Webサイトを運用する際に欠かせないツールとして「キーワードプランナー」が挙げられます。キーワードプランナーは、Googleにリスティング広告を出稿する際に利用されるツールですが、SEO目的でも利用できることをご存知でしょうか。
Webマーケティングでターゲットユーザーに対して、最適なアプローチをするためにも必要となるツールです。
今回は、キーワードプランナーの概要から紹介し、使い方や便利な活用方法を紹介します。あわせて、キーワードプランナーが使えないときの対処法も紹介しますので、ぜひご覧ください。
そもそもキーワードプランナーってなに?どういうことができる?
キーワードプランナーは、Googleで広告を出稿する際のキーワードについて調査するための無料ツールです。最適な広告を出稿するためのキーワード調査だけでなく、後述するようにSEO目的でも利用できます。
キーワードプランナーで調べることのできる項目一覧
キーワードプランナーで調べることができる項目は、次のとおりです。
・キーワード候補(関連キーワード)
指定したキーワードに関連するキーワード候補も、合わせて検索可能です。キーワードごとに、検索ボリュームや競合性などの情報を確認できます。
・月間平均検索ボリューム
月間の平均検索ボリュームを数値で確認できます。指定した月単位の期間や地域、検索ネットワークにおける平均の検索回数です。
・競合性
指定キーワードにおける、ほか広告との競合レベルを低・中・高の3段階で表します。指定した地域と検索ネットワークにおける競合レベルが表示され、十分なデータがない場合は「-」で表されます。
・キーワード単価
検索ページの上部に表示するための目安となるクリック単価です。リスティング広告では、キーワードごとに1クリックごとの単価を設定しますが、ページ上部に表示するために必要となるキーワード単価の目安を確認できます。
・予測データ
指定したキーワードに関連する広告を出稿した場合の、1ヶ月の予測データを確認できます。クリック数や費用、平均クリック単価などの予測データを見ることが可能です。
キーワードプランナーはSEO目的でも使用可能
キーワードプランナーは、リスティング広告はもちろん、SEOの「キーワード選定」にも利用することができます。
キーワードプランナーを使えば、検索ボリュームや競合性のチェックでき、関連キーワードまで見つけることが可能です。そのため、ユーザーが頻繁に検索するキーワードを選定するために利用できます。
「集客につながるキーワードを探したい」
「多くの人が検索するキーワードを見つけたい」
「自サイトで狙うべきキーワードを選定したい」
といった要望に応えることができるツールです。
キーワードプランナーの使い方を解説!
ここでは、キーワードプランナーを使ったことのない人を対象に、キーワードプランナーの具体的な使い方について、画像を使って紹介します。Googleアカウントがあれば無料で利用できますので、紹介する手順を参考に実際に使ってみてはいかがでしょうか。
キーワードプランナーの基本の使用方法(リスティング広告用)
リスティング広告を出すために、キーワードプランナーから予測データを確認するための方法を解説します。
1.「Google広告」にアクセスして、「今すぐ開始」ボタンをクリック
2.ログイン後、「ツールと設定」から「キーワードプランナー」を選択
※初めてログインした際は、「キャンペーン」の作成から行ってください
3.「検索ボリュームと予測のデータを確認する」を選択
4.出稿したい広告のキーワードを入力し、「開始する」ボタンをクリック
5.1ヶ月の予測データを確認する
Google広告の配信パフォーマンスを予測できるため、キーワードやクリック単価などを調整しながら、予測に基づいた最適な配信設定を作成できます。地域や言語、対象期間も変更可能です。
予測データからキャンペーンを新規作成できるため、リスティング広告を出稿する際はこちらのデータを参考に作成してみてはいかがでしょうか。
キーワードプランナーのSEO目的での使用方法
SEO用途で使用する場合は、キーワードの選定をするために「関連キーワード」や「検索ボリューム」などの情報を確認したいですよね?
キーワード選定のための使用方法は、次のとおりです。
1.キーワードプランナーで「新しいキーワードを見つける」を選択
2.キーワードを入力し、「結果を表示」ボタンをクリック
3.表示されるキーワードを確認する
確認するべき点は「キーワード候補」「月間平均検索ボリューム」「競合性」「ページ上部の入札単価」です。指定したキーワードと、それに関連するキーワード候補が表示されます。キーワード候補ごとに、検索ボリュームや競合性などが表示されるため、SEO施策を行うキーワードを選定しましょう。
検索ボリュームが多いほど検索されやすく、競合性が高いほど上位表示が難しいことを表します。さらに、ページ上部の入札単価が高いほど競合サイトが強くなる傾向にありますので、競合サイトの強さを測る目安として参考にすると良いでしょう。
キーワードプランナーの便利な活用方法!
キーワードプランナーを使う上で、知っておくと便利な活用方法を紹介します。
キーワード候補をCSVで保存
検索したキーワード候補をCSVで一括エクスポートすることが可能です。画面右上の「キーワード候補をダウンロード」リンクをクリックすると、キーワード候補をCSVで保存できます。
保存したCSVファイルは、Excelなどで確認できるため、キーワードの管理に利用してみてはいかがでしょうか。
期間を指定してキーワード情報を調べる
キーワード候補の情報は、期間を指定して調べることもできます。季節や時期イベントに関連する検索キーワードの場合は、期間を指定して検索すると異なる情報を得られる場合があります。過去5年分の期間を指定可能です。
地域・言語を指定してキーワードを調べる
期間と同様に、地域・言語を指定してキーワードを調べることもできます。画面上部の「地域」「言語」を選択することで変更可能です。
地域は国単位だけでなく、都市単位でも指定できます。
言語を選択することで、特定言語におけるキーワード候補の取得まで可能です。
キーワードプランナーが使えないときの対処法
SEO目的でキーワードプランナーを利用したいと考えていても、利用できないことも考えられます。キャンペーンの作成などでつまずいたり、何らかの要因で使えなかったりした場合などです。その場合は、代替手段となるWebサービスが存在するため、そちらを活用しましょう。
キーワード選定ツール
当サイトで無料提供しているツールで、検索数だけでなくサーチコンソールと連携して順位やクリック率などのデータも併せて表示可能です。
現状順位が一目でわかるので、これから対策すべきキーワードの優先順位がつけやすいのが特徴です。
Ubersuggest
Ubersuggestは、登録不要で使える無料のキーワードツールです。キーワードプランナーと同じように、検索ボリュームやキーワード候補、クリック単価などの情報を検索できます。
競合サイトの候補や、キーワードごとのSEO難易度まで表示されるため、非常に強力なキーワードツールです。
Keyword Explorer
Keyword Explorerも無料で使えるキーワードツールですが、メールアドレスの登録が必要となります。Keyword Explorerでは、月間検索ボリュームやキーワードの難易度、CTR、サジェストキーワードなどを調べることが可能です。
Keyword Tool
Keyword Toolは、キーワードプランナーよりも多くの関連キーワードを取得できるところが特徴です。無料版では検索ボリュームなどの情報を確認できませんが、非常に多くの関連キーワードの取得ができます。
キーワードによっては、数千もの関連キーワードを取得できるため、多くのキーワードを取得したい場合に利用すると良いでしょう。
まとめ
Google広告の「キーワードプランナー」は、もともと広告出稿の際に利用するツールですが、SEO目的でも利用できます。キーワードを探したり、検索数や競合度合いを測ったりする際に非常に重宝するツールです。
キーワードプランナーは無料で利用できるため、ぜひこの記事の手順を参考に使ってみましょう。キーワードプランナー以外にも、無料で使えるキーワードツールを合わせて紹介していますので、キーワード選定の際に使ってみてはいかがでしょうか。