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こんにちは。
サクラサクマーケティング株式会社 社長のねぎおです。
SEO業界において長年討論される話題の中に、この質問があります。
“Googleはユーザー行動をランキング要因に使っているのか?”
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かつてはGoogle自身も否定していましたが、2023年のカンファレンスやGoogleの公式Xでも、下記のように明言しています。
“of course we use user interaction signals,”
(もちろん、私たちはユーザー・インタラクション・シグナルを使っています)
It was along the lines of of course we use user interaction signals, and it says this on the How Search Works site, plus it says this in your 2019 article when you asked us. Which leads to not the "do you use them" but "how do you use them" which I said we won't go into the…
— Google SearchLiaison (@searchliaison) November 13, 2023
さて、それではGoogleはどのようにユーザー行動をランキング要因に付与してるのでしょうか?
前回同様、今回も1つのGoogleの特許を学ぶことで、大きなヒントを得ることができます。
Modifying search result ranking based on implicit user feedback
(暗黙のユーザーフィードバックに基づく検索結果ランキングの修正)
https://patents.google.com/patent/US10229166B1/
特許の内容は非常に説明が難しいのですが、ねぎおなりにわかりやすく解説させていただきたいと思います。
上記、特許ページ内の図解を理解すると非常にわかりやすいと思います。
Googleは、
- インデックスエンジン(ページをインデックスする)
- スコアリングエンジン(ページのスコアを計算する)
- ランキングエンジン(順位付けをする)
このプロセスを経ることはご存知かと思います。
検索結果を表示させた後に、
トラッキングコンポーネント、リザルトセレクションログという工程を経て、“ランキングモディファイエンジン(ランキングを修正する)”が存在し、再度、3のランキングエンジンで評価に加算されていることがわかると思います。
このように一度、生成した検索結果に対するトラッキングの情報(ログ)を元に検索結果を修正する仕組みを、Googleは保有していることがわかります。
あくまでも上記は特許情報であり、この仕組みがそのまま現行のアルゴリズムであるかは別の話です。
さて、ではGoogleはどのような考え方でユーザー行動を評価しているのでしょうか?
- 滞在時間?
- クリック率?
- 離脱率?
- 直帰率?
この特許内には、検索クエリ・流入ページ・言語・国籍・ページの滞在時間・クリックデータなど、様々な指標が存在することが明記されています。
この中で、特に注目したいのが、滞在時間です。
具体的に、Googleは4つの言葉でユーザー行動と滞在時間を表現しています。
滞在時間が長いページを高品質、短いページを低品質と判断します。
- ショートクリック :滞在時間 短 減点
- ミディアムクリック:滞在時間 普通 ー
- ロングクリック :滞在時間 長 加点
- ラストクリック :ユーザー行動完了 さらに加点
上記のように、検索結果をクリックしたユーザーがそのコンテンツにどのくらい滞在したかをコンテンツの評価に使います。
しかし、滞在時間が長ければ長いほどよいコンテンツでしょうか?
最終的にユーザー行動が完了するコンテンツがさらに評価されるべき、という考え方からラストクリックが存在します。
具体的には、
- 戻るボタンを使わずに閲覧行動の終了
- サイト内でのアクション(申込・購入ページへの遷移)
- 動画や音声の視聴
- アプリのダウンロード
などが想定されます。
※GA4のエンゲージメントの概念とも近い印象を受けます。
上記は一例であって、検索クエリやコンテンツの種類によっても評価・修正される比率など変化します。
では、我々サイト運営者側はこのGoogleの仕組みから何を考える必要があるのでしょうか?
「Googleの特許やアルゴリズムから施策を考えましょう!」という話ではなく、Googleはユーザー行動をアルゴリズムを使って研究しています。
だからこそ、サイト運営者側の我々はユーザー行動を徹底に追従し、施策に繋げる必要があるのです。
具体的に、自社サイトに訪問したユーザーの行動を徹底に分析して、
- ユーザーが目的を最短最速で達成できるように改善する
- ユーザーが戻るボタンを押す必要がなくなるように満足な体験をさせる
- CWVのスコアを改善して、離脱率を低下させる
こういった施策はユーザー満足に繋がり、結果的にランキングにも寄与する可能性があります。
Googleが賢くなればなるほど、実際のユーザー満足度が高いサイトが上位表示されるように進化していくわけです。
だからこそ、我々は今まで以上に、ユーザーにフォーカスする必要があります。
では、また!