Googleのオンラインイベントである、Google検索オフィスアワーのまとめ記事です。
6月27日にGoogle検索オフィスアワーが開催されました。
今回はやや短い内容ではありましたが、各セッションの要点をまとめています。
Googleからのお知らせ
組織レベルの返品に対するポリシーのマークアップを新たにサポート
https://developers.google.com/search/blog/2024/06/structured-data-return-policies?hl=ja
返品に関するポリシーは、オンラインで商品を購入する際に買い物客によって検討される重要な要素です。そのため、Google は昨年、個々の商品の返品に関するポリシーを構造化データとして抽出できるようにしていました。本日、さらに組織レベルの返品に関するポリシーのサポートも追加しました。
個別の商品ごとにポリシーを定義することなく、自社で定めている一般的な返品ポリシーを指定することが可能になったとのこと。
構造化マークアップの管理が簡略化できるので、ECサイトを運営している人はぜひ一読してもらいたい。
Mobile-indexing-vLast-final-final.doc
https://developers.google.com/search/blog/2024/06/mobile-indexing-vlast-final-final.doc
MFI(モバイルファーストインデックス)移行の最終ステップに着手しているとのこと。
デスクトップ版のGooglebotでクロールしている少数のサイトは2024年7月5日以降、モバイル版Googlebotでクロールされるようになる。
ほとんどのウェブサイトでは何もする必要はないとのこと。
Google検索セントラルのLinkedInアカウントの開設
https://developers.google.com/search/blog/2024/06/linkedin-we-are-here
Google Search CentralのLinkedInアカウントがついに登場とのこと。
検索Q&A
MFI: 別々の URL で実装しているサイト
7月5日以降、PC版クローラが稼働終了になるとのことだが、SPとPC版が「別々のURL」で実装されている場合、引き続きURLアノテーションは実施した方がいいのか? PC版がクロールされなくなることで、デバイス別のURLが正しく認識されない可能性を危惧している。
Googleがコンテンツを正しく理解するために、SP版とPC版のどちらにもアノテーション実装することというのはとても有効な手段といえる。
また現状では問題ないが、別々のURLでサイトを運営することは色々なことを複雑にするためあまりおすすめしていない。
コピーコンテンツが正規URLに選択された
Search Consoleで、「Googleが選択した正規URL」が自サイトではなく、自サイトの記事をコピーしたURLになっていた。
正規URLがコピーサイトのURLになってしまった場合、どのように対処すれば良いか?
Search Consoleで「インデックス登録をリクエスト」を行うだけで良い?
また、コピーサイトに正規URLを奪われなくするためにできる対策はあるか?
このケースではスパムサイトによるコピーコンテンツの悪用のように見受けられた。
このような場合、スパム行為や不正行為のあるページを報告するためのフォームがあるので、ぜひ参考にしてもらいたい。
ほかにも著作権侵害によるGoogle検索結果の削除依頼を行うDMCAプロセスもあるが、法的プロセスのため、専門家と相談のうえ進める形になるとのこと。
古くなった情報の取り扱い
アプリの使い方を公開しているが、アプリのバージョンアップ・使い方の変更に伴い、同じ機能で記事を新しくしたい場合は同じページをリライトしていた。
ある有名なSEO専門家は、古い情報はそのままにして新しいURLで作るべきという主旨のことを話していたが、この場合リライトがいいのか、それとも新しいURLで作成するべきか?
まずはユーザーについて考えることをすすめる。
アプリによっては、最新バージョンでないものを使用していたり、バージョン番号から検索するユーザーがいる場合もある。
そのような場合、リライトしてしまうとユーザーが求めている情報を得られない可能性もある。
ユーザーがどのようにアプリを使用しているか、サポートページがいつ必要になるかを考えることで、必然的に運営方法が定まると思う。
パラメータ付きURLをインデックスさせる
パラメータが変わるとページの内容も変わるページが5000ほど存在し、ページ内容が重複することはない。
しかしSearch Consoleでは重複とみなされ、正規ページとして選択されずGoogleにインデックスもされていない。
パラメータ付きURLを確実にインデックスさせるための手段として、 cannonicalタグの設定は効果あるか?
また、パラメータ付きURLであってもcannonicalタグを設定して問題ないか?
そのページをインデックスするかどうかを約束するものではないが、パラメータ付きURLであってもcannonicalタグの設定は有効な手段
Google検索でeコマースサイトを見つけやすくするためのおすすめの方法もあるので、ぜひ参考にしてもらいたい。
非同期処理で表示させるページ内コンテンツ
非同期通信で呼び出してページ訪問時から遅れて表示するコンテンツから、クローラーを締め出してしまってソフト404とみなされることを懸念し、robots.txtで原則allowに設定している。
上記のような場合、非同期リクエストもallowにしなければ、該当部分がクローラーアクセスに本当にリクエストされないのか?
また、非同期通信で呼び出すパーツをdisallowにしてしまうと、ソフト404とみなされてしまう可能性があるのか?
URL検査ツールを使うことで、Googlebotがサイトをどのように認識しているか確認できるので、試してほしい。
HTMLやスクリーンショットなどを確認可能である。
おわりに
次回は7/25に実施予定とのことです。
過去の動画一覧
http://goo.gl/6EDi7q
Gogole検索オフィスアワーへの質問フォーム
http://goo.gle/3nKiR6K
前回のオフィスアワーまとめ
Google検索オフィスアワーまとめ(2024年5月30日)
過去のオフィスアワーまとめ一覧
https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/blog-tags/webmaster-office-hour