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サイテーションとは?SEOでも重要なサイテーションについて徹底解説

2024年11月21日

ねぎお社長 (根岸雅之)

サイテーションとは?SEOでも重要なサイテーションについて徹底解説

特定のWebサイトやオンラインリソースに言及し、その情報を引用する行為を指す「サイテーション」。これには一体どのような意味があるのか、SEOに対する効果はどの程度なのか、使い方がわからずに悩んでいる方は多いでしょう。

サイテーションが多く、その質が高いものであるほど、検索エンジンはそのサイトやビジネスを信頼性があるものとして評価し、検索結果の順位を上げる可能性があります。特に、ローカルSEOではビジネスの信頼性を高め、地域検索における視認性を向上させるために重要です。

本記事では、SEO向けサイテーションガイドとして、使い方の基本から応用までわかりやすく解説します。

サイテーションとは

サイテーションとは、特定のWebサイトやビジネス情報を他のWebサイト上で引用または言及することです。

例えば、他のサイトがあなたのサイトへのリンクを貼ったり、ビジネスの名前・住所・電話番号が他のWebサイトやディレクトリ登録サイトに掲載されたりすることなどをいいます。

なお、ビジネスの基本情報が他のWebサイトやオンラインディレクトリに掲載されることを「NAP情報の引用」といいます。NAPはName(名前)、Address(住所)、Phone number(電話番号)の略です。

サイテーションはWebサイトの信頼性と権威性を高め、ローカルでの検索結果、ユーザーの利便性向上が期待できるため、 SEO(検索エンジン最適化)とMEO(マップエンジン最適化)の両方において不可欠な要素です。

一貫性のある正確な情報を提供し、主要な検索エンジンからの信頼性を獲得することで、ビジネスでのオンラインプレゼンスを強化できます。

サイテーションのSEOにおける重要性

サイテーションは、検索エンジンがWebサイトやビジネスの信頼性と認知度を評価する際に使用されます。

検索エンジンにとって信頼性と権威性の指標となるため、信頼できる複数のサイトからのサイテーションにより、そのビジネスが信頼できるものであると判断できるからです。

つまり、信頼性の高い情報が信頼性の高い他サイトで引用されることにより権威性が高まり、検索結果のランキング向上が期待できます。

また、サイテーションは検索エンジン最適化(SEO)だけでなく、ローカルSEO(MEO)にも大きな影響を与えるでしょう。

検索エンジンはローカル検索結果を生成する際に、特定の地域におけるサイテーションの数と品質も考慮します。そこで高い信頼性があると判断されれば、ローカル検索結果の上位に表示されやすくなり、視認性が向上するでしょう。

SEOにおけるサイテーションの役割

SEOにおけるサイテーションは、ビジネスの信頼性、権威性、そしてローカル検索結果での視認性を向上させる役割を担っています。検索エンジンがビジネスの信頼性を評価する際の重要なシグナルのひとつです。

特に、ローカルSEOにおいて重要な要素であり、名前・住所・電話番号を含むNAP情報には一貫性が求められます。

ビジネスの情報がさまざまなプラットフォームで言及されることで、検索エンジンに対する信頼性と一貫性を提示できるでしょう。

ビジネスの信頼性、ローカル検索結果での視認性、そして全体的な検索エンジンの評価に重要な役割を果たすサイテーションだからこそ、これを適切に管理し活用する必要があります。

サイテーションを上手に活用できれば、ローカルSEOやオンラインプレゼンスの強化はもちろん、ユーザーとのつながり(エンゲージメント)や目標達成率(コンバージョン)の向上も期待できるでしょう。

ローカルSEOへの影響

サイテーションは、ローカルSEOに大きな影響を与えます。それはローカル検索結果における順位に、サイテーションの数と品質が大きくかかわるからです。

特に、信頼性の向上と一貫性はローカルSEOに大きく影響します。一貫性のあるビジネス情報(NAP)が多くのサイトに掲載されると、検索エンジンはその情報を信頼しやすくなり、検索エンジンからの評価向上につながるでしょう。

Googleビジネスプロフィールとは、Googleが提供する無料のツールです。企業や団体がGoogle検索やGoogleマップ上に自身のビジネス情報を管理し、表示できます。

Googleビジネスプロフィールに登録すると、Google検索やGoogleマップ上で自身のビジネスが表示されやすくなり、「近くの〇〇」や「〇〇市 名称」などといったローカル検索で上位のランクに表示されることが増えるでしょう。

サイテーションの種類

サイテーションには、構造化サイテーションと非構造化サイテーションの2種類があります。それぞれの特徴と役割をチェックしておきましょう。

構造化サイテーション

構造化サイテーションは、ビジネスリスティングサイトやディレクトリ登録サイトに掲載される情報です。ビジネス上の名前・住所・電話番号などが特定の形式で整理され、信頼性の高いWebサイトに同じ形式で掲載されています。

特定の形式やテンプレートにしたがって情報が整理されているため、検索エンジンの読み取りやビジネス情報の理解がしやすくなることが特徴です。

なお、構造化サイテーションを実現するオンラインビジネスディレクトリの具体的な例としては、以下のようなものがあります。

  • Googleビジネスプロフィール
  • Bing Places for Business
  • Apple Maps
  • Yelp
  • Yellow Pages
  • TripAdvisor
  • 商工会議所の企業リスト
  • 業界団体の企業リスト

構造化サイテーションには、NAP(名前・住所・電話番号)の正確な記載が重要です。

非構造化サイテーション

非構造化サイテーションは、Web上のブログ記事やニュース記事などで、ブランドや店舗名が自由な形式で言及されることを指します。

なお、非構造化サイテーションの具体的な例は、以下のとおりです。

  • ブログ記事
  • ニュース記事
  • SNSに投稿されたテキスト
  • フォーラム投稿

非構造化サイテーションは非公式な文脈で発生することが多いため、自然な形の文章による言及がSEO効果を高める要素であるといえます。

非構造化サイテーション効果的に活用するための方法は、Googleアラートなどのツールを使用したり、顧客にレビューを書いてもらうように促したり、ソーシャルメディアを活用したりするなど多種多様です。

サイテーションと被リンクの違い

サイテーションと被リンクは、いずれもSEOにおいて重要な要素ですが、役割や効果が異なります。

前述したように、サイテーションとはWeb上でビジネスの名前・住所・電話番号(NAP)などの基本情報が言及されるのみで、必ずしもリンクが含まれるわけではありません。

一方、被リンクとは、他のWebサイトから自分のWebサイトへのリンクが貼られることを指し、サイテーションよりもSEOへの影響が大きいとされる要素です。

サイテーションと被リンクそれぞれが、SEOに与える影響には次に示すような違いがあります。
両方をバランス良く対策することで、効果的なSEO戦略が実現できるでしょう。

サイテーションの効果的な取得方法

次に、効果的なサイテーションの獲得方法とその戦略を紹介します。押さえるべきポイントはビジネスリスティングサイトの活用やPR活動です。

ビジネスリスティングサイトの活用

まずは、ビジネスリスティングサイトに登録し、NAPを正確に記載することが重要です。NAPを少しでも間違えると、検索エンジンの評価に悪影響をおよぼすことがあるので注意しましょう。

NAPだけでなく、ビジネスの特徴、提供するサービスや製品、強みなどを具体的に説明し、ターゲットとなるキーワードを適切に記載すると検索エンジンでの視認性を高めることができます。

また、登録先のビジネスリスティングサイト選びも押さえておきたいポイントの一つです。 Googleビジネスプロフィール、Yelp、Bing Places、Apple Mapsなどの主要なディレクトリ登録サイトを選ぶことが重要となります。

レストランなら食べログ、美容院ならホットペッパービューティーなど、業界や地域に特化したディレクトリ登録サイトやレビューサイトなどにビジネス情報を掲載することも効果的です。

PR活動とレビューサイト

PR活動やレビューサイトにおいて自然に言及することも、サイテーションの効果的な取得方法の一つです。顧客レビューやメディア露出が、効果的なサイテーションを生むきっかけにもなります。

具体的なPR活動としては、プレスリリースの配信、メディアとの関係構築、業界イベントへの参加、インフルエンサーとのコラボなどさまざまです。

効果的なPR活動を通じてビジネスの認知度を高め、プレスリリースの発信やメディアへの掲載により信頼性が向上すると、他のサイトからのサイテーションが増えます。

また、ローカルSEOにおいて非常に有利に働くレビューサイトでの高評価やポジティブなレビューも効果的です。具体的な方法としては、主要レビューサイトへの登録やレビューへの積極的な対応などがあります。

サイテーションの監視と管理

ここでは、サイテーションを継続的に監視し、管理する方法を解説します。情報の一貫性確保と新しいサイテーションの獲得もSEO対策においては重要です。

サイテーションの監視ツール

ビジネス情報の一貫性を維持し、検索結果のランキングを向上させるには、サイテーションの継続的な監視が必要になります。

サイテーションの監視にはツールの活用がおすすめです。手動によるサイテーションの監視は時間も手間もかかりますが、ツールを使えば自動的に監視・更新を行なってくれます。

また、掲載情報の異変や新しいサイテーションが発生した際にもリアルタイムで通知されるため、迅速に対応できることも大きなメリットです。

なお、代表的なサイテーション監視ツールには、以下のようなものがあります。

  • Moz Local:複数のビジネスリスティングに対し監視・管理・修正が簡単に行なえるツール。ローカルSEOに強く、検索エンジンへの情報提供を最適化する
  • BrightLocal:ローカルSEOに特化したツールで、サイテーションの監視・修正・管理ができる
  • Whitespark:サイテーション管理に特化したツールで、新しいサイテーションの発見、既存のサイテーションの監視、エラーチェックが可能
  • Yext:リアルタイムでサイテーションを管理し、更新できるツール。ビジネス情報の一貫性を保つための自動更新機能がある
  • SEMrush:総合的なSEOツールであり、サイテーション管理機能も提供している。競合分析やSEO全般の最適化に便利

一貫性の確保

サイテーションの一貫性を確保することは、ローカルSEOやオンラインプレゼンスの強化にとって非常に重要です。
下記のポイントを押さえることで、サイテーションの一貫性が保てるようになります。

  • 正確な情報を提供する
  • 定期的にレビューと更新を行なう
  • サイテーション管理ツールを活用する

すべてのプラットフォームでNAPが一致しているかチェックしましょう。情報が一致していなかったり、正確な情報が提供できていなかったりすると、SEO効果の低下につながりかねないため、重要なポイントです。

また、サイテーション管理ツールを利用して情報の一貫性を定期的に確認し、ビジネス情報が変更された場合は、更新可能なサイテーションはすべて迅速に更新しましょう。

サイテーションを活用する際の注意点

サイテーションを利用する際は、誤情報のリスクやネガティブレビューへの対策が欠かせません。ここでは、サイテーション活用時の注意点とリスクを解説します。

SEO低下のリスク

不正確な情報が掲載されると、SEO効果が低下する可能性があるので注意が必要です。

誤った情報があると検索エンジンやユーザーからの信頼が損なわれ、サイトの評価が低くなり、ユーザーの混乱を招くことがあります。

SEO低下のリスクを最小限に抑えるには、情報の正確性を確認することが重要です。例えば、サイテーションを作成する前にビジネスの基本情報が正確であることを確認したり、公式サイトや信頼できるソースから情報を取得しサイテーションに反映したりする方法があります。

また、定期的な監視と情報の更新、修正も欠かせません。サイテーション情報の管理に関するプロセスを確立し、すべてのチームメンバーが最新の情報を使用するようにしましょう。

チームメンバーに対して、サイテーションの重要性や正確な情報提供の方法について教育を施すのも大切なポイントです。

ネガティブレビューの対処法

ネガティブなレビューに対して、攻撃的になったり、激しく抗議したりしないように心がけましょう。冷静に礼儀正しく、プロフェッショナルな対応を心がけて対応することが大切です。

そして、問題点についての説明や改善策を示すことで、他の顧客に対しても誠実さをアピールできます。

また、満足している顧客に対してはポジティブなレビューをしてもらえるように促しましょう。ポジティブなレビューが多くなれば、ネガティブなレビューの影響を相対的に小さくすることができます。

まとめ

サイテーションとは、特定のWebサイトやビジネス情報を他のサイトで言及することです。特にローカルSEOにおいては、サイテーションの質と一貫性がビジネスでの信頼性を高め、検索順位の向上に影響を与えます。構造化サイテーションと非構造化サイテーションの2種類があり、それぞれを上手に活用するのがポイントです。

SEO効果を最大化するには、サイテーションの監視と一貫性の確保が必要不可欠となります。SEO低下のリスクを避けるためにも、定期的な監視と更新、ネガティブレビューに対する迅速な対応を心がけましょう。

執筆者 / 監修者

サクラサクマーケティング
株式会社

取締役 社長

ねぎお社長 (根岸雅之)

ねぎお社長 (根岸雅之)イラスト

サクラサクマーケティング株式会社 取締役社長 COO

1980年生まれ 大学卒業後、一貫して、広告・マーケティング業界に身を置く。2006年にSEM コンサルタントとして、インターネット総合代理店、株式会社オプトに入社。リスティング、ディスプレイ広告の運用から、SEOの施策提案など主にキーワードマーケティング領域に特化した業務に従事。同年10月に株式会社ブルトア(現サクラサクマーケティング株式会社)に転職。入社後は、営業をはじめ、SEOコンサルティング、新規事業開発、自社マーケ、人事、財務と幅広い領域を経験し、営業部長、執行役員、取締役と経て、2015 年に社名変更とともに取締役社長に就任。

SEOコンサルタントとして大規模サイトから新規サイトまで、売上向上に繋がるコンサルティングを武器に200サイト以上の実績。2023年には『なぜほとんどコンテンツマーケティングは失敗に終わるのか?』を執筆。ねぎお社長のSEOチャンネルをはじめ、YouTube、メルマガ、SNを通じて積極的に情報発信。

◇ 出版書籍

◇ 情報発信

◇ 掲載メディア

◇ 共催セミナー歴

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  • 今日から始められるWebマーケティング~コンテンツマーケティングとGoogle マイビジネス~
  • GMO TECH × サクラサク共催セミナー~テクニカルSEOとコンテンツマーケ~
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