検索エンジン結果ページ(SERP)での目立ち方が向上し、Webサイトへのトラフィックを増やすことができる「リッチリザルト」。SEO対策として、レビューやレシピ、イベントなどさまざまなコンテンツで活用されています。
ただし、リッチリザルトを実現するためには、構造化データマークアップを使用し、Webページの内容を検索エンジンにより理解しやすい形式で提供しなければなりません。
本記事では、リッチリザルトの基本情報から導入方法、注意点までわかりやすく解説します。
リッチリザルトとは?
リッチリザルトとは、Googleなどの検索エンジンで表示される検索結果のことです。通常のテキスト形式の検索結果(青色リンク)よりも、視覚的に豊かで情報量が多い点が特徴となります。
Googleの検索結果画面にリッチリザルトを表示させることで、ユーザーは検索結果ページ上で必要な情報をより迅速に見つけることが可能です。
視覚的に目立ちやすく情報量が多いリッチリザルトは、通常の青色リンクよりもクリック率(CTR)が上がるだけでなく、Webサイトのユーザーエクスペリエンスが向上します。
なお、効果的なリッチリザルトを実現するには、 Schema.orgなどの構造化データマークアップを使用し、Webページの内容を理解しやすい形式で検索エンジンに提供することが重要です。
構造化データの設定を正しく行なうことで、検索エンジンはWebページの内容を正確に把握し、リッチリザルトとして表示できるようになります。
総じて、SEO対策におけるリッチリザルトの重要性は非常に高く、Webサイトの可視性、ユーザーエンゲージメント、そして全体的なパフォーマンスを向上させる強力なツールといえます。
リッチリザルトの種類
リッチリザルトの種類は、レシピやレビューなど多種多様です。ここでは、よく見るリッチリザルトについて、それぞれの表示形式と効果を詳しく説明していきます。
レシピリザルト
レシピリザルトとは、Googleの検索結果ページで表示される「料理レシピに関連したリッチリザルト」のことです。
検索結果のページには、レシピ完成品の写真やレビュー、料理時間、材料などの情報が表示されます。
通常の検索結果よりも詳細な情報を含むため、ユーザーが必要な情報を迅速に得られるようにデザインされているのが特徴です。
なお、レシピリザルトには以下のような情報が含まれます。
- 画像:料理の完成写真
- レビューと評価:ほかのユーザーによるレビューや星評価
- 調理時間:準備時間と調理時間
- 材料:必要な材料のリスト
- 栄養情報:カロリーや栄養成分の詳細
- 手順:料理の手順やコツ
なお、レシピのリッチリザルトは、適切な構造化データで設定することが可能です。
※構造化データの例
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org/",
"@type": "Recipe",
"name": "ふわふわパンケーキ",
"image": "https://****.com/images/fluffy-pancakes.jpg",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "サクラサク太郎"
},
"datePublished": "2024-08-16",
"description": "誰でも簡単に作れる、ふわふわで美味しいパンケーキのレシピです。",
"prepTime": "PT15M",
"cookTime": "PT10M",
"totalTime": "PT25M",
"recipeYield": "4人分",
"recipeCategory": "朝食",
"recipeCuisine": "アメリカ料理",
"nutrition": {
"@type": "NutritionInformation",
"calories": "300 kcal"
},
"recipeIngredient": [
"薄力粉 200g",
"ベーキングパウダー 10g",
"砂糖 30g",
"塩 少々",
"卵 2個",
"牛乳 200ml",
"バター 30g(溶かしたもの)"
],
"recipeInstructions": [
{
"@type": "HowToStep",
"text": "ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖、塩を入れてよく混ぜる。"
},
{
"@type": "HowToStep",
"text": "別のボウルに卵、牛乳、溶かしたバターを入れてよく混ぜる。"
},
{
"@type": "HowToStep",
"text": "乾燥材料と液体材料を合わせ、ダマにならないように混ぜる。"
},
{
"@type": "HowToStep",
"text": "フライパンを中火で熱し、油を薄く引く。"
},
{
"@type": "HowToStep",
"text": "生地を一枚分ずつ流し入れ、表面に泡が出てきたら裏返す。"
},
{
"@type": "HowToStep",
"text": "両面がきつね色になるまで焼く。"
}
],
"aggregateRating": {
"@type": "AggregateRating",
"ratingValue": "4.8",
"reviewCount": "236"
},
"keywords": "パンケーキ, 朝食, 簡単レシピ, ふわふわ"
}
</script>
レビュー
レビューは、商品やサービスの評価を星の数で表示するリッチリザルトのことです。
インターネットを通じて、商品やサービスを販売するECサイトで使われることが多く、Webページのなかで記載されている評価が検索結果のページに表示されます。
なお、レビューのリッチリザルトに含まれるおもな要素は以下のとおりです。
- 評価スコア:商品の平均評価を星の数で示したもの(5つ星中の平均スコア)
- レビューの数:特定の商品やサービスに対するレビューの総数
- レビューテキスト:ユーザーが書いたレビューの一部。特に重要なポイントや感想が含まれることが多い
- レビュアー名:レビューを書いたユーザーの名前
- 価格情報:商品の価格や価格範囲
- 商品画像:レビュー対象の商品やサービスの画像
- 商品の詳細情報:商品の特徴やスペック、ブランド名などの追加情報
Webページに飛ばずとも、検索結果のページで信頼性の高い情報を得ることができるため、ユーザーの意思決定をサポートできる点が大きなメリットです。
なおレビューのリッチリザルトも構造化データで設定することが可能です。以下にサンプルをご紹介します。
※レビューのリッチリザルトのための構造化データ
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org/",
"@type": "Restaurant",
"name": "美味レストラン 東京店",
"image": "https://example.com/images/oishi-restaurant-tokyo.jpg",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "東京都渋谷区渋谷 *-*-*",
"addressLocality": "渋谷区",
"addressRegion": "東京都",
"postalCode": "150-****",
"addressCountry": "JP"
},
"telephone": "+81-3-1234-5678",
"url": "https://www.***********.com/tokyo",
"priceRange": "¥¥¥",
"servesCuisine": ["日本料理", "フュージョン"],
"aggregateRating": {
"@type": "AggregateRating",
"ratingValue": "4.5",
"reviewCount": "1234"
},
"review": [
{
"@type": "Review",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "サクラサク太郎"
},
"datePublished": "2024-07-15",
"reviewRating": {
"@type": "Rating",
"ratingValue": "5"
},
"reviewBody": "素晴らしい料理と雰囲気でした。特に季節の野菜を使った前菜が絶品でした。"
},
{
"@type": "Review",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "サクラサク花子"
},
"datePublished": "2024-08-01",
"reviewRating": {
"@type": "Rating",
"ratingValue": "4"
},
"reviewBody": "料理の味は素晴らしかったですが、料理が出てくるまでに時間がかかりました。"
}
]
}
</script>
サイトリンク
サイトリンクとは、検索結果ページ(SERP)において、メインの検索結果の下に表示される追加のリンクのことです。
通常、ウェブサイトのホームページが検索結果に表示される際に、そのサイト内の重要なページへのリンクが追加で表示されます。これにより、ユーザーはより効率的にサイト内の関連コンテンツにアクセスできるようになります。
なお、サイトリンクに含まれる主な要素は以下のとおりです。
- メインリンク:ウェブサイトのホームページへのリンク
- 追加リンク:サイト内の重要なページへのリンク(通常4〜6個)
- リンクタイトル:各リンクの簡潔な説明
- URL:各リンクの実際のウェブアドレス
- スニペット:リンク先ページの簡単な説明文(表示されない場合もあり)
サイトリンクは、以下のようなウェブサイトに対して表示されることが多いです。
- 企業や組織の公式サイト
- 有名なブランドやサービスのサイト
- 情報量の多い大規模なウェブサイト
- 高い権威性を持つサイト
ユーザーがワンクリックで目的のページにアクセスできるため、サイトの回遊性向上やユーザーエクスペリエンスの改善につながる点が大きなメリットです。また、検索結果での表示面積が大きくなるため、クリック率の向上にも寄与します。
サイト内検索ボックス
サイト内検索ボックスとは、検索結果ページ(SERP)において、特定のウェブサイト内のコンテンツを直接検索できる機能のことです。
Google検索結果に表示される小さな検索ボックスで、ユーザーはサイトに移動することなく、そのサイト内の情報を検索できます。これにより、ユーザーはより迅速に目的の情報にアクセスすることが可能になります。
なお、サイト内検索ボックスに含まれる主な要素は以下のとおりです。
- 検索ボックス:ユーザーが検索キーワードを入力するフィールド
- 検索ボタン:入力した検索キーワードで検索を実行するボタン
- サイトURL:検索対象となるウェブサイトのドメイン
サイト内検索ボックスは、以下のような特徴を持つウェブサイトに対して表示されることが多いです。
- コンテンツ量が多く、情報が豊富なサイト
- ユーザーの検索意図が明確なサイト(例:製品カタログ、ニュースサイト)
- サイト内の構造が適切に設計され、検索機能が充実しているサイト
- Google検索での評価が高く、信頼性の高いサイト
ユーザーがサイトに移動せずに直接コンテンツを探せるため、ユーザーエクスペリエンスの向上につながる点が大きなメリットです。また、サイトオーナーにとっては、ユーザーの検索行動や興味を把握しやすくなり、コンテンツ戦略の改善に役立てることができます。
求人
求人のリッチリザルトは、検索結果ページ(SERP)において、求人情報を視覚的に目立つ形式で表示するリッチリザルトの一種です。
通常の検索結果よりも多くの情報を含み、求職者がより効率的に求人情報を把握できるようになっています。これにより、求職者は検索結果から直接、求人の詳細を確認することができます。
なお、求人のリッチリザルトに含まれる主な要素は以下のとおりです。
- 求人タイトル:職種や役職名
- 会社名:求人を出している企業や組織の名称
- 勤務地:仕事の場所や地域
- 給与情報:給与範囲や年収
- 雇用形態:正社員、契約社員、パートタイムなど
- 投稿日:求人情報が掲載された日付
- ロゴ:企業のロゴ画像(表示される場合)
- 短い説明:仕事内容や応募条件の簡単な説明
- 応募リンク:求人詳細ページや応募フォームへのリンク
求人のリッチリザルトは、以下のような特徴を持つ求人情報に対して表示されることが多いです。
- 構造化データを適切に実装している求人サイトやキャリアページ
- 大手求人サイトや有名企業の求人情報
- 最近更新された、鮮度の高い求人情報
- 検索クエリと高い関連性を持つ求人情報
求職者が一目で重要な情報を把握できるため、適切な求人へのアクセス率向上につながる点が大きなメリットです。また、求人企業にとっては、自社の求人情報をより効果的にアピールでき、質の高い応募者を獲得しやすくなります。
なお、求人のリッチリザルトについても構造化データの設定が可能です。
※求人のリッチリザルトの構造化データの例
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org/",
"@type": "JobPosting",
"title": "シニアソフトウェアエンジニア",
"description": "当社では、シニアソフトウェアエンジニアを募集しています。",
"identifier": {
"@type": "PropertyValue",
"name": "******株式会社",
"value": "JOB-12345"
},
"datePosted": "2024-08-01",
"validThrough": "2024-09-30",
"employmentType": "FULL_TIME",
"hiringOrganization": {
"@type": "Organization",
"name": "テックイノベーション株式会社",
"sameAs": "https://www.****.co.jp",
"logo": "https://www.****.co.jp/logo.png"
},
"jobLocation": {
"@type": "Place",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "東京都港区芝浦*-*-*",
"addressLocality": "港区",
"addressRegion": "東京都",
"postalCode": "108-****",
"addressCountry": "JP"
}
},
"baseSalary": {
"@type": "MonetaryAmount",
"currency": "JPY",
"value": {
"@type": "QuantitativeValue",
"minValue": 6000000,
"maxValue": 10000000,
"unitText": "YEAR"
}
},
"responsibilities": "新製品の設計・開発、既存製品の改善、チームマネジメント",
"skills": "Java, Python, Kubernetes, マイクロサービスアーキテクチャ",
"qualifications": "コンピューターサイエンス関連の学位、5年以上のソフトウェア開発経験",
"educationRequirements": "学士以上",
"experienceRequirements": "5年以上のソフトウェア開発経験",
"jobBenefits": "健康保険、厚生年金、有給休暇、社員研修プログラム",
"workHours": "9:00-18:00(フレックスタイム制)",
"industry": "情報技術・サービス"
}
</script>
リッチリザルトのメリット
リッチリザルトを導入することで、CTR(クリック率)の向上やユーザーエンゲージメントの増加が期待できます。
CTRの向上
リッチリザルトを導入する大きなメリットは、CTRが向上することです。CTRとは、インターネット広告やWebページにおいて、特定のリンクや広告が表示された回数に対して、実際にクリックされた回数の割合を示す指標となります。
なお、デジタルマーケティングや広告効果の測定において非常に重要な指標となるCTRは、高ければ高いほどユーザーにとって魅力的であり、クリックされる可能性が高いことを示します。
高いCTRは広告費用の効果を最大化し、ROI(Return on Investment:投資利益率)を向上させることができるのです。
CTRを向上させるには、リッチリザルトでユーザーの満足度を高めるだけでなく、適切なターゲットに広告を表示させたり、 ユーザーの関心を引く魅力的な広告コピーやビジュアルを作成したりするなどの工夫が大切なポイントとなります。
ユーザーエンゲージメントの増加
リッチリザルトは、ユーザーエンゲージメントを増加させるというメリットもあります。
ユーザーエンゲージメントとは、ユーザーがWebサイト・アプリ・ソーシャルメディア・オンラインサービスなどのデジタルプラットフォームと、どれだけ積極的にかかわっているかを示す指標です。
エンゲージメントの高いユーザーは、そのプラットフォームに対して強い関心や関与を示しており、再訪問や継続的な利用が期待できます。
Webサイトやコンテンツの質を向上させ、ユーザーがより積極的に参加しやすくする助けになるリッチリザルトは、ユーザーエンゲージメントの増加につながります。
なお、ユーザーエンゲージメントを増やすには、ユーザーが関心を持つと思われる情報やインサイトを提供したり、読みやすいフォーマットや明確でわかりやすいレイアウトにしたりするなどの工夫が必要となります。
リッチリザルトの導入方法
では、実際にリッチリザルトを導入するにはどうすればいいのでしょうか。構造化データの設定などについて詳しく説明します。
構造化データの設定
リッチリザルトの例の項でも開設した通り、いくつかのリッチリザルトは、構造化データでの設定が可能です。
Webページに構造化データを追加することで、検索エンジンはそのページの内容をより正確に把握し、リッチリザルトとして表示できるようになります。
なお、構造化データを設定する際は、手動(手書き)または自動でHTMLにマークアップすることになります。構造化データの主要な形式は、以下のとおりです。
- JSON-LD:最も一般的かつGoogleが推奨する形式。スクリプトタグ内にJSON形式でデータを記述する方法
- Microdata:HTMLタグに属性を追加してデータを構造化する形式。HTML文書内に直接記述される
- RDFa: HTMLやXML文書にメタデータを埋め込むための標準。おもに、HTMLの見出しと本文に使用される
なおJSON-LDについては、フォームに入力するだけで自動的に構造化データを出力するツール「構造化データ作成ツール」を公開しています。合わせてご確認ください。
Google Search Consoleでの確認
Google Search Consoleを使用し、構造化データが正しく実装されているかを確認します。構造化データをHTMLでマークアップしたとしても、リッチリザルトが表示されないことがあるからです。
リッチリザルトが正しく表示されていない場合は、構造化データに誤りがあるか、Googleがリッチリザルトの表示は必要ないと判断している可能性があります。
そのため、構造化データが正しく設定されているか、設定後にGoogle Search Consoleを使用して確かめることが重要です。
なお、構造化データの確認方法は、「リッチリザルト テスト」でチェックできます。確認したいURLを打ち込むだけで、リッチリザルトに対応しているページかどうか確認可能です。
推奨プロパティがしっかりと記述されていない場合は警告として表示され、構造化データに不備がある場合はエラーが表示されるので修正しましょう。
リッチリザルトの効果測定
リッチリザルトを導入したあとは、効果を測定する必要があります。CTRやエンゲージメントの変化をモニタリングするためにも、リッチリザルトの効果測定をチェックしましょう。
Google Analyticsでの測定
リッチリザルトの効果を測定する方法として、よく用いられるのが「Google Analytics」です。
Google Analyticsとは、Webサイトやアプリ・デバイスを対象に、ユーザーの行動を測定できるアクセス解析サービスです。
Google Analyticsを使用することで、リッチリザルト導入後におけるトラフィックの変化が測定できるので、CTRが向上しているかなどをチェックし、データに基づいた有効な意思決定ができるようになります。
なお、Google Analyticsを使用した測定方法の手順は、下記を参考にしてください。
- Google Analyticsにログインする
- 「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」をクリックする
- 「google/organic」を選択し、「セカンダリディメンション」で「検索の見え方」を追加する
Google Analyticsは、Googleが無料で提供しているアクセス解析サービスですので、上手に活用しましょう。
Google Search Consoleでのパフォーマンス評価
Google Search Consoleは、リッチリザルトのパフォーマンスを測定するための主要なツールです。以下の手順で効果が測定できます。
- Google Search Consoleにログインする
- 「パフォーマンス」タブをクリックする
- 「検索結果」セクションを選択する
- 「検索の見え方」フィルターを使用し、リッチリザルト(レビュー、イベント、FAQなど)に絞り込む
そして、Google Search Consoleの「エクスペリエンス」→「構造化データ」セクションでエラーや警告を確認し、必要に応じて修正します。
これらのステップを通じてリッチリザルトのパフォーマンスを評価し、最適化することで、SEO効果を最大化することが可能です。
リッチリザルトのパフォーマンス評価は、ユーザーエンゲージメントや検索結果での視認性の向上にもつながる重要な要素といえます。
リッチリザルト導入の注意点
リッチリザルトを導入する際に注意しておきたいのは、構造化データの誤設定とGoogleのガイドライン遵守です。それぞれ詳細について説明します。
構造化データの誤設定
前述したように、構造化データを誤って設定すると、リッチリザルトが表示されない可能性があります。
リッチリザルトがうまく表示されない場合は、先ほど説明したGoogle Search Consoleを用いて、構造化データのマークアップがページの実際の内容と一致しているかを確認しましょう。
情報の誤解や不一致は、検索エンジンに誤った情報を提供することにつながります。その結果、ユーザーに混乱を招いてしまい、信頼やSEOへ悪影響を与える恐れがあるので注意が必要です。
構造化データの設定は、SEO効果を向上させるための重要な手法の一つです。有効なSEO対策とするためにも、正確かつ適切に実施する必要があります。
検索エンジンによる評価の向上やユーザー体験の改善に貢献するためにも、正確な設定を心がけましょう。
Googleのガイドライン遵守
リッチリザルトを導入する際は、Googleのガイドラインを遵守することが重要です。
構造化データがGoogle検索のコンテンツポリシー(スパムに関するポリシーを含む)に違反している場合、リッチリザルトが表示されない、もしくは削除されてしまうことになります。
また、検索結果の除外や順位の低下などペナルティのリスクをともなうほか、法的な問題が発生した場合は、罰金の支払いや訴訟へと発展する可能性もあるので注意が必要です。
なお、品質や技術に関するガイドラインを遵守しているかどうかは、リッチリザルトテストやURL検査ツールなどを利用して確認できます。
Googleが提供する構造化データのガイドラインにしたがって設定を行ない、不正確な方法でマークアップを行なわないように注意しましょう。
まとめ
リッチリザルトは、視覚的に豊かで情報量が多い検索エンジン結果ページの表示形式で、構造化データをHTMLでマークアップすることで実現できます。レシピやレビューなどのコンテンツで活用されており、正確な設定をして検索エンジンがページ内容を理解しやすくすることが重要です。
リッチリザルトを適切に導入することで、クリック率の向上やユーザーエンゲージメントの増加が期待できるでしょう。SEO対策としてリッチリザルトを有効活用するためにも、ページの内容が変更された場合や新しい情報が追加された場合には、構造化データも更新して最新の情報を反映させることが重要です。