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Google検索オフィスアワーまとめ(2025年1月30日)

2025年2月14日

ねぎお社長 (根岸雅之)

1月30日に2025年に入って1回目となるGoogle検索オフィスアワーが開催されました。 
あんなさん(@piropiroanna)による最新情報や質問への回答内容をまとめました。

Googleからのお知らせ

サイトの評判の不正使用に関するポリシーの更新

https://developers.google.com/search/blog/2024/11/site-reputation-abuse?hl=ja
2024年11月に、サイトの評判の悪用について、Googleではさらに厳しく取り締まるべくポリシーの文言が以下のように明確化。

「サイトの評判の不正使用とは、あるホストサイトのランキング シグナルを利用して検索ランキングを不正に操作するために、そのサイトにサードパーティのページを公開する行為を指します。」

※昨年11月のオフィスアワーでも触れられた内容の日本語版ドキュメントが新たに作成されています。

12月のクロール情報に関するシリーズ

クロールについて技術的に詳しく紹介するシリーズが公開されています。

・Googlebotがクロールする理由とその方法
・ HTTPキャッシュ保存
・ファセットナビゲーション
・CDNとクロール

時間のあるときに一読して、感想等あれば、ぜひXのハッシュタグ「#Google検索オフィスアワー」にて送ってもらいたいとのこと。

Search Consoleで最近のパフォーマンスデータを表示する方法を改善

https://developers.google.com/search/blog/2024/12/recent-data-search-console?hl=ja

コンテンツの最近のパフォーマンスをより早くモニターできるよう、24時間ビューが追加された。

2024年のまとめ

https://developers.google.com/search/blog/2024/12/crawling-out-of-december?hl=ja

モバイル版の検索結果に表示されるURL要素をシンプル化

https://developers.google.com/search/blog/2025/01/simplifying-breadcrumbs?hl=ja

Google検索が利用可能な全ての言語と地域で、モバイル検索結果にパンくずを表示しないよう変更

検索Q&A

ページがインデックスされない

robots.txtでAllowとみなされているはずのURLがなぜかインデックスされない現象が起きており、URL検査でも毎回必ず「robots.txtでブロックされました」と判定される。
そのページで読み込む一部パーツが、「robots.txt」でDisallowにしているディレクトリから呼び出されている点が気にかかるが、呼び出し元のURL自体はAllowであり、関連がわからない状態。
①この事象は実装側の問題か、あるいはGoogle側の認識不具合によるもの?
②仮説として、「そのページ自体をrobots.txtで許可しても、ページで読み込む一部ファイルがrobpts.txtで弾かれる設定だと、ページ本体までも弾かれる」可能性を考えていたが、これが正しいかどうか
③特定の文字列を含むURLはブロックされやすくなるなどの仕組みはあるか?

該当のURLでは、robots.txtでブロックされているログインページにリダイレクトした。それが関係している可能性があるので、一度確認してみてほしい。

websub(PubSubHubbub) の扱い

現在でもGoogleはwebsubを使っている?
大規模サイトで商品詳細ページの新規生成頻度が高いことから、より素早く検索エンジンがインデックスしやすくなる工夫として、サイトマップXMLと併用するメリットがあれば導入を検討している。

まだ使用している。もしやめる場合は公式ページでも告知するとのこと。
※補足
https://pubsubhubbub.appspot.com/

季節性のあるイベントページの扱い

現在、「就活 説明会」と入力すると自社ページが1ページ目に出てくるが、2025卒年度用のイベントページが優先されて出てくる状況になっている。
現在新規会員を集めているのは26卒の子になるため、26卒向けの別ページを上位表示させていきたい。何か対応策はあるか?

季節性のあるイベントページについては、「ブラックフライデーとサイバーマンデー用ページに関するおすすめの方法」で紹介している対応方法を参考にしてほしい。
基本的には、メインページに同じURLを繰り返し使用することと、代替のバージョンをアーカイブセクションに移動するようにする。

Page Annotations 機能

先日発表された「Page Annotations」のオプトアウトについて、オプトアウトの申請にはサーチコンソールプロパティの指定が必要になるが、サイトのディレクトリごとにプロパティを登録していれば、ディレクトリごとにオプトアウトするしないを指定できるのか?
それともドメイン単位での対応なのか?
また、一度オプトアウト申請したあと、再び「Page Annotation」を有効にしたいと思ったとき、どのような手続きが必要になるか?

サイトが検証されている限りはどのような方法でも送信可能。
新しい実験的な機能であるため、再度参加する方法についてはまだお知らせできないとのこと。

GoogleクローラーのIPアドレス

サーチコンソールの「公開URLをテスト」ではインデックスに登録できますと表示されるURLが、実際にはソフト404であるという事象はなぜ起こるのか?
VPNでクローラーのUser-Agentに偽装して海外IPからアクセスすると、ソフト404状態であることが確認できた

質問の内容からは、仕様通りの挙動をしているように感じた。
クローラーに関する公式ドキュメントを参考にしてほしい。

Googleクローラーとフェッチャーの概要(ユーザー エージェント)
Googleの一般的なクローラーの一覧:Google-InspectionTool

特に、「Googleからのトラフィックは大部分が米国のIPアドレスからだが、米国からのリクエストをブロックしていることを検出した場合、他の国のIPアドレスからクロールを試みることがある」といった部分は参考になるのではないか?とのこと。

ウェブサイトのテーマに基準を設けているか

動画関連のソフトウェアを作成していて、SEO対策で動画関連のテーマの記事を投稿している。
しかしゲーム関連のソフトウェアを新たにリリースしたためゲーム関連の記事を投稿したところ、動画関連記事のアクセス数が減少し、逆にゲーム関連の記事のアクセスが増加していた。

①Googleはウェブサイトのテーマに基準を設けているか? 例えば、サイトのテーマがゲームであると判断されれば、動画関連のトラフィックを減少させる仕組みがあるのか?
②ゲーム関連ソフトウェア専用のサイトを新しく作成したほうがいいのか?
③減少してしまった動画関連の記事のアクセスを取り戻すには、具体的にどのような対策を講じればよいか?
④ウェブサイトのトラフィックが減少する原因は、具体的にどのような視点で分析したらよいか?

しばらく時間を置いて正常化するかどうかを見てみるとよい。
ウェブサイトのテーマに関する仮説は、Google側からすれば正しくないと感じる。
新しくウェブサイトを作るかどうかは、純粋にビジネス上の決断になる。検索トラフィックだけに限らない多角的な要素から判断することになる。
市場のニーズの変化とも照らし合わせながら、落ち着いて整理してみることをおすすめする。

ダイナミックレンダリングはクローキングか

CSR(クライアント・サイド・レンダリング)でページを返却しているが、クローラーがページ内の情報を取得できず、クローラーにのみSSR(サーバー・サイド・レンダリング)でページを返却したいと考えている。
このときユーザーとクローラーに対して表示するページ内容に差異がなければクローキングにはあたらない認識だが、ガイドライン違反になる可能性はあるか?

Googleではダイナミックレンダリングをクローキングとはみなさない。ユーザーに対するものと同様のコンテンツが生成される限りは問題ない。
詳しくは関連の公式ドキュメントを参照してほしい。
ただし、ダイナミックレンダリングは回避策であり、JavaSctript生成に関して検索エンジンで生じる問題の根本的な解決策ではないことに注意が必要。
サーバーサイドレンダリング、もしくは静的なレンダリングハイドレーションのいずれかで解決することをおすすめするとのこと。

404エラーの用語解説ページが「ソフト404」

404エラーの用語解説ページが「ソフト404」になってしまう。
パーマリンクの変更・タイトルの変更をしても解決せず。
ページのコンテンツを充実させることしか解決手段はないのか?

サービスごとに事情があるので一概には言えないが、該当ページには大きなフォントで「404エラー(Not found)」と書かれており、おそらくこれが原因ではないかとのこと。

スパムとサイトの評判の不正使用

スパムアップデートはサイトのドメイン評価を利用したサードパーティのコンテンツ公開によるランキング操作を取り締まるものと理解している。
スパムアップデートは、ECサイトやメディアサイトにもアルゴリズムとしては適用されるのか?

スパムアップデートはGoogleのスパムポリシーに反するサイトを対象とした アルゴリズムになので、 スパムを行っていないサイトオーナーの皆さんは通常心配する必要はない。
スパムア
Google検索のスパムアップデートとお客様のサイト
Googleウェブ検索のスパムに関するポリシー

また、サードパーティーのコンテンツ公開の不正なランキング操作については、最新の情報を確認してもらいたいとのこと。

サイトを移転する方法

中古ドメインを購入して新サイトを公開したが、インデックスされているにもかかわらず全く検索に表示されなかったので、ドメインを変更して新サイトとして再公開した。しかし旧ドメインのインデックスが消えず、新ドメイン側のURLがインデックスされない。
サーチコンソールでは、旧URLを正規URLとして認識していると表示される。新ドメインをできる限り早くインデックスさせるには何がベストウェイか?

サイトを移転する方法についてのベストプラクティスは公式のドキュメントに記載しているので参考にしてほしい。
その上で技術的な問題があれば具体的に知らせてほしいとのこと。

サイトメンテナンス時の注意点(503)

短時間のサイト全体のメンテナンスの際、robots.txtも含むサイト全体を503にするのは大きな問題か?
robots.txtが503を返すと、12時間サイトのクロールを止めるという記述がドキュメントに記載されていた。
3時間だけサイトを止める際、サイト全体を503にすることがあるが、このときrobots.txtも503を返すと、12時間復旧しない可能性があるということか?

技術チームに確認したところ、サイト全体を503を設定する方法で問題ないとのこと。

サイトがインデックス登録されない

複数の社団法人サイトを運用しており、社団法人ごとにライセンス契約に関する高知サイトを設け公開している。
昨年新しく公開したページが、過去に公開した別の社団法人ページと重複すると認識され、インデックスされない。
どのような対応をすれば、別の社団法人ページと重複すると認識されず、インデックス登録できるようになるか?

Googleで確認したところ、該当のサイトはいずれもインデックスされているようだった。
検索結果に反映されるまでの時間はタイムラグが発生する可能性もあるので、少し様子をみてほしい。

おわりに

次回は2/27(木)に実施予定とのことです。

過去の動画一覧
http://goo.gl/6EDi7q

Gogole検索オフィスアワーへの質問フォーム
http://goo.gle/3nKiR6K

前回のオフィスアワーまとめ
Google検索オフィスアワーまとめ(2024年11月28日)

過去のオフィスアワーまとめ一覧
https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/blogs/tag/google検索オフィスアワー

執筆者 / 監修者

サクラサクマーケティング
株式会社

取締役 社長

ねぎお社長 (根岸雅之)

ねぎお社長 (根岸雅之)イラスト

サクラサクマーケティング株式会社 取締役社長 COO

1980年生まれ 大学卒業後、一貫して、広告・マーケティング業界に身を置く。2006年にSEM コンサルタントとして、インターネット総合代理店、株式会社オプトに入社。リスティング、ディスプレイ広告の運用から、SEOの施策提案など主にキーワードマーケティング領域に特化した業務に従事。同年10月に株式会社ブルトア(現サクラサクマーケティング株式会社)に転職。入社後は、営業をはじめ、SEOコンサルティング、新規事業開発、自社マーケ、人事、財務と幅広い領域を経験し、営業部長、執行役員、取締役と経て、2015 年に社名変更とともに取締役社長に就任。

SEOコンサルタントとして大規模サイトから新規サイトまで、売上向上に繋がるコンサルティングを武器に200サイト以上の実績。2023年には『なぜほとんどコンテンツマーケティングは失敗に終わるのか?』を執筆。ねぎお社長のSEOチャンネルをはじめ、YouTube、メルマガ、SNを通じて積極的に情報発信。

◇ 出版書籍

◇ 情報発信

◇ 掲載メディア

◇ 共催セミナー歴

  • オウンドメディアの成功事例とSEOを支える運用型広告の活用
  • 今日から始められるWebマーケティング~コンテンツマーケティングとGoogle マイビジネス~
  • GMO TECH × サクラサク共催セミナー~テクニカルSEOとコンテンツマーケ~
  • リモート環境下においても売上・利益が成長し続ける組織創りと営業戦略

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