今回の記事では、SEO対策を考える際に気になる、被リンクについての調査ツールのうち、Open Site Explorer(OSE)の使い方について説明したいと思います。OSEを使った被リンク数の調べ方については、以前の記事、SEO対策で被リンクを調べる方法で簡単に触れています。
OSEでわかることは、大きく以下の3つがあります。
- 被リンクの数、被リンク元のドメインの数
- どのようなアンカーでリンクされているか
- それらのリンクのリンク元
ただし、OSEとGoogleのデータベースは別物ですので、OSEでわかったリンク数などが、そのままGoogleが把握しているデータと一致するとは限りません。あくまで参考程度にとどめておきましょう。
より信頼できるツールとしてはウェブマスターツールが挙げられるのですが、サイト管理者でないと登録できませんので、気になるサイト(競合・ライバルサイトなど)を調べることができません。
OSEのメリットは、URLさえわかればライバルサイトの被リンク状況も調べることができることです。
それでは、OSEの使い方を概説していきます。
http://www.opensiteexplorer.org/
まずは添えたURLに飛んでみてください。
OSEを使うには、ユーザー登録なしでも使うことができますが、1日の使用回数制限があります。登録しておくと便利かと思いますが、そんなに使わないよなど、めんどくさかったら飛ばしていただいてかまいません。
Open Site Explorer(OSE)のユーザー登録をする
ここでは無料ユーザー登録の方法について解説します。右上のログインをクリックして、出てきたボックスの”Create an account”をクリックしてください。
すると登録画面に移ります。
上から順に、ID名、メアド2回、パスワード2回を入力し、利用規約に同意するかどうかにチェックを入れて、”Create My Account”をクリックしてください。
画面が変わって、登録したメアドに自動送信メールが届いているはずです(迷惑メール扱いになっている可能性もあるので、見当たらなければ迷惑メールボックスもチェックしてみてください)。
そのメールの本文中に、”Activate Your Account”というリンクがあるので、クリックしてください。
クリックすると次のようなページに飛びます。
このような画面が表示されたらユーザー登録完了です。ページ内にOSEへのリンクがあるかどうかわからなかったので、ご自分でhttp://www.opensiteexplorer.org/まで飛んでください。
Open Site Explorer(OSE)で被リンクとドメインを調べる
それではOSEを使っていきましょう。
OSEのトップページの検索窓に、調べたいURLを入力します。今回はブレインネットのトップページを例として挙げてみます。
赤枠で囲った部分のうち、Linking Root Domainがリンクを受けているドメインの総数、Total Linksがリンクの総数です。有料会員登録をすればFacebookなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)からのリンクもわかるようです。
※ドメイン数や被リンク数には自サイトの内部リンク数も含まれています。
Open Site Explorer(OSE)でアンカーテキストを調べる
赤枠部の”Anchor Text”をクリックすると、緑枠部にどのようなアンカーで被リンクを受けているかが表示されます。一般にSEOでは、キーワードを含むアンカーで被リンクを受けるのが効果が高いとされていますが、あまりにその割合が高いなど不自然さがみられる場合には、Googleに過度のSEO対策をしているとみなされてペナルティを受ける可能性もあります。
Open Site Explorer(OSE)でリンク元のページを調べる
上の図で、緑枠内の”+”をクリックすると、そのアンカーテキストでの被リンク元が表示されます。
リンク元URLをクリックするとそのページに飛ぶことができるので、どのようなページのどのような位置からリンクを受けているかがわかります。
SEO対策では、被リンク元とテーマが似ていることや、Page Rank (Googleによるページ評価方法。OSEによるPage Authorityも似たような指標を表していますが、別物です)が高いサイトから被リンクを受けるのが効果的とされています。
まとめ
ここまでOpen Site Explorer(OSE)の特徴的な機能の使い方を解説してきました。
OSEを使うメリットは、ライバルサイトとの比較ができるということにあります。被リンクの数がいくつか、などの絶対評価にあるわけではありません。
自分のサイトとライバルサイトを比べてみて、リンクやドメインの数が多いのか少ないのか、アンカーテキストのバリエーションがどうなっているのか、どのようなサイトからリンクを受けているのかなどを比べてみてSEO施策の参考にするのがよいかと思います。