SEOに携わっているのであればキーワードのランクイン状況は気になりますよね。
サーチコンソールの検索パフォーマンスレポートでは、ユーザーが検索したキーワードごとに、Webサイトが何位なのかを「平均掲載順位」として確認することができます。
平均掲載順位の見方と注意点を解説します。
検索順位がなぜ大切なのか
検索順位が重要な理由は、検索順位によってクリック率が大きく変わるためです。
引用元:https://backlinko.com/google-ctr-stats
検索順位トップ3のWebサイトが検索流入数の大多数と占めるため、上位に表示することが非常に重要になっています。
近年ではリッチリザルトやGoogleサイト内への誘導などによるゼロクリック問題で、検索結果のクリック率は減少する傾向にありますが、それでもWebサイトへの検索流入をSEO対策の効果目標として掲げるのであれば、検索順位を注視して高めていくことは非常に重要です。
平均掲載順位は検索パフォーマンスレポートから確認できる
サーチコンソールの平均掲載順位を見るメリット
有料・無料を問わず検索順位チェックツールが多数公開されていますが、各ツールで計測した順位は特定の環境下で取得されたものであるという考慮が必要です。サーチコンソールの検索パフォーマンスレポートにおける平均掲載順位は、実際のユーザーのGoogle検索行動で、Webサイトが検索結果としてどのくらいに位置していたかが平均値として計測されます。
検索パフォーマンスレポートの計測範囲はGoogleのみで、Yahoo!などほかの検索エンジンは対象外となる点は注意が必要ですが、特定の環境に偏らない、平均の順位データを参照できるのは大きなメリットです。
サーチコンソールの平均掲載順位の見方
平均掲載順位を含む検索パフォーマンスレポートは、サーチコンソールのメニュー「検索パフォーマンス」で開きます。レポート上部の「平均掲載順位」をクリックすると、レポーティング期間における平均掲載順位の推移が折れ線グラフで表されるほか、レポート下段にクエリやページごとの平均検索順位も表示されます。
参考:検索パフォーマンスレポートの見方と改善施策への活用方法
平均掲載順位の分析は、レポート下段のクエリ単位に行うのがよいでしょう。Webサイト全体やページ単位など、複数のクエリを総計した平均掲載順位は分析するうえではあまり意味をなしません。掲載順位が低く、実際的にクリックにほぼ影響しないキーワードが平均掲載順位を押し下げるためです。
クエリをクリックすると、レポーティング期間内のそのクエリのみの平均掲載順位の推移が折れ線グラフで表示されます。
掲載順位のカウント方法
検索順位は上から下にカウントします(当然ですが)。
PCの場合は右側にも要素が表示されますが、左側の一番下までカウントしてから右側をカウントします。
引用元:https://support.google.com/webmasters/answer/7042828?hl=ja
検索結果要素には従来の青いリンクのついた検索結果以外にも、強調スニペットやローカルパック(地図)、画像、動画、しごと検索などのリッチリザルト、ナレッジパネルといったものが表示されることがありますが、それら全てに対して順位が付与されます。
ただし、カルーセルなど1つの結果枠内は同じ順位としてカウントされます。
なお、一部の順位ツールでは、画像やローカルパックなどの検索結果を順位計測対象から除外しているものもありますが、サーチコンソールの検索パフォーマンスレポートでは計測対象に入れられています。
このように計測環境だけでなく、順位のカウント方法によっても順位が変わることがあるので注意しましょう。
次に、掲載順位に関してよくある問題を紹介します。
手元で検索した順位とレポートに表示される順位が異なる
Googleの検索結果画面には、ユーザーごとに検索履歴やデバイス、位置情報などを加味してパーソナライズされた検索結果が表示されます。したがって、同じキーワードで検索しても、ユーザーやデバイスによってWebサイトの掲載順位が異なることがしばしばあります。
掲載順位が“-”になってしまう
レポーティング期間中、その絞り込み条件では一度も検索結果に掲載されず、平均掲載順位を計測できなかったことを表しています。
検索パフォーマンスレポートの仕様やデータの意味を理解して自サイトのSEOの分析に役立てましょう。
まとめ
Webサイトがどんなキーワードで検索結果の何位に位置しているか、Webサイト運営者で気にならない人はいないでしょう。すでに検索順位チェックツールを導入している方も多くいらっしゃると思いますが、サーチコンソールの平均掲載順位は実測値として貴重なデータです。ぜひ分析材料として取り入れることをおすすめします。