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さて、5月15日に米国カリフォルニアのGoogle本社で、Google主催のGoogle I/O というイベントが開催されたことはご存知でしょうか?
Google I/Oは年一度開催され、GoogleCEOスンダー・ピチャイの基調講演をはじめ、エグゼクティブメンバーより、最新のデバイス、技術、プロダクトなどが発表されます。
https://io.google/2024/intl/ja/
特にSEOに関わる方は、検索エンジン周りの新機能や方針などの情報を得ることができるため、必ず押さえておきたいイベントです。
またSEO以外にも世界最先端を走るGoogleの技術革新に触れることができ、まさにSF映画の世界を垣間見るような体験ができます。
この記事の内容は、以下の動画でもご覧いただけます。
今回のGoogle I/Oの様子はYouTubeにアップされていますので、是非ご覧ください。
◇Google Keynote (Google I/O ‘24)
さて、今日はこの中でも検索エンジン周りの発表に関して、ねぎおが解説させていただきます。
Google I/Oで発表されたAI Overviewsとは?
「AI Overviews!?なんだこの新機能は?」とねぎおも最初、混乱をしましたが、これは既に皆さんも体験済みのSGE(Search Generative Experience)の名称変更したものになります。
SGEは米国では2023年5月から、日本では同年8月30日から試験的に導入されました。
参考>Googleの生成 AI による検索体験 (SGE) とは?特徴や使い方、SGEの未来予測をねぎお社長が解説!
https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/blogs/sge-future
これまで、オプトインユーザー(Search Labsにてオン設定)の方にのみ表示されていましたが、今週より米国で一般公開されることになりました。また、今年の後半には世界でも公開とのことで、日本の検索結果にもAI Overviewsが一般公開されます。
オプトインユーザーの方は既に検索結果にAI Overviewsの表記が出てきますので、チェックしてみてください。
またSearch Labs上だと、強引な翻訳により、”AIまとめ”との記載がみられますw
SGEは試験導入時、日本国内でもいろいろな議論が交わされてきました。
- SEOの流入が大幅に落ちるのではないか?
- 広告が掲載されているキーワードは出ないのでは?
- Googleは自社の広告売上を衰退させるようなことをホントにやるのか?
- AIによる回答の品質に問題はないのか?
Googleにもテスト期間に大量のフィードバック情報が寄せられた中、改良した上でこの度の一般公開に至ったと考えられます。
さて、事実ベースでGoogleの発表にあったAI Overviewsに関して、整理したいと思います。
1. リリース状況
- 今週より米国でAI Overviews(これまでのSGE)が一般公開される。※米国以外は年内後半予定
2. サーチコンソール
- サーチコンソールでもAI Overviewsのデータが表示される
- ただしAI Overviewsだけのデータとしては見ることができない
3. 出現クエリ
- SGEのときと同様、AI Overviewsが表示されるクエリと表示されないクエリがある。
- 広告の有無とは関係がない
4. 品質
- AI Overviewsの回答は間違えることもある
- フィードバック機能がある
※誤った情報を掲載していた場合に24時間以内の修正をするなど体制を整えている
5. AI Overviews掲載の拒否
- 自社サイトの情報をAI Overviewsに出ないようにする方法は、通常の検索結果のときと同じ
- robots.txt, meta tag等でブロックする
6. 強調スニペット等
- 現在表示している強調スニペットやリッチスニペットは今後も表示する
- AI Overviewsは他の特徴的なSERPsと共存する
7. 広告領域の進化
- 広告領域においても今後、新しい機能の発表を予定している
さて、日本での導入は今年の後半ということですが、影響はどのくらい大きなものになるのでしょうか?
Googleの基調講演を聞いていると、個人的にはAI Overviewsが活躍するキーワードはより複雑な検索意図を含むキーワードに寄ってくるのではないかと思います。
具体的には、長文クエリや今まであれば、4~5回検索をしなればいけなかったクエリが一発で出てくるイメージです。
例>
5歳の幼稚園児に持たせる一週間分のお弁当のレシピを教えて
金曜の夕方、小学生4年生が通える横浜市内の柔道教室を教えて
「AI OverviewsによってSEOは終わる」なんて声も聞こえてきそうですが、AI Overviewsによってユーザーは検索エンジンをより多様な手法で活用していくのではないかと予測しています。
その上で、自社サイトにいかに有益なユーザーを連れてくるか?
またユーザーのために有益なコンテンツを提供できるか?
SEOは益々重要になってくると考えています。
では、また!