Googleアナリティクスに関するGoogleの公認資格として、GAIQ(Google アナリティクス個人認定資格)があります。
無料かつオンラインで非常に手軽に受けられるGAIQを取得するメリットや、認定試験の受験方法を紹介します。
GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)とは
GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)は、Googleが個人に対して、Googleアナリティクスの運用能力を認定する資格です。試験に合格した個人に12ヶ月間付与され、資格を継続したい場合や再取得したい場合は、再び受験して合格する必要があります。
GAIQの資格概要は次の通りです。(詳細は、アナリティクスヘルプ「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)のよくある質問」参照)
主催 | |
---|---|
難易度 | 初級/上級 |
試験様式 | オンラインテスト |
受験料 | 無料 |
有効期間 | 試験合格後12ヶ月間(資格を継続・再取得したい場合は再受験が必要) |
認定証 | 試験を受けたGoogleアカウントに認定証が紐づく |
GAIQの試験内容と、取得するメリット
GAIQの試験内容
上述した説明した通り、GAIQの試験はオンラインで行われます。問題はすべて選択解答式で、出題の傾向としては、
- Googleアナリティクスの仕組みや機能をどこまで把握しているか
- 目標や目的に応じてGoogleアナリティクスを適切に活用できているか
を問うものが多く見受けられます。
Google アナリティクス初級者向けコースの概要は次の通りです。(※2020年12月現在)
問題数 | 10問程度×4ユニット |
---|---|
問題形式 | 選択式(単一回答 or 一問多答) |
合格ライン | 各ユニットで正答率80%以上 |
合格判定 | 即時 |
再受験 | 不合格の場合はリセットしてすぐに再テスト可能 |
4回のテストがありますが、選択式ですので早い人であれば1回5分ほどで終わります。
GAIQを取得するメリット
GAIQには以下のような特徴があります。
- オンラインでいつでも無料で受験できる
- 不合格となっても何度でも受けなおせる
- 日本語で受験できる
- Google公認の資格
GAIQを取得することで得られるメリットとしては、大きく次の2点があるでしょう。
• Googleアナリティクスに関するスキルを対外的にアピールできる
Webサイトを運営する上で、Googleアナリティクスを使ったアクセス解析のスキルは欠かせません。クライアントワークや転職活動などにおいて、Webサイト運営の遂行能力を示すエビデンスとして用いることができます。ただし、バッジを作成・掲示するとGoogleのガイドラインに違反する可能性があるため注意しましょう。
● 試験勉強で得た知識をWebサイト運営の実務に活かせる
GAIQの試験では、Googleアナリティクスの操作方法にとどまらず、Googleアナリティクスで何ができるのか、目的に向けてどうやって分析をするのかといった実践的なことが問われる傾向にあります。そのため、試験勉強をそのままビジネスで活かすことができるのです。
ただし、何度でも受けなおせるため、資格を持っているというだけではアナリティクスのスキルがあることのアピールにはつながらないかもしれません。
スキルアップのためには日ごろからアナリティクスの勉強や実務の経験を継続していくことが必要です。
GAIQの受験方法と勉強のコツ
GAIQを受験するには以下にアクセスして、「登録」ボタンより指示に従って進みます。
初級編の場合、4つのユニットに分かれています。さらに各ユニットは4つほどのパートに分かれており、各パートに解説動画やデモアカウントの操作フェーズが設けられています。
この動画を視聴したり、デモアカウント上での説明を見て操作しながら勉強していく形になります。
視聴する動画の音声は英語ですが、日本語字幕がついているので、英語のスキルを問わず学習を進めることができます。
また、実際のアナリティクス画面を見て操作しながら学べるよう、デモアカウントが付与されます。
デモアカウント上では日本語で表示されるガイドをもとに学習できるようになっています。
各パートは5分ほどで終わる分量となっています。
ユニットの最後に確認テストが行われます。
これら4回のテストで全て80%以上正答すれば合格、というのが基本の形です。
全てのテストで80%以上正答すれば、合格証が発行されます。
不合格になってしまっても、回答をリセットして再受験が可能です。
以上は初級コースについて述べましたが、上級コースにおいても基本的な流れは変わりません。
ユニット数(テストの数)も変わりませんが、当然のことながら問題は難しくなっており、ユニットあたりのパートも一部増えていますので、解説フェーズもテストもより時間がかかるでしょう。
GAIQ取得の試験対策と勉強のコツ
特に初級コースであればテストの内容は動画やデモアカウントの操作を行っていれば基本的に理解できるものとなっています。
これら公式のオンライン講座以外にも、市販されているGoogleアナリティクスの解説書・GAIQ対策本で学習したり、GAIQ合格講座やGAIQ対策セミナーを受講したりといった方法もあります。
ただ、この資格の目的がアナリティクスの習熟度を測るものということから、実際にアナリティクスを使いながらスキルを向上させていくのがよいのではないでしょうか。
まとめ
GAIQは手軽に受けられるGoogle公認資格である上、試験勉強を通して得たGoogleアナリティクスの機能や分析に関する知見をそのままビジネスに活かせる点で、メリットがあります。
一方、再受験も簡単で繰り返していればいつかは取れてしまうため、過信は禁物です。
普段からアナリティクスをお使いの方は、力試しの意味も込めて勉強・受験してみることで、アナリティクスの新たな機能・側面を知ることができるよい機会になるかもしれません。
逆に、アナリティクスに慣れていないと難しい問題が多いですので、基本的な使い方が把握できる程度には触っておくことをおすすめします。
【初心者向け】Googleアナリティクスの設定と基本的な使い方