ブログやWebサイトだけでなく、インスタグラムやtwitterなどのSNSを運営していて、ブログ上でSNSの紹介や、逆にSNS上でブログの紹介をされる方も多いかと思います。
ブログ上でSNS投稿を紹介する場合、投稿埋め込み機能を使うのが簡単で便利です。
この記事では、インスタグラムの公式埋め込み方法を写真つきでわかりやすく解説しています。
また、埋め込みを行う際の著作権やSEOの問題などについて詳しく説明します。
インスタグラム投稿の公式埋め込み方法
インスタグラムの公式埋め込みコードを用いた、投稿の埋め込み方法を紹介します。
ステップ1:投稿を表示させる
インスタグラムのウェブページを表示させます。(※アプリでなく、PCなどのブラウザで表示させます)
ステップ2:投稿のメニューを表示させる
インスタグラム投稿右上の・・・(3点リーダ)をクリックし、メニューを表示させます。
ステップ3:埋め込みコードを表示させる
表示させたメニューから「埋め込み」を選択するとコードが表示されますので、コピーします。
ステップ4:コードを貼り付ける
コピーしたコードを自身のブログの投稿ページに貼り付けます。
この手順で実際にインスタグラム公式アカウントの投稿を埋め込んでみたものが以下です。
上記の埋め込み方法は公式ドキュメントで公開されているものです。(https://www.instagram.com/developer/embedding/)
埋め込みする場合の注意点
インスタグラム投稿を埋め込みする場合に注意するべき点がいくつかあります。
著作権の問題が発生する可能性
はじめに確認したいのが、埋め込もうとしているのが誰の投稿か、ということです。自分の投稿なのであれば何の問題もありません。
しかし、他人の投稿である場合は著作権に注意する必要があります。
次に確認したいのが、どのような方法で埋め込むかということです。
上記で紹介した公式の埋め込み方法を用いる場合、他人の投稿であっても著作権侵害にならないという裁判の判例があります。(参考:「Instagramの埋め込みは著作権侵害に当たらない」という判決が下る)
これは、インスタグラムの利用規約に、以下の記述があるためです。
弊社が利用者のコンテンツの権利の帰属を主張することはありませんが、利用者はコンテンツを使用するためのライセンスを弊社に付与します。
上記の公式の埋め込み方法はインスタグラムのAPIを利用したもので、画像などのコンテンツはインスタグラムのサーバーにあるままなので著作権の違反に当たらないと考えられるためです。
一方で、公式でない、サードパーティーによる埋め込み方法は著作権違反になる可能性が考えられます。
ところが、公式の埋め込み方法についても、インスタグラムを運営するFacebook社から「著作権の侵害にあたる」と見解が出されました。
今後、Facebook社としても、投稿の埋め込みを許可するかの判断を投稿者側が設定できるようにし、許可制とする処置を検討しているとのことです。
このように、他人の投稿を埋め込む際には著作権上の問題が発生する可能性があります。
トラブル防止のために投稿者の許可を得てから埋め込むようにすることをおすすめします。
SEOで問題がある可能性
上記の「ステップ3」でコピーしたコードは、<blockquote>ではじまるコードです。
ところが、このコードを含めたページを公開すると、ブラウザは次のように<iframe>として処理(レンダリング)します。
※以下はChromeによる埋め込み投稿部分のブラウザ検証結果
このiframeというタグは、指定したページ(今回はインスタグラムの投稿ページ)を呼び出すためのコードです。
ここで紹介する問題の原因は、このページに以下のようなメタタグが設定されていることです。
<meta name="robots" content="noimageindex, noarchive">
このnoimageindexという記述は、そのページの画像を画像検索で引っかからないようにする、という指示です。
インスタグラムの投稿埋め込みを行うと、iframeによってnoimageindexの指示が、埋め込みを行ったブログページにまで作用してしまうため、埋め込みを行ったブログページにある他の画像が画像検索に出てこなくなる可能性があるのです。
実際、埋め込みが行われたページのiframe内にnoimageindexタグが確認されます。
この結果、インスタグラムの埋め込みがされているページでは、Googleなどの検索エンジンにそのページ上の画像をインデックスしないように指示していることになり、画像検索からの流入が減ってしまうおそれがあります。
インスタグラムの投稿埋め込みを行ったページに、そのページにしかない画像が使われている場合は注意したほうがよいでしょう。
画像検索検証結果
この記事には当初からインスタグラム投稿を埋め込んでおり、noimageindexが挿入されてしまっています。
当社調べによると、この記事にしか掲載されていない画像であっても、インデックスされて画像検索に表示されることが確認されました。
ここではインスタグラム投稿の埋め込みは決定的な悪影響はみられませんでしたが、Google公式のアラートもあります(後述)ので、SEOを意識するのであれば避けるのが良いかと思います。
投稿削除によるリンク切れ
ページに投稿を埋め込んだとしても、埋め込み元となる投稿が削除された場合、エラー表示となってしまいます。
これはインスタグラムに限らず他のSNS投稿埋め込みにも言えることですが、リンク切れにならないよう、定期的にチェックするか、表示エラーがおきてもユーザーに伝わりやすい作りにしておくことをお勧めします。
非公開アカウント(鍵垢)の場合は埋め込めない
投稿者のアカウントが非公開になっている場合、埋め込みをしたいと思っても「埋め込み」の表示が出てこないので、投稿の埋め込みはできません。
まとめ
インスタグラムなどのブログへの埋め込みは、ブログのファンをSNSに誘導できるツールとしてコンテンツマーケティングにおいてよく使用されています。
しかし、むやみに埋め込み機能を多用すると、著作権の侵害に当たる、SEO上の問題がある、ページの管理が大変になる、などの可能性がでてくることがわかりました。
インスタの投稿を埋め込みする場合は投稿者の許可を取るなど、権利やマナーに気を付けてコンテンツの作成を行いましょう。
※SEOに関する問題補足
画像検索に悪影響を及ぼすという問題は、インスタグラムがnoimageindexメタタグを設定しているために、公式埋め込みコードのように、iframeなどで投稿ページをまるまる呼び出すことで発生します。
投稿へのリンクを設置することや、画像やテキストを呼び出して表示・リンクしているだけでは問題は起きません。(※もちろん、画像やテキストを複製した場合は別途著作権上の問題が発生する可能性があります)
なお、2019年10月現在、インスタグラムの投稿ページにnoimageindexメタタグが挿入されているために問題となっていますが、今後もしインスタグラム側がこのメタタグを取り除けば、公式の埋め込みコードを使っても問題ないことになります。
インスタグラムの埋め込みを行っている場合は、どのような方法で埋め込みを行っているかを確認しておくことをおすすめいたします。
念のためですが、ツイッターなどの埋め込みコードは特に問題がありません。
インスタグラムの埋め込みはSEOに悪影響の可能性(英語)https://t.co/hMk7aGxjRt
理由はinstagramのiframe内にはnoindeximageが挿入されており、そのページの画像がインデックスされずに画像検索からの流入を失う可能性があります。
※あまり気にせずに埋め込みがちなので注意が必要です。
— 【SEO研究所】サクラサクラボ (@sakurasakulabo) August 13, 2019
SEOの問題について、Google社員の以下の発言を解説したものです(英語)。
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