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Google検索オフィスアワーまとめ(2021年7月29日)

2024年6月27日

ねぎお社長 (根岸雅之)

7月29日にGoogle検索オフィスアワーが開催されました。
Googleの金谷さんとあんなさんが回答した内容をまとめました。

『SEO会社が作った、SEOチェックリスト147選-自社サイトのやるべきSEO施策一覧-』
Googleの検索エンジン最適化(SEO対策)を効果的に実施するための包括的なチェックリスト!
自社サイトのSEO対策において必要な改善点を見つけることができる内容を記載していますので
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Q&A

良いコンテンツをどうGoogleへ伝えるか

Q.インデックスされないのに「良いコンテンツを作ってたくさんの人に読んでもらい、評判を高める」とはどのようにすればいいのかわからない
A.良いコンテンツを作りましょうという理由
・マイナーケース:コンテンツのクオリティが問題になっている場合があり、改善することで解決する(ケースごとに品質が低いかどうかはランキングに関わる問題なので言及できない)
・メジャーケース:Googleのバグなど原因があるかどうか、原因が単一なのか複合的なのかどうかにかかわらず、サイト側に直接できることがない場合

インデックスされなくても、クロールされていればコンテンツの評価はされている可能性がある
インデックスもクロールもされない場合でも、Googleはそれが良いコンテンツであるということをインターネット上のなんらかのシグナルを通して理解して、そういったページをGoogleは表示されるようにしたい

サイト内全ページがインデックスされない

Q.サイト公開から2週間ほどたっても、サイトマップ送信・URL検査からリクエストしてもインデックスされない
A.現時点では解消されている
より早くインデックスされるサイトもあれば、時間がかかるサイトもある

MFI移行後の検索結果の表示

Q.動的配信を行っているサイトで、PCとSPで内容もURLも異なるページは検索結果に表示されるのか

片方のユーザーにのみ見せる想定で作られたページがあり、異なるデバイスでアクセスすると、対応したデバイスのページにリダイレクトされる
/page/pc/
/page/sp/

A.このケースでは、スマホ向けページもPCで検索したときには表示される
ただ、普通にモバイル対応する(PC向けページであってもスマホにも見せる)ほうがよいのではないか

ソフト404ページの増加とその原因

Q.6月末頃から運営サイトでソフト404が増えている
A.ソフト404についてエラーが生じている。ただ、このサイトのエラーについては、動画収録時点で解決していた模様

※補足
ソフト404に関する不具合について公式発表がありました。

キーワードを追加した時のみ上位表示される

Q.「[店舗名] おすすめ」だと表示されないが、「[店舗名] おすすめ 2021」だと上位表示される
どのような原因があり、どのような対策をすればよいのか
A.前者のクエリで全く表示されないわけではない
そのクエリで検索するユーザーに対してよいコンテンツを作成してほしい

カスタム検索ツールは評価に影響する?

Q.ノイズとなる検索URLを省いたユーザーが作ったグーグルの検索ツールは、評価に影響するのか
A.質問の意図がわからなかった

グーグル製品のスクリプトがボトルネック

Q.PageSpeed Insightsで確認すると、大半の表示スピードを遅くしている要因はグーグルアドセンスなどで使用されているJavaScriptやコードが原因となっているが、これらは改善されないのか?
A.各プロダクトチームは問題を認識していて、改善に努めている(苦戦している)

とはいえ、各コードが原因で極端に遅くなる状況はほとんどなく、残った要因がGoogleのコードだけという状況であれば問題ないのではないか
なお、ランキングは速ければ速いほど上がるわけではないので、そういう意味では100点を目指す必要はない

画像をWebPフォーマットへ置換

Q.<picture>タグでPCとスマートフォン、WebPとJPGで画像を切り替えているが、検索エンジンからの評価に悪影響は出ないのか
A.正しく設定していれば問題ない

構造化データ実装時の仕様確認

Q.developer.google.comとschema.orgで構造化データの書き方の例が異なっている(例:パンくずリスト)
A.どちらでも問題ない
異なる理由は、作りやすさを考慮してそのような仕様にしている
もし不具合が出るプラットフォームなどあれば報告してほしい

※補足
schema.orgによるサンプル

<script type="application/ld+json">
 {
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "BreadcrumbList",
  "itemListElement":{
  "@type": "ListItem",
  "position": 1,
  "item":{
  "@id": "https://example.com/books",
  "name": "Dresses"
  }
  }
 }
 </script>

developer.google.comによるサンプル

<script type="application/ld+json">
 {
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "BreadcrumbList",
  "itemListElement": {
  "@type": "ListItem",
  "position": 1,
  "name": "Books",
  "item": "https://example.com/books"
  }
 }
 </script>

Googleのドキュメントにある記述法のほうがシンプルです。
なお、Googleのドキュメントには以下の記述があります。

Item.Thing: 使用しているマークアップ形式に基づいて、ID で URL を指定します。
パンくずリスト

現在はidを使った例は示されていませんが、以前はこの形の例で記述されており、どちらを使っても問題ないのだと考えられます。

Discoverに掲載させたいサイズの大きい画像

Q.画像幅を1200ピクセル以上にするとのことだが、高さ、アスペクト比、ピクセル数などの指定はあるのか
A.高さに関しての推奨は特にない
高精細なスマホで表示する場合には横幅が重要なので、縦幅は問題にならない
ユーザーにとって見やすい比率で作ってほしい

商品構造化データの価格

Q.キャンペーンで価格が定価より下がる場合、キャンペーンの値下げ後の価格を記述すべきなのか、定価を記述すべきなのか
A.実際に販売されている価格を記述すべき(キャンペーンの価格を記述し、キャンペーンが終わったらもとに戻す)

ペイウォールコンテンツのサポートタイプ

Q.ペイウォールコンテンツは求人や不動産のコンテンツでも利用可能なのか

※補足
ペイウォールコンテンツのドキュメントにはschema.org/WebPage などのCreativeWorkタイプでのみサポートされているとの記述があります。
参考:https://developers.google.com/search/docs/data-types/paywalled-content

A.問題ない
実装する際にはユーザ目線でどうなのかを考えてほしい
検索結果には表示されていても、実際に見に行って表示されなかった場合、見るのをやめてしまう可能性もある
ビジネスとして成立する見込みがあるかを検討するとよい

meta refresh vs JavaScriptリダイレクト

Q.Googleが推奨するリダイレクトの順番は、ドキュメントに以下のように記載されている
1. サーバーサイドリダイレクト
2. meta refresh
3. JavaScript
4. Cryptoリダイレクト

meta refreshをJavaScriptよりも推奨するということなのか?

A.順番はそのとおり
ただ、meta refreshかJavaScriptかで戦略的に変える必要はないのではないか

※補足
Cryptoリダイレクトとは、ページに移転したことを示すメッセージと、リンク先を示すだけで、自動転送なしに移転したことを伝える方法

コアアップデートのGMB/Mapsへの影響

Q.コアアップデートでGoogleマイビジネスやGoogleマップへの変動が見られることは考えられるのか
A.コアアップデートは自然検索を対象としているので、マップやマイビジネスに影響はない
ただし、地図などユニバーサル検索への何らかの影響は否定はできない
Googleマップと自然検索は別々に開発している

※補足
回答では特に触れられませんでしたが、GoogleマップにGoogle検索とは別のbotが存在しているといった言及がされていました。
GoogleマイビジネスはGoogleが保有するドメインにあるため、クローラー・botは特に存在していないと思われます。
実際に、Googleのユーザーエージェント一覧には該当しそうなクローラーはありません。
Google クローラの概要(ユーザー エージェント)

ニュースタブの検索結果に表示されない

Q.site:コマンドを使用しても自サイトのページが表示されない
A.ニュースについては自然検索ではないので、このオフィスアワーの対象外である
ちょうどブログが出たので見てほしい
Google ニュースでの表示に関するよくある質問への回答

スパムサイト(コピーサイト)対策

Q.スパムアップデートがあったが、依然として多数のスパムサイトが表示される
スパムレポートからの通報ではキリがないのだが、有効な対策方法はあるのか

A.スパムレポートのほかにはない
6月に行われたスパムアップデートはいろいろなスパムがある中でごく一部を対策したもので、今後も行っていく予定である

スパム報告するのは有効か

Q.自サイトで販売する商品で検索するとスパムページが大量に表示される
1. Cloudflareを介していることと関係があるか
2. スパム報告のコメント欄はどのように確認いただけるのか
3. 現状他にできる対策はあるか

A.回答は以下
1. Cloudflareは関係ない
2. スパムレポートは1件1件対応するのではなく、スケーラブル(アルゴリズムに組み込んでスパムアップデートにするなどして)に対策する
3. スパムレポートを送り続けていただく

お知らせ

次回は9月30日(木)とのことです。

今後はアドセンスやAdMobの質問についても一部(ポリシーなど)答えられるようにしていきたいとのこと。

名称も変わるようで、「Google検索オフィスアワー」は今回で最後になりそうです。

執筆者 / 監修者

サクラサクマーケティング
株式会社

取締役 社長

ねぎお社長 (根岸雅之)

ねぎお社長 (根岸雅之)イラスト

サクラサクマーケティング株式会社 取締役社長 COO

1980年生まれ 大学卒業後、一貫して、広告・マーケティング業界に身を置く。2006年にSEM コンサルタントとして、インターネット総合代理店、株式会社オプトに入社。リスティング、ディスプレイ広告の運用から、SEOの施策提案など主にキーワードマーケティング領域に特化した業務に従事。同年10月に株式会社ブルトア(現サクラサクマーケティング株式会社)に転職。入社後は、営業をはじめ、SEOコンサルティング、新規事業開発、自社マーケ、人事、財務と幅広い領域を経験し、営業部長、執行役員、取締役と経て、2015 年に社名変更とともに取締役社長に就任。

SEOコンサルタントとして大規模サイトから新規サイトまで、売上向上に繋がるコンサルティングを武器に200サイト以上の実績。2023年には『なぜほとんどコンテンツマーケティングは失敗に終わるのか?』を執筆。ねぎお社長のSEOチャンネルをはじめ、YouTube、メルマガ、SNを通じて積極的に情報発信。

◇ 出版書籍

◇ 情報発信

◇ 掲載メディア

◇ 共催セミナー歴

  • オウンドメディアの成功事例とSEOを支える運用型広告の活用
  • 今日から始められるWebマーケティング~コンテンツマーケティングとGoogle マイビジネス~
  • GMO TECH × サクラサク共催セミナー~テクニカルSEOとコンテンツマーケ~
  • リモート環境下においても売上・利益が成長し続ける組織創りと営業戦略

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