「空白コピペ」は空白(スペース)部分などをコピー・ペーストすることです。空白コピペをうまく使うことで、文章の見た目を整えることができるほか、プログラムの可読性向上などがしやすくなります。
本記事では、空白コピペの概要や上手に利用するための具体的な方法、便利なオンラインツールやアプリを紹介します。
なお、手っ取り早く空白をコピペしたい場合、以下をお使いください。
空白コピペとは
空白コピペは、目に見えない空白文字(スペースやタブなど)をコピーして、他の場所に貼り付けることです。空白文字は視覚的には表示されないため、これを利用してテキストの可読性を上げたりデザインの見栄えを良くしたりできます。
空白コピペはおもにSNSやWord、Google Docsなどの文章装飾で使用されます。例えば、文章を編集するときに、段落や箇条書きの間隔を調整するために空白文字をコピーして使います。これにより、段落間に均等な視覚的スペースが作成できるというわけです。また、ウェブページをデザインする際、HTMLやCSSで要素の間隔を調整するために空白を追加することがあります。これにより、要素同士の位置関係を細かく制御できます。
なお、空白コピペは、通常の空白(スペースやタブ)とは異なる特殊な空白文字を利用します。例として以下のような空白文字があります。
- ゼロ幅スペース:幅がまったくなく、見た目には表示されない空白文字。テキストに隠れた情報を埋め込む際などに使用される。文字コードは(U+200B)
- 全角スペース:全角の幅を持つ空白文字。通常の半角スペースよりも広い空白を作りたい場合に使用される。文字コードは(U+3000)
- ノーブレークスペース:行の途中で改行されない空白文字。ウェブや文書作成で、特定の語句を行の途中で分割されないようにするために使用される。文字コードは(U+00A0)
空白コピペは、元々はインターネットやプログラミングの世界で、見えないデータを埋め込むために使われ始めました。現在は、ゼロ幅スペースや全角スペースなど、特殊な空白文字が普及し、さまざまな目的に応用されています。
空白コピペの基本的な使用方法
ここでは空白コピペの基本的な使用方法を解説します。特殊な空白文字の取得方法と、具体的なコピペ手順は以下の通りです。
特殊な空白文字の取得方法
インターネットで検索すると、特殊な空白文字を提供しているウェブサイトが多数出てきます。特定のサイトから直接コピーして使用するのが、一般的な取得方法です。
また、テキストエディタやプログラミングで、特定の文字コードを利用して挿入することもできます。一部の文字は、OSやアプリケーションによってキーボードショートカットで挿入することも可能です。例えば、Windowsでは「Alt」キーを押しながらテンキーで「0160」と入力することで、ノーブレークスペースが挿入できます。
その他、特定の文字コードを生成してくれるオンラインツールや、特殊文字を簡単に挿入できるアプリを利用して取得するのもおすすめです。さまざまな取得方法を試してみるとよいでしょう。
具体的なコピペ手順
空白文字をコピーする方法と貼り付ける方法は、パソコンとスマホで異なります。それぞれの手順は、下記を参考にしてください。
<パソコンの場合>
- 空白文字を含むテキストを見つける
- マウスで空白部分をドラッグして選択する
- 選択された部分を右クリックし、「コピー」を選択。または、Ctrl+C(Windows)かCmd+C(Mac)を使ってコピーする
- 貼り付けたい場所をクリックしてカーソルを置く
- Ctrl+V(Windows)、Cmd+V(Mac)を使って貼り付ける。
<スマホ(iPhone)の場合>
- 空白文字を含むテキストをロングタップして選択する
- 選択範囲を調整し、空白部分のみを選択する
- 「コピー」をタップする
- 貼り付けたい場所をタップしてカーソルを表示させる
- 長押しして「ペースト」をタップし貼り付ける
なお、貼り付け場所次第では、空白文字が無視されるケースもあります。ペースト後は正しく表示されているか念の為確認しておきましょう。
空白コピペの応用方法
空白コピペは、さまざまな用途に応用できます。特に、SNSと文字装飾で活用できるので、ポイントを把握しておきましょう。
SNSでの活用
InstagramなどのSNSでは、プロフィールや投稿時に空白コピペが活用できます。空白コピペを使えばプロフィールのテキストを整理して、重要な情報を目立たせることができます。また、改行やスペースを上手に利用すれば、プロフィール全体がすっきりと見やすくなり、訪問者に対して良い印象を与えることも可能です。
特定のフレーズや言葉を空白文字で囲むことで、キャプション内で強調させるのもよいでしょう。重要なメッセージやアクションを促す部分がより目立つようになり、フォロワーの注意を引く効果が期待できます。
ストーリーや投稿時に空白文字を利用してテキストの位置や間隔を調整することで、オリジナルのデザインやレイアウト作成も可能です。
文字装飾での活用
空白コピペを文字装飾として活用することで、投稿を工夫でき、視覚的な魅力を高めることができます。例えば、ブログ記事やレポートでの段落間に空白コピペを使用すると、文章が適度に分割され、読みやすくなることがあります。
また、重要な言葉やフレーズを強調するために、空白で囲んだり、余白を作ってその部分だけを目立たせたりするのもよいでしょう。商品名やキャンペーン情報など、特に注目してほしい部分に活用すると効果的です。
空白文字を使って、特定のデザインやパターンをあらかじめ作成しておくのもおすすめです。例えば、文字を縦に配置する、特定の形を作るなどをすることで、オリジナリティあふれる表現が可能です。
空白コピペの注意点
より洗練されたSNSの投稿やメールなどを発信するには、バランスを保ちつつ、適切な場所で空白を活用することが大切です。空白コピペを使用する際に注意しておきたいポイントを解説します。
空白文字の互換性
空白コピペを使用する際に注意しておきたいのは、互換性です。使用する空白文字がデバイスやアプリケーション・ブラウザ・フォントなどの環境によって異なる表示や動作をする可能性があります。
特に、特殊な空白文字を使用する場合は、特定のプラットフォームで表示崩れがないように、しっかりと互換性をチェックしましょう。複数のデバイスや異なるブラウザで確認するのがおすすめです。ブラウザのデベロッパーツールを使用して、HTML内の空白文字の表示やDOMの構造を確認する方法もあります。
なお、空白文字がSEOにどのように影響するかを確認するために、SEOツールやクロールツールを使用するのもおすすめです。
規約違反に注意
空白コピペを利用する場合は、利用規約を遵守しているかも注意しましょう。利用規約で空白文字の使用が制限されていることがあるためです。特に、ユーザー体験を損なう行為(過度な装飾や迷惑行為)は、規約違反になる可能性があります。
利用規約に違反すると、アカウントの一時停止や削除といったペナルティを受けるリスクがあります。空白文字の使用が原因でアカウントが停止されるケースもあるため、注意が必要です。
空白コピペの便利なツール
空白コピペのツールを利用することで、空白文字を効率的かつ安全に活用できます。
オンラインツール
特殊な空白文字(ゼロ幅スペース、幅の異なるスペース、インビジブル文字など)を簡単にコピーできるウェブベースのツールです。
代表的なオンラインツールは、下記の通りです。
- 空白文字コピー:ゼロ幅スペースを含む多くの特殊な空白文字を簡単にコピーできるツール
- Invisible Text Generator:見えないテキストや空白文字を生成し、コピーできるウェブツール
- ZERO WIDTH SPACE:ゼロ幅スペースのコピーに特化したシンプルなツール
アプリ
おもな空白文字アプリは、下記の通りです。
- Empty Text! – Send Blank mess(Androidのみ):簡単にゼロ幅スペースや他の空白文字をコピーできるシンプルなアプリ
- Invisible Text(Androidのみ):見えないテキストや特殊な空白文字を生成・コピーするためのアプリ
まとめ
空白コピペは、目に見えない空白文字をコピー・ペーストすることです。見えない空白文字をコピーして利用することで、テキストの見た目を整えたり、プログラムの可読性を向上させたりできます。特にInstagramなどのSNSでは、プロフィールや投稿のカスタマイズに使うと、視覚的なインパクトを高めることができるでしょう。
簡単に利用できるオンラインツールやアプリもあるため、頻繁に利用する人は本記事で紹介したツールやアプリを活用してみてください。