GoogleアナリティクスでWebサイトをアクセス解析する際には、自分や運営関係者のアクセスを計測対象外とした方がより正確な分析や評価を行うことができます。計測対象外とするにはいくつかの手段がありますが、設定・管理の手間がかからないのがGoogleの無償ツール「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」をパソコンにインストールする方法です。
「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」のインストール方法を紹介します。
なお、特定のIPアドレスを指定して除外する方法もあります。それについては以下の記事を参照ください。
「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」とは
「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」は、Webサイト上での行動・操作等の情報をGoogleアナリティクスに送信しないためのツールで、Googleが無償提供しているものです。
「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」はブラウザにインストールすることで、そのブラウザをGoogleアナリティクスの計測対象外とします。対象のブラウザは、
●Google Chrome
●Microsoft Internet Explorer 11
●Apple Safari
●Mozilla Firefox
●Opera
の5種類ですが、スマホ(iOS端末やAndroid端末)にはインストールできないので注意しましょう。
「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」のメリットとデメリット
「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」主なメリットは次の2点です。
●ブラウザにインストールするだけで機能するので、設定の手間がかからない
●IPアドレスやCookie情報などの管理が不要
反対に、デメリットもあります。計測対象外としたい範囲や規模などを勘案しながら、導入するかどうかを検討してください。
●スマホやタブレットにはインストールできない(iOS端末、Android端末)
●パソコンにおいても、ブラウザごとにインストールが必要
●対象とするアナリティクスプロパティを指定できないため、インストールしたブラウザでは全てのサイトのアクセス解析からオプトアウトされる
「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」のインストール方法
対象ブラウザ(Chrome、Internet Explorer 11、Safari、Firefox、Opera)いずれも
●「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」のダウンロードページで「ダウンロード」ボタンをクリック
●ポップアップ画面にしたがってボタン操作でインストール
の手順で簡単にインストールできます。
ここではChromeを例に、手順を解説します。
●「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」のダウンロードページにアクセスし、「Googleアナリティクス オプトアウト アドオンをダウンロード」をクリックします。
●Chromeウェブストアのページに遷移するので、「Chromeに追加」をクリックします。
●ポップアップが表示されるので、「追加」をクリックします。
以上でインストール完了です。機能しているかどうかの確認は、Chromeの設定画面から次の手順で行えます。
●Chromeの画面右上「…」>「設定」を開きます。
●画面左のメニュー一覧から「拡張機能」をクリックします。
●Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」のボタンがアクティブになっていることを確認します。
また、対象とするウェブサイトのアナリティクス閲覧権限がある場合、アドオンをインストールしたブラウザでウェブサイトにアクセスしてみて、リアルタイム計測の対象となっているかを確認してみましょう。
アナリティクスのリアルタイムレポートは、アナリティクス左メニュー内の「リアルタイム」から確認可能です。
自分のものと思われるアクセスがなければ除外ができています。
以上で確認完了です。
まとめ
Webサイトへの自分や運営者のアクセスをGoogleアナリティクスの計測対象外(カウント除外)とする方法として、「Googleアナリティクス オプトアウトアドオン」はごく簡単に導入することができます。
IPアドレスによる除外が利用できない場合には、余計なノイズを除いてアクセス解析、施策検証するためにインストールを検討しましょう。
このように、特定アクセスの除外はアナリティクスの初期設定時から行っておくことがおすすめですので、導入作業の中に組み込むとよいでしょう。
【初心者向け】Googleアナリティクスの設定と基本的な使い方