ファクタリングは請求書のみで利用できる？必要書類やおすすめの業者を紹介

結論からいうと、請求書のみでファクタリングは利用できません。

しかし、請求書を含めて2〜3点のみの書類で利用可能なファクタリング業者は存在します。そのため、少ない書類でファクタリングを利用したい方は、このような業者を検討してみてください。

なお、この記事で紹介している2〜3点のみの必要書類で利用できる、おすすめのファクタリング業者と特徴は以下のとおりです。

• QuQuMo：最短2時間で資金調達可能
• ビートレーディング：オンライン完結
• アクセルファクター：30万円から取引可能
• 日本中小企業金融サポート機構：注文書ファクタリングにも対応
• labol：1万円からの少額利用が可能
• ペイトナー ファクタリング：最短10分で資金調達可能

ファクタリングは請求書のみでは利用できない

前述したとおり、ファクタリングは請求書のみでは利用することができません。

請求書だけでは審査する材料が少なく、売掛金の未回収リスクや架空債権のリスク、二重譲渡のリスクなどを適切に判断できないためです。

ファクタリングの利用時は、請求書のほかに最低限以下の書類が必要となります。

• 身分証明書
• 通帳のコピー

また、ファクタリング業者によっては、以下の書類も必要になることもあります。

• 売掛先との基本契約書
• 印鑑証明書
• 確定申告書
• 納税証明書
• 登記簿謄本
• 決算書
• 社会保険などの契約書

ただし、上記すべての書類が必要になるわけではなく、このなかから2〜3点のみの書類を求める業者もいます。

必要書類が少ないファクタリング業者は2〜3点のみの必要書類で利用できる

2〜3点のみの書類で利用できるファクタリング業者では、おもに以下のような書類が求められます。

• 請求書など売掛金を証明する資料
• 通帳のコピー
• 本人確認書類
• 申し込み用紙

請求書以外にも書類が必要にはなりますが、少ない書類でファクタリングを利用したい方は2〜3点のみの提出書類で利用できる業者に申し込みましょう。

なお、この記事で紹介しているファクタリング業者で必要な書類は、それぞれ以下のとおりです。

業者名	必要書類
QuQuMo※	・運転免許証やパスポートなど代表の本人確認書類 ・保有する全銀行口座の入出金明細直近3ヵ月分 ・請求金額や入金日が確定している請求書
ビートレーディング	・請求書や注文書など債権に関する資料 ・2ヵ月分の通帳のコピー
アクセルファクター	・身分証明書 ・請求書 ・通帳
日本中小企業金融サポート機構	・請求書や注文書など売掛金に関する資料 ・表紙付きの通帳3ヵ月分
Labol	・免許証などの本人確認書類 ・請求書 ・取引先とのメールなど取引を示すエビデンス
ペイトナー ファクタリング	・支払い期日が確定している請求書 ・口座入出金明細 ・顔写真付き身分証明書

必要書類が少ないおすすめのファクタリング業者6選

ここでは、2〜3点のみの必要書類で利用できるおすすめのファクタリング業者を紹介します。

必要書類が少ないファクタリングを利用する際は、後述のメリットやデメリット、注意点を確認したうえで、申し込みましょう。

なお、書類提出が少ないうえ、「審査が甘いかつ必要書類が少ないおすすめのファクタリング業者」や「個人事業主におすすめの必要書類が少ないファクタリング業者」を後半で紹介しています。併せて参考にしてください。

QuQuMoは最短2時間で資金調達ができる

QuQuMoは、申し込みから審査にかけて必要な書類が、以下の3点のみのファクタリング業者です。

• 運転免許証やパスポートなど代表の本人確認書類
• 保有する全銀行口座の入出金明細直近3ヵ月分
• 請求金額や入金日が確定している請求書

ただし、個人事業主の方は以下も必要になる点に留意してください。

• 開業届または青色、白色の確定申告書一式
• 健康保険証

また、QuQuMoは、必要書類が少ないうえ、最短2時間で資金調達ができます。オンラインで完結し、スマートフォンやパソコンからスムーズに取引可能です。

なお、買取額も少額から高額まで柔軟に対応しているため、法人・個人事業主ともに利用しやすい業者でしょう。

QuQuMoのサービス詳細
会社名	株式会社アクティブサポート
サービス対象	法人・個人事業主
契約方式	2社間
手数料（2社間）？2社間ファクタリングは、売掛先（取引先）に知られること無くファクタリングを利用できる契約方式です。	1.0〜14.8％
手数料（3社間）？3社間ファクタリングは、ファクタリング会社と売掛先（取引先）が直接やり取りをする契約方法です。2社間よりも手数料が安くなります。	ー（非対応）
審査スピード	最短30分
入金スピード	最短2時間
必要書類	請求書 入出金明細（3か月分）
最低買取額	無制限
最高買取額	無制限
オンライン完結	可能
注文書ファクタリング	非対応
対応地域	全国
審査通過率	非公開
営業時間	9:00～19:00（土日祝除く）
申し込み	公式サイトへ

ビートレーディングはオンライン完結で利用できる

ビートレーディングの必要書類は以下の2点のみです。

• 請求書や注文書など債権に関する資料
• 2ヵ月分の通帳のコピー

必要書類が少ないうえ、最短2時間で資金調達をすることができます。

また、オンライン完結で利用できるため、来店する時間や書類を郵送する手間を省くことが可能です。

さらに、2社間ファクタリングで取引ができるため、売掛先にファクタリングの利用がバレる心配もありません。

なお、ビートレーディングは、以下のように累計買取額や取引先実績が豊富なため、初めてファクタリングを利用する方でも安心して利用することができます。

• 累計買取額：1,300億円
• 取引先実績：5万8,000社
  ※2024年3月時点

ビートレーディングのサービス詳細
会社名	株式会社ビートレーディング
サービス対象	法人・個人事業主
契約方式	2社間・3社間
手数料（2社間）？2社間ファクタリングは、売掛先（取引先）に知られること無くファクタリングを利用できる契約方式です。	4.0％～12.0％程度
手数料（3社間）？3社間ファクタリングは、ファクタリング会社と売掛先（取引先）が直接やり取りをする契約方法です。2社間よりも手数料が安くなります。	2.0％～9.0％程度
審査スピード	最短30分
入金スピード	最短2時間
必要書類	債権書類（請求書、注文書等） 通帳のコピー（2か月分）
最低買取額	無制限
最高買取額	無制限（最高7億円の実績）
オンライン完結	可能
注文書ファクタリング	対応
対応地域	全国対応
審査通過率	非公開
営業時間	9:30～18:00（土日祝除く）
申し込み	公式サイトへ

アクセルファクターは30万円から取引ができる

アクセルファクター利用時の必要書類は以下の3点です。

• 身分証明書
• 請求書
• 通帳

審査は最短1時間で完了し、申し込みから入金までは最短3時間ほどでおわります。そのうえ、オンライン完結で利用できるため、スムーズに取引可能です。

また、2社間ファクタリングで取引ができるため、売掛先にファクタリングの利用がバレる心配がありません。
アクセルファクターでは、以下のような状態の方でも利用することができるため、取引のハードルも比較的低いでしょう。

• 税金の滞納がある
• 業績が赤字

買取額は30万円〜無制限と、法人だけでなく個人事業主の方でも利用しやすい金額に設定されています。

アクセルファクターのサービス詳細
会社名	株式会社アクセルファクター
サービス対象	法人・個人事業主
契約方式	2社間・3社間
手数料（2社間）？2社間ファクタリングは、売掛先（取引先）に知られること無くファクタリングを利用できる契約方式です。	3.0～10.0％
手数料（3社間）？3社間ファクタリングは、ファクタリング会社と売掛先（取引先）が直接やり取りをする契約方法です。2社間よりも手数料が安くなります。	1.0～8.0％
審査スピード	書類提出後30分〜1時間目安
入金スピード	最短2時間
必要書類	請求書 通帳 身分証明書
最低買取額	30万円～
最高買取額	無制限
オンライン完結	可能
注文書ファクタリング	非対応
対応地域	全国
審査通過率	93.3%～
営業時間	10:00～19:00（土日祝除く）
申し込み	公式サイトへ

日本中小企業金融サポート機構は注文書ファクタリングにも対応している

日本中小企業金融サポート機構の審査に必要な書類は、以下2点のみです。

• 請求書や注文書など売掛金に関する資料
• 表紙付きの通帳3ヵ月分

日本中小企業金融サポート機構の特徴は、請求書ファクタリングだけでなく、注文書ファクタリングにも対応していることです。注文書ファクタリングを利用すれば、受注した時点で資金調達が可能になります。

また、スマートフォンを利用してオンライン完結で取引ができ、最短3時間で資金調達が可能です。

さらに、買取額に上限や下限がなく、過去には3万円〜2億円の買取実績があるため、法人・個人事業主を問わず気軽に利用できるでしょう。

なお、2社間ファクタリングで取引ができるため、売掛先にファクタリングの利用がバレる心配もありません。

日本中小企業金融サポート機構のサービス詳細
会社名	一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構
サービス対象	法人・個人事業主
契約方式	2社間・3社間
手数料	1.5％～
審査スピード	最短30分
入金スピード	最短3時間
必要書類	債権書類（請求書、契約書等） 通帳のコピー（3か月分）
最低買取額	無制限
最高買取額	無制限
オンライン完結	可能
注文書ファクタリング	対応
対応地域	全国
審査通過率	–
営業時間	9:30～18:00（土日祝除く）
申し込み	公式サイトへ

labolは1万円から少額利用ができる

labolの利用時に必要な書類は、以下3点です。

• 免許証などの本人確認書類
• 請求書
• 取引先とのメールなど取引を示すエビデンス

必要書類が少ないうえ、最短30分で資金調達が実現します。また、オンライン完結で利用できるため、スムーズな取引が可能です。

買取額は1万円～と少額利用できるだけでなく、手数料も一律10％のため、少額利用でもリーズナブルに利用できます。

なお、売掛先に連絡がいくこともないので、ファクタリングの利用がバレる心配もありません。

labol（ラボル）のサービス詳細
会社名	株式会社ラボル
サービス対象	個人事業主
契約方式	2社間
手数料（2社間）？2社間ファクタリングは、売掛先（取引先）に知られること無くファクタリングを利用できる契約方式です。	一律10％
手数料（3社間）？3社間ファクタリングは、ファクタリング会社と売掛先（取引先）が直接やり取りをする契約方法です。2社間よりも手数料が安くなります。	ー
審査スピード	最短60分
入金スピード	最短60分
必要書類	請求書 エビデンス（担当者とのメール等）
最低買取額	1万円
最高買取額	無制限
オンライン完結	可能
注文書ファクタリング	非対応
対応地域	全国
審査通過率	非公開
営業時間	24時間365日振込
申し込み	公式サイトへ

ペイトナー ファクタリングは最短10分で資金調達ができる

ペイトナー ファクタリングの利用時に必要な書類は、以下3点です。

• 支払い期日が確定している請求書
• 口座入出金明細
• 顔写真付き身分証明書

必要書類が少ないうえ、最短わずか10分で資金調達できます。10分というのは、この記事で紹介しているファクタリング業者のなかでも最短です。

オンライン完結で利用できるため、来店や郵送で書類を送る手間もなく、スムーズに取引をすることができます。

買取額は1万円～と少額利用できるため、個人事業主の方も利用しやすいでしょう。

手数料も一律10％のため、少額利用でも手数料負担がリーズナブルで済みます。

ペイトナー ファクタリングのサービス詳細
会社名	ペイトナー株式会社
サービス対象	個人事業主
契約方式	2社間
手数料（2社間）？2社間ファクタリングは、売掛先（取引先）に知られること無くファクタリングを利用できる契約方式です。	一律10％
手数料（3社間）？3社間ファクタリングは、ファクタリング会社と売掛先（取引先）が直接やり取りをする契約方法です。2社間よりも手数料が安くなります。	ー
審査スピード	最短10分
入金スピード	最短10分 ※遅くても当日中に入金完了
必要書類	請求書 口座入出金明細（3ヶ月程度） 顔写真付き身分証
最低買取額	1万円
最高買取額	100万円 ※初回は25万円まで
オンライン完結	可能
注文書ファクタリング	非対応
対応地域	全国
審査通過率	非公開
営業時間	10:0～19:00（土日祝除く）
申し込み	公式サイトへ

審査が甘いかつ必要書類が少ないおすすめのファクタリング業者

審査が甘めのファクタリング業者には、以下のような特徴があります。

• オンライン完結で利用できる
• 高い審査通過率が公表されている
• 買取額が少額から利用できる
• 売掛先が個人事業主でも利用できる

上記の点をふまえたうえで、法人・個人事業主別におすすめの審査が甘く、かつ必要書類が少ないファクタリング業者は以下のとおりです。

業者名	おすすめの方	審査が甘い特徴
アクセルファクター	法人	・オンライン完結で利用できる ・審査通過率が93％超と高い ・30万円から取引ができる
ペイトナー ファクタリング	個人事業主	・オンライン完結で利用できる ・1万円から取引ができる ・売掛先が個人事業主でも利用できる

個人事業主におすすめの必要書類が少ないファクタリング業者

個人事業主におすすめの、必要書類が少ないファクタリング業者は以下のとおりです。

• labol
• ペイトナー ファクタリング

labolとペイトナー ファクタリングは、どちらも個人事業主やフリーランス向けにファクタリングサービスを提供しています。

買取額が1万円～と少額利用できるだけでなく、手数料が一律10％と個人事業主が利用しやすいようにサービスが設計されています。

なお、ペイトナー ファクタリングのみ個人間の取引（売掛先が個人事業主）でも利用することができます。

個人間でも利用できますか？

請求書に関し、請求内容および請求先に指定はございませんので、個人間でもご利用いただけます。

参考：ペイトナー ファクタリング

請求書以外の必要書類が少ないファクタリングを利用する際のメリット

請求書以外の必要書類が少ないファクタリングを利用するメリットは、以下のとおりです。

• オンラインやWeb完結で利用できる場合が多い
• 即日で資金調達できる可能性が高い

ただし利用時は、後述の「請求書以外の必要書類が少ないファクタリングを利用する際のデメリット」も理解したうえで申し込みましょう。

オンラインやWeb完結で利用できる場合が多い

請求書以外の必要書類が少ないファクタリング業者は、オンラインやWeb完結で利用できることが多いといえます。

オンラインやWeb完結で利用できる場合、書類提出をアップロードし、必要な情報を入力すれば申し込みできます。

実店舗に来店をする必要も、書類を郵送する必要もないため、以下のようなコストや手間がかかりません。

• 来店するための交通費
• 出張交通費
• 移動する時間
• 郵送にかかる切手代

なお、この記事で紹介している「必要書類が少ないおすすめのファクタリング業者」はすべてオンラインやWeb完結で利用することができます。

即日で資金調達できる可能性が高い

即日で資金調達できる可能性が高い点も、請求書以外の必要書類が少ないファクタリングを利用する際のメリットです。

ファクタリングの審査では、書類の内容を確認するために時間がかかってしまいます。必要書類が少ないと、その分審査の時間が短くて済みます。

また、必要書類が少ないと準備に手間がかからず、スムーズに申し込み可能です。

そのため、必要書類が少ないファクタリングは即日で資金調達できる可能性が高いでしょう。

なお、資金調達ができるまでのスピードも重視している方は、この記事で入金時間までの時間が最速のペイトナー ファクタリングがおすすめです。

業者名	最短入金時間
ペイトナー ファクタリング	10分

請求書以外の必要書類が少ないファクタリングを利用する際のデメリット

請求書以外の必要書類が少ないファクタリングを利用する際のデメリットは、以下のとおりです。

• 手数料が高くなってしまう傾向にある
• 審査通過率が下がってしまう

なお、必要書類が少ないファクタリングを利用する際は、後述の「必要書類が少ないファクタリングを利用する際の注意点」も併せて確認してください。

手数料が高くなってしまう傾向にある

必要書類が少ないと多くの方が気軽に利用できる一方、ファクタリング業者としてはリスクを避けるために手数料を高めに設定する傾向にあります。

手数料が高めだと、思っていた金額を調達できない可能性があるので注意してください。

なお、手数料を抑えたい方は、以下のように手数料一律のファクタリング業者がおすすめです。

業者	手数料
Labol	一律10％
ペイトナー ファクタリング	一律10％

また、ファクタリングの手数料についてはこちらの記事で詳しく解説しているため、併せて参考にしてください。

審査通過率が下がってしまう

一般的にファクタリングの審査では、必要書類が多いほど利用者の信用が高まります。そのため、必要書類が少なめのファクタリングは、提出書類が多いファクタリングよりも審査通過率が低いです。

加えて、以下のような売掛先を売掛債権として利用する場合は、審査通過率がより下がってしまいます。

• 倒産しそうな企業
• 個人事業主

そのため、審査が不安な方は、書類がある程度必要な業者を選び、以下のような信用度が高い売掛先を売掛債権として利用しましょう。

• 未上場の大手企業
• 上場企業
• ファクタリング利用者との取引履歴が長い企業

必要書類が少ないファクタリングを利用する際の注意点

必要書類が少ないファクタリングを利用する際の注意点は、以下のとおりです。これら2つはいずれも違法行為です。

• 請求書を二重譲渡しないようにする
• 請求書の偽造は違法なので絶対やらない

上記を理解したうえで、前述の「必要書類が少ないおすすめのファクタリング業者」で紹介している業者のなかから自分に合う業者を見つけて、申し込みましょう。

請求書を二重譲渡しないようにする

二重譲渡とは、売掛債権を一つのファクタリング業者に売却したあと、同じ売掛債権を利用して、違うファクタリング業者に売却をすることです。

請求書の二重譲渡をしてしまうと、以下のような罪に問われてしまう可能性があります。

• 詐欺罪
• 横領罪

また、懲役刑を科せられる可能性もあり、詐欺罪や横領罪として、実刑を受けると会社の信用はなくなり、取引先とも今後うまくやってはいけないでしょう。

そのため、請求書の二重譲渡は絶対に避けてください。

請求書の偽造は違法なので絶対やらない

請求書の偽造も法律に違反する行為なので、絶対に行なわないようにしましょう。

請求書を偽造すると、私文書偽造罪に問われる可能性があります。有罪の場合、3ヵ月以上5年以下の懲役が科される場合があります。

また、請求書の偽造は詐欺罪に問われる可能性もある行為です。詐欺罪の場合、罰金刑はありませんが10年以下の懲役刑が科されることがあります。

ファクタリングを利用する際に限らず、請求書の偽造は絶対に行なわないでください。