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SEO対策が難しいと感じても最低限知っておくべき知識と初心者が失敗しがちな罠とは

2024年6月25日

ねぎお社長 (根岸雅之)

SEO対策として求められる施策は広範囲におよぶようになり、それにともなって難易度も上がっています。

自社サイトのSEO対策およびコンテンツマーケティングを成功に導くためには、正しい知識を持ったうえで、リソースと時間をかけることが必要でしょう。

しかし、内製だけで賄うのには限界があるため、SEO専門業者などへの外注を組み合わせたハイブリッド型の戦略が不可欠です。

本記事では、以下の動画を深堀りして、SEO対策が難しい理由やSEO対策の初心者が失敗しやすい間違いについて解説しています。

なお、SEO対策の基礎的な考え方については以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

【2022年版】SEO対策とは?SEOの原理原則から上位表示するための5つの評価基準をねぎお社長が完全解説!

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SEOやコンテンツマーケティングはなぜ難しいのか?


SEO対策やコンテンツマーケティングには多くの専門知識が必要なため、初心者で知識が少ない人ほど難しいと感じるでしょう。

しかし、検索順位を決めているGoogleの方針は明確で、実際に公表もされています。以下の画像はそのポイントをまとめたものです。


参考>検索に対する Google の方針
https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/mission/

このように明確な方針が示されているにも関わらず、SEOやコンテンツマーケティングを難しいと感じてしまうのはなぜなのでしょうか?

Googleガイドラインを理解しないといけない

SEOやコンテンツマーケティングで成果を上げるためには、検索順位を決定するGoogleの方針を理解したうえでサイト制作を行なう必要があります。

しかし、そもそも「〇〇をすればSEOやコンテンツマーケティングが必ず成功する」という絶対的な方法は存在しません

検索順位を上げるための考え方は、Googleが提供する「検索品質評価ガイドライン(英語のみ)」や「ウェブマスター向けガイドライン」が参考になります。
しかし、いずれのガイドラインも一定以上の知識を持っている人を対象としたものであり、SEO対策の初心者にとっては理解が難しい内容となっています。
例えるならば、道具の使い方や食材について詳しい説明もされないまま、上級者向けの料理を作れといわれているようなものなのです。

それでもSEOで成果を上げるためには、ガイドラインに沿った対策が求められるため、浅い理解のままでは効果を実感しにくく、難しいと感じてしまうでしょう。
また理解が浅いことで、意図的でなくともガイドラインに抵触してしまい、場合によっては手動ペナルティを受けるおそれもあるため注意が必要です。

手動ペナルティとは、以下のようなガイドライン違反が見つかったサイトの検索順位が大きく下がったり、インデックスが削除されたりすることです。

  • 人工的なリンク
  • 対価を支払って獲得したリンク
  • 複製によって作成されたコンテンツ
  • 関連性の低いキーワードが大量に設置されたコンテンツ

以下の記事では、Googleのペナルティの種類や対処方法などについても解説しています。

参考>
Googleの手動・自動ペナルティがSEOに与える影響と原因・対策について

General Guidelines
https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf

ウェブマスター向けガイドライン
https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/webmaster-guidelines?hl=ja

アルゴリズムアップデートが定期的に行なわれる

繰り返されるアルゴリズムのアップデートも、SEOを難しいと感じさせる要因の一つです。
ここでのアルゴリズムとは、Googleの検索エンジンにおいて、検索結果を決定するための計算方法のようなものを指します。

Googleの基本的な方針が大きく変わることは少ないものの、アルゴリズムは年に複数回、定期的なアップデートが行なわれ、順位変動に影響を与えています。
順位が大きく下がれば、当然のことながらセッション数や売上を大きく左右するでしょう。

過去に行なわれたアップデートでは、特定のジャンルで1位を独占していたサイトのすべてのページがランキング圏外まで落とされたという実例もあるほどです。
以下は、ここ数年に行なわれた大きなアルゴリズムアップデートの一例です。

繰り返されるアップデートに対応するためには、SEOについての知識を懸命に学ぶだけでは不十分です。
アルゴリズムの傾向を追い続け、状況に応じた対応を適切なタイミングで行なうことが求められます。

しかしながら、本職の業務と並行して自社サイトを管理する場合などは、そこまで時間をかけられないのも事実でしょう。
なかなか成果を実感できず、SEOが難しいと感じるのも無理はないのです。

競合が存在する

SEOおよびコンテンツマーケティングの難易度を考えるうえで、競合サイトの存在を避けて通ることはできません。
特定のキーワードにおいて検索順位の1位を獲得できるのは、当然のことながら1つのサイトだけであり、それを競合サイトと争う必要があるためです。

検索需要の高いキーワードで上位表示を狙う場合などは特に、SEOのプロや、SEO専門会社と連携しているサイトが競合として立ちはだかるでしょう。
また、相手にとっても自社サイトは競合であり、相手はさまざまな企業サイトやサービスについて分析を行ない、それを超える戦略を常に考えています。

SEOをスポーツに例えるならば、常に首位を競って走り続けるマラソンです。当然のことながら、ライバルの実力が高いほど、首位を獲るのは難しくなるでしょう。
長年競技を研究し、練習を積み重ねてきたライバル選手に、競技に参入したばかりで、練習時間もあまりかけられない初心者が勝つのは、並大抵のことではありません。

このように、ときとしてSEO専門企業などの強力なライバルを相手にする必要があることも、SEOが難しいと感じやすい理由の一つです。

あなたのSEOやコンテンツマーケティングが上手くいかない3つの理由


SEO対策に取り組んでも十分な成果が得られないのであれば、前項で解説した、一般的にSEOが難しいといわれている理由だけが原因ではないかもしれません。

例えば、SEOに対する考え方や自社サイトの取り組み方に問題がないか、考え直す必要があるでしょう。

1.自社サイトの実力以上の成果は出ない

大前提として理解しておくべきことは、SEO対策によって自社サイトの持つ実力以上の評価を得ることはできないという事実です。
SEO対策は、あくまで自社サイトが受けるべき最大限の評価を求めるための手法に過ぎません。

例えば、ユーザーにとって必要なコンテンツの数が不十分なサイトでは、小手先のテクニックを使ってもGoogleには通用しないでしょう。
仮に高い評価を得ても一時的なものに過ぎず、アルゴリズムのアップデートによって淘汰(とうた)されていくケースがほとんどです。

SEO対策の情報を追うことばかりに懸命になるのではなく、まずは「自社のサイトを育てる」というイメージを持ってコンテンツ作りに取り組むことが重要といえます。

2.やり方が間違っている

SEO対策は、正しい方法を理解したうえで実行することが重要です。
初心者の頃は特に、SEOの知識を理解しきれていないまま(または理解したつもりで)さまざまな施策を行なってしまうケースがあります。

しかし、本質とズレていることに気付かないまま間違った施策を続けていても、効果を実感するのは難しいでしょう。
例えるならば、間違った方法のまま筋トレの回数を重ねても、理想の場所に筋肉をつけるのが難しいのと同様です。
確実な成果を得るためには、正しい知識に基づく施策が必要不可欠です。

また、効果を正しく測定して次の施策を考えるためには、GoogleサーチコンソールやGoogleアナリティクスなどを用いて、詳細なデータ分析を行なう力も求められます。

3.施策の量と時間が足りていない

仮にSEOの正しい知識を持っていたとしても、作業量や時間が足りないことで成果につながっていないというケースもあるでしょう。
SEO対策は、施策の実行から成果を得るまでに、最低でも数ヵ月から半年の時間がかかるのが一般的です。また、成果が出始めても年単位で施策を継続する必要もあります。

土に植えた種が芽を出して花を咲かせるまでに長い時間が必要なように、SEOも長期的な目線を持って取り組むことが重要です。

もちろん、成果を得るためには正しい方法で行なうことが前提であるため、間違った方法を続けてしまうと、かけた時間が無駄になりかねないことも覚えておきましょう。

初心者が失敗しやすいSEO対策間違い


SEO対策に取り組み始めたばかりの頃は、インターネット上にあふれる多くの情報のなかから適切なものを選択するのは難しいでしょう。

前述したように「これをやればSEOが必ず上手くいく」という方法はありませんが、ここでは「最低限これだけは間違えないようにしよう」という考え方について解説します。

SEOやコンテンツマーケティングはなんでもできる魔法ではない

SEO対策は、「実行すればセッション数が増え、サービスの利用者が増え、どんどん売上が上がる」というような単純な成果を得られるものではありません
あくまでも、サイトへの集客手段の一つに過ぎないのです。

サイト運営の場合であれば、ターゲットユーザーのニーズに自社のサービスや商品がマッチしているのか、どのようなユーザーが関心を持ってくれそうかなどを分析することも必要になります。

このように、一般的に効果が期待できるとされているSEO対策に頼るのではなく、ユーザー目線のサイト作りを行なうことも重要といえるでしょう。

SEO対策は無料でできる?

SEO対策について、費用をかけずに無料で実行できると考える方もいます。

たしかに、実質的に予算をかけずに行なえる施策もあることは事実です。
しかし、厳密には「無料でSEO対策を行なうことは可能だが、限界がある」という表現が正確でしょう。

例えば、社内の人材だけでSEO対策を行なった場合、特別な予算を組む必要はないものの、他の業務を行なう時間を奪われているという意味において、決して無料とはいえません。
また、SEO対策の知識をインターネット上などから無料で得ることもできますが、本当に正しい情報かどうかを見分けるのは困難です。

場合によっては、最終的に高額な商材やサービスを販売することが目的のケースなどもあるかもしれません。

また、無料で発信されている情報の内容が、正しいかどうかを判断することも重要です。
情報の発信元をよく確認して、実際にSEO対策で成果を上げている企業などが提供する情報に触れるように心がけましょう。

ねぎお社長のWEBマーケチャンネル」は、常時100社以上のSEO対策およびコンテンツマーケティングを支援している、サクラサクマーケティング株式会社の社長自らが発信するYouTubeチャンネルです。

文章だけでは理解が難しいようなSEOなどの知識をわかりやすく発信しているので、自社サイトのSEO対策が上手くいかないとお悩みの担当者様は、ぜひお役立てください。

裏技や絶対に効果が出ると言われる施策を信じてしまう

繰り返しになりますが、SEO対策に絶対的な施策や裏技は存在しません
仮にそのような施策が存在するとしても、競合の多くが実行していれば差がつくこともないため、意味がないでしょう。

また、前述したように、Googleは「ユーザーファースト」を掲げています。
ユーザーの求める形の変化に合わせてアルゴリズムも変化を繰り返すことからも、必ず成果につながると言い切れる施策はないのです。

仮に「〇〇を実行すれば必ず検索順位が上がります!」という情報を目にしても、安易に信じないようにしてください。

やればやるほど効果がある?

前項でも解説したように、SEO対策の効果を得るために一定以上の作業量が必要なのは間違いありません。

ただし、正しい知識に基づいた施策であることが前提であり、間違った方法を続けても成果を感じることは難しいはずです。

花を育てる際にも、単に多くの水を与え続けているだけでは、枯れてしまうこともあります。大切なのは、適した時間帯に水を与えたり、花の種類に合った肥料を選んだりするための正しい知識です。

SEO対策においても、量だけにとらわれることなく、効率的に成功するための方法を知ることが重要であるといえるでしょう。

また、SEOにおける成果が最終的な目的というケースは稀であり、サイトを上位表示させたうえで、自社サービスの利用率や商品の売上高を上げるという真の目的があるはずです。

上位表示だけでなく、最終的な目標を達成するために必要な施策かどうかをしっかりと見極めることも重要です。

場合によっては、上位表示こそしたものの最終的にあまり効果がなかったというケースもあるため、「なぜSEO対策をするのか」を考えることが大事です。

SEOが難しい!と投げ出す前にこれだけは知ってほしいこと


自社のSEO対策が上手くいかず、難しさを実感している企業様には、外注と内製を組み合わせたハイブリッド型の戦略がおすすめです。

外注×内製とは、SEO対策専門の企業などに業務を委託しながら、社内のリソースも使って共同で施策を実行していくスタイルを指します。

ハイブリッド型のメリットは多く、おもに以下のような点が挙げられます。

  • 費用を抑えられる
    SEO対策の外注は、それなりの費用が必要です。しかし、内製とかけ合わせたハイブリッド型であれば、すべての作業を委託するフル外注に比べて費用を抑えられます。
    多くの外注予算をかけられない場合でも、社内のリソースでカバーすることが可能です。
  • 専門的な部分をプロに任せられる
    SEO対策を請け負う企業やコンサルタントは、専門的な知識と、これまでの事例から得たさまざまなノウハウを持っています。一方で社内の担当者は、自社サイトという1つの事例しか把握していないケースがほとんどでしょう。
    社内担当者では判断が難しい専門性の高い分野の対応を依頼できるため、SEO対策の効果を効率的に高めることが期待できます。
  • 最終的に内製のみに切り替えることも可能
    ハイブリッド型では自社の人材も業務に関わるため、社内にも少しずつSEO対策のノウハウが蓄積します。間近で専門家のSEO対策を学び、将来的には内製のみで対応するのを目指すのもよいでしょう。
    仮にすべてを外注に頼ってしまうと、SEO対策を続ける以上、契約を継続する必要が生じてしまいます。

このようにSEO対策のハイブリッド型は、業務を受注できるSEO会社と、費用・社内リソースを抑えながら専門家の知識やノウハウを享受できる企業側、双方にとってメリットがあるといえるでしょう。

以下の記事では、自社サイトのSEO対策を外注するSEO会社およびコンサルタントの選び方のポイントについて、詳しく解説しています。
SEO会社を選ぶ際のポイント5選!注意すべきSEOコンサルタントの特徴も解説

また、SEO対策のなかでもコンテンツマーケティングの外注については以下の記事も参考にしてください。
コンテンツマーケティングで外注できる業務と押さえておくべきポイント

まとめ

Googleにおける検索結果の上位表示を目指すためのSEO対策は、そもそも高い専門性が求められる難易度の高いものです。
懸命にSEOの知識をインプットしても、定期的に行なわれるアルゴリズムのアップデートによって順位は変動します。他の業務と並行しながら自社サイトの管理を行なうのは、難しくて当然だともいえるでしょう。

少しでも効率的にSEO対策の効果を実感するためには、専門業者への外注と社内リソースをかけ合わせたハイブリッド型の施策が有効です。常にSEOの動向を研究している専門家のサポートを受けながら、正しい知識や分析方法などを学び、最終的に完全内製を目指すこともできるでしょう。

サクラサクマーケティング株式会社では、中小企業様のSEO対策サポートや、コンテンツ制作を承ります。
企業様の抱えている課題や予算を考慮したオーダーメイドのプランを作成しますので、無料相談までお気軽にお問い合わせください。

執筆者 / 監修者

サクラサクマーケティング
株式会社

取締役 社長

ねぎお社長 (根岸雅之)

ねぎお社長 (根岸雅之)イラスト

サクラサクマーケティング株式会社 取締役社長 COO

1980年生まれ 大学卒業後、一貫して、広告・マーケティング業界に身を置く。2006年にSEM コンサルタントとして、インターネット総合代理店、株式会社オプトに入社。リスティング、ディスプレイ広告の運用から、SEOの施策提案など主にキーワードマーケティング領域に特化した業務に従事。同年10月に株式会社ブルトア(現サクラサクマーケティング株式会社)に転職。入社後は、営業をはじめ、SEOコンサルティング、新規事業開発、自社マーケ、人事、財務と幅広い領域を経験し、営業部長、執行役員、取締役と経て、2015 年に社名変更とともに取締役社長に就任。

SEOコンサルタントとして大規模サイトから新規サイトまで、売上向上に繋がるコンサルティングを武器に200サイト以上の実績。2023年には『なぜほとんどコンテンツマーケティングは失敗に終わるのか?』を執筆。ねぎお社長のSEOチャンネルをはじめ、YouTube、メルマガ、SNを通じて積極的に情報発信。

◇ 出版書籍

◇ 情報発信

◇ 掲載メディア

◇ 共催セミナー歴

  • オウンドメディアの成功事例とSEOを支える運用型広告の活用
  • 今日から始められるWebマーケティング~コンテンツマーケティングとGoogle マイビジネス~
  • GMO TECH × サクラサク共催セミナー~テクニカルSEOとコンテンツマーケ~
  • リモート環境下においても売上・利益が成長し続ける組織創りと営業戦略

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