GoogleアナリティクスはWebサイト運営に欠かせないツールですが、ただWebサイトを登録するだけではアクセス解析をすることができません。データの計測・収集に必要な「トラッキングコード」をミスなくWebサイトに設置する方法を説明します。
なお、トラッキングコードを発行するためにはアナリティクスのプロパティを作成する必要があります。
まだ作成していない場合は以下の記事の順に設定しましょう。
【初心者向け】Googleアナリティクスの設定と基本的な使い方
トラッキングコードとは
Googleアナリティクスでアクセス解析を行なう際は、Googleアナリティクスが発行する所定のトラッキングコードをWebサイトに埋め込むことで、Googleアナリティクスがデータを計測したり収集したりできるようになります。
トラッキングコードには、大まかに、1.アクセス解析データを計測し、2.そのデータをGoogleアナリティクスに送信する役目を持っています。
Googleアナリティクスは「プロパティ」単位で計測を行っています。分析対象のWebサイト単位にプロパティを登録するのは、この理由のためです。
Googleアナリティクスの設定3つの手順
トラッキングコードをWebサイトに埋め込み、Googleアナリティクスで動作確認を行なうための一連の手順を説明していきます。
大きな流れとしては、
●トラッキングコードを取得する
●取得したトラッキングコードを分析対象のWebサイトに設置する
●GoogleアナリティクスのレポートでWebサイトのアクセス状況が計測されていることを確認する
の3ステップです。
トラッキングコードの取得・確認方法
前述の通り、トラッキングコードはプロパティ単位に発行されます。
まずはGoogleアナリティクス上に、分析したいWebサイトのプロパティを作成しましょう。
参考:Googleアナリティクスでサイトを追加(プロパティ作成)する方法
すでにプロパティを作成済みの場合は、次の手順でトラッキングコードを確認することができます。
●Googleアナリティクスの画面左側のメニュー一覧「管理」(歯車のマーク)をクリックします。
●管理画面のプロパティ列で「トラッキング情報」>「トラッキングコード」をクリックします。
●「グローバル サイトタグ(gtag.js)」に表示されているコードが、トラッキングコードです。
なお、トラッキングコード内のUAxxxxxxxx-y部分は一般的にトラッキングIDと呼ばれます。前半の8桁部分の数値はアナリティクスのアカウントごとに固定で、後ろのyの部分がプロパティ番号を表します。
プロパティは1アカウントにつき100個まで作成可能です。
Webサイトにトラッキングコードを設置する
トラッキングコードが取得できたら、このコードを分析対象のWebサイトに設置します。設置の際のポイントは、次の2点です。
●アクセス解析したい(Googleアナリティクスで計測したい)すべてのページにもれなくトラッキングコードを設置すること
●トラッキングコードの設置場所は、HTMLソースの
なお、Googleタグマネージャを使用すれば、アナリティクスに加えて広告やヒートマップなどの各種タグを一括管理することが可能です。
Webサイトにはアナリティクスのトラッキングコードの代わりにタグマネージャのタグを埋め込んでおき、タグマネージャの管理画面上からアナリティクスの設定を行うことができます。
複数のタグを運用しているサイトであればタグマネージャの使用がおすすめです。
ここでは、Webサイトにアナリティクスのトラッキングコードを設置する方法を説明していきます。
静的に作成したページの場合
HTMLの基本通りに<head>と<body>を作成し、全てのHTMLファイルの<head>の最前部にトラッキングコードを貼り付けます。
WordPressなどのCMSで構築したWebサイトの場合
CMSで構築したサイトでも、原則は基本的に変わりません。
設置方法としては以下の2つがあります。
●テーマのテンプレート(WordPressであればheader.php)にトラッキングコードを直接貼り付ける方法
●プラグインを利用する方法
その他動的に構築したWebサイトの場合
WordPressで構築したWebサイト同様に、ページのヘッダー部分のテンプレートにトラッキングコードを直接貼り付けたり、インクルードにより呼び出すことで、Webサイト全体を計測対象とすることができます。
ヘッターの共通部分をJavaScriptとしてまとめたり、トラッキングコードを貼り付けたインクルードファイルが該当ページ内で呼び出されるようサーバー設定やPHPテンプレートに記述する方法などがあります。
トラッキングコードが機能しているかどうかを確認する
トラッキングコードをWebサイトに設置できたら、Googleアナリティクスのリアルタイムレポートで動作確認を行ないましょう。リアルタイムレポートには、刻一刻と変化するWebサイトのアクセス状況がリアルタイムに表示されます。ただし、当然ながら自分のアクセスを計測対象外としている場合は、自分がWebサイトにアクセスした分はカウントされないので、除外設定を行っている場合は一時的に除外を解除するなどしましょう。
参考:【Googleアナリティクス】IP除外により自分のアクセスをカウントしない方法
Googleアナリティクスの画面左側のメニュー一覧から「リアルタイム」>「概要」や「コンテンツ」をクリックします。
現在の閲覧ページがリアルタイムで集計されていれば(自分の訪問や離脱が反映されていれば)、正しくトラッキングコードが設定されています。
もし確認できない場合はページのソースコードを確認してみましょう。
Chromeなどのブラウザでは、ページを表示中にCtrl+U を押したり、URL欄にview-source:https://example.com のように打ち込むことで表示できます。
埋め込んだはずのコードが表示されるか、特にトラッキングID(UA-xxxxxxxx-y の部分)が間違っていないかどうかを確認しましょう。
まとめ
Googleアナリティクスでアクセス解析を行うためには、計測対象とするすべてのページに正しくトラッキングコードを設置することが必須です。
設定ミスや設置漏れに注意して、正しく取得できているかどうかを確認してから解析を勧めるようにしましょう。