検索エンジン最適化の一環として注目されている「SEOの内部対策」とは、Webサイト内部の要素を改善することで検索エンジンの評価を向上させる施策です。
検索結果での順位を上げることがおもな目的で、非常に多くの対策項目があります。SEOの内部対策における項目だけで、頭が混乱してしまう方もいます。
そこで本記事では、SEOの内部対策で最低限対策したい項目をピックアップし、わかりやすく解説します。初めてSEOの内部対策に触れる方は、ぜひ参考にしてください。
SEOの内部対策とは
まずは、SEOの内部対策とは一体何なのか、基本情報を理解することが大切です。SEOの内部対策におけるおもな目的と、内部対策・外部対策の違いについて詳しく説明します。
SEOの内部対策の目的
SEOの内部対策は、Webサイト内部の要素を改善し、検索エンジンの評価を向上させることが大きな目的です。
検索エンジンの評価を上げることができれば、検索結果での順位も上がります。つまり、Webページの検索ランキングを高めるには、検索エンジンから正しく評価される必要があるというわけです。
そのための施策と定義が「SEOの内部対策」となります。
Webページ全体の品質を向上させるのはもちろんのこと、ユーザーが快適に利用できる高品質で有益なコンテンツを提供することも、SEOの内部対策での重要な目的です。
正確で信頼できる情報を提供するコンテンツは、検索エンジンとユーザーの両方からの信頼性を高め、Webサイトの全体的なパフォーマンスを向上させることができます。
内部対策と外部対策の違い
内部対策と外部対策の大きな違いは、以下の4点です。
- 制御範囲
- 最適化の対象
- アプローチ方法
- 評価基準
おもに、内部対策はWebサイトの内部構造やコンテンツ、外部対策はWebサイトの外部環境に影響を与える要素に焦点を当てています。
サイトの内部整理を行なう内部対策は、WebサイトのコンテンツやHTMLタグ・サイト構造など、Webサイトの所有者が直接制御できる要素を最適化するのが目的です。
一方、外部対策には、Webサイト外部で行なわれる施策や活動を通じて、検索エンジンのランキングを向上させるという目的があります。
内部対策とは異なり、外部対策はほかのWebサイトやオンラインプラットフォームとの関係を築き、信頼性と権威性を高めることに焦点を当てているのが特徴です。
総合的なSEO効果を最大化するには、どちらか一方だけに集中するのではなく、内部対策と外部対策の両者をバランス良く実行することが大切になります。
SEOの内部対策項目一覧
Webサイトの最適化は多角的なプロセスであり、検索エンジンとユーザー双方に対する複数の要素を考慮する必要があるため、SEOの内部対策項目は多岐にわたります。
SEOの内部対策において、すべての項目に対応することが理想的ではありますが、現実的にはリソースや時間の制約があるため、すべてに対応するのは難しいでしょう。
そのため、SEOの内部対策項目は、優先順位をつけて対応することが重要です。まずは、サイトのパフォーマンスやユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与える要素から優先的に対応します。
検索エンジンの評価を受けるためにも、Googleのガイドラインや最新のSEOトレンドに基づいて、検索エンジンが特に重視する要素に注力することも大切です。
どの内部対策項目に注目すべきかわからずに悩んでいる方は、下記の3点を意識してください。
- クロールの最適化
- インデックスの最適化
- ユーザー体験の最適化
それぞれの項目で押さえておきたい内部施策については、次の項目で詳しく説明します。
クロール最適化に関する内部施策4選
クロール最適化を行なうことで、検索エンジンのクローラーがサイトを効率的にクロールし、インデックスすることが可能になります。クロール最適化の内部施策で押さえておきたいポイントは、下記の4点です。
- XMLサイトマップ設置
- パンくずリスト
- 内部リンク最適化
- robots.txt最適化
XMLサイトマップ設置
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<?xml-stylesheet type="text/xsl" href="https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/wp-sitemap-index.xsl" ?>
<sitemapindex xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
<sitemap>
<loc>https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/wp-sitemap-posts-page-1.xml</loc>
</sitemap>
<sitemap>
<loc>https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/wp-sitemap-posts-cases-1.xml</loc>
</sitemap>
<sitemap>
<loc>https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/wp-sitemap-posts-news-1.xml</loc>
</sitemap>
</sitemapindex>
※XMLサイトマップの例
XMLサイトマップは、WebサイトのURLリストをXML形式で記述したファイルです。
サイト内のページ構造を明確に示し、検索エンジンのクローラーが効率的にページをクロールできるようにします。特に、ページ数が多い大規模サイトや、内部リンク構造が複雑なサイトにおいて有効です。
また、XMLサイトマップには、 サイト内のすべての重要なページのURLや更新日時・更新頻度・優先度が含まれています。
通常、Sitemap.xmlという名前で保存され、ルートディレクトリに配置されていますが、小規模なサイトの場合は手動でXMLサイトマップを作成することになるでしょう。
大規模なサイトや頻繁に更新が行なわれるサイトでは、XMLサイトマップ生成ツールを利用すると便利です。なお、WordPressやほかのCMSでは、プラグインや内蔵機能で簡単にXMLサイトマップを生成できます。
なおXMLサイトマップについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。
XMLサイトマップの作成方法とSEOのポイント
パンくずリスト
※パンくずの例
パンくずリストは、Webサイト内のページの階層構造を視覚的に示すナビゲーションの一種です。ユーザーが現在位置しているページの位置を示し、上位ページへのリンクを提供することでサイト内の移動を容易にします。
Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」にも記載されているほど、SEOの内部対策における重要な施策です。
パンくずリストは、ユーザーが現在のページがどのような階層構造に位置しているのかを把握しやすくします。つまり、ユーザーは迷うことなくサイト内を移動でき、必要な情報に迅速にアクセスできるというわけです。
ユーザーが求める情報にスムーズにたどり着けるようにすることで、ユーザーエクスペリエンスが向上し、サイトの利便性が高まります。
また、検索エンジンのクローラーにサイトの階層構造を理解しやすくする手助けをするのも、パンくずリストの役割です。正確な階層構造がクローラーに伝わることで、ページのランキング向上が期待できます。
内部リンク最適化
内部リンクは、同じWebサイト内の異なるページやコンテンツ間を結ぶリンクのことです。
最適化することでユーザーを関連するコンテンツへ誘導できるほか、検索エンジンのクローラーがサイト内のページを発見し、インデックスするのに役立ちます。
検索エンジンのクローラーにページを発見させたり、内部リンクの適切な配置によって余計なページを発見させないようにしたり、ユーザーに関連性の高いページを伝えたりすることがおもな目的です。
特にGoogleは、ユーザーやクローラーが目的のページにたどり着けるように、適切なリンクを貼ることが重要であると定義しています。
ユーザーやクローラーが巡回しやすいサイトは、コンテンツ自体の評価が上がる要素となります。
内部リンクについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。
【内部リンクの重要性と戦略】ーねぎお社長のSEOメルマガ vol.15
SEO対策で重要な内部リンク施策とは
robots.txt最適化
※robots.txtの例
robots.txtは、Webサイトのルートディレクトリに配置されるテキストファイルです。
検索エンジンのクローラーに対してどのページをクロールしてもらいたいか、またはクロールを制限したいかを指示するための仕組みです。
クロール自体を拒否することができるタグなので、不要なページへのクロールによる有限なクローラーリソースの浪費を抑えられる点が大きな特徴です。
コンテンツ量が多いサイトは、すべてのコンテンツにクロールが回りません。robots.txtを最適化することで、クローラーが不要なページやディレクトリをクロールしないように指示できます。
ただし、適切に設定されたrobots.txtはクロールの効率を向上させる一方で、誤った設定や不適切な使用は、サイトのインデックス化に悪影響を与える可能性もあるので注意が必要です。
Robots.txtについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。
robots.txtテスターの使い方・注意点を解説
インデックス最適化に関する内部施策7選
SEO戦略の一つとして、インデックスの最適化はサイトの可視性や検索エンジンランキング、ユーザーエクスペリエンスの向上に直結する重要な要素です。
特に、インデックス最適化において注目すべき内部施策は、下記の7点となります。
- タイトルタグ最適化
- メタディスクリプション最適化
- 見出しタグ(h1~h6)最適化
- Altタグの利用
- noindexタグの最適化
- URLの正規化
- 構造化マークアップ
タイトルタグ最適化
<title>タイトル文字列</title>
※タイトルタグの例
タイトルタグは、コンテンツの顔と呼ばれるほど重要な要素です。Googleの「検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更」においても、重要であると明記されています。
タイトルタグを最適化することで、クリック率やユーザー体験の向上、ブランディング効果も期待できます。
なお、最適化においては、WebページのHTMLコード内にある<title>タグの内容を、検索エンジン最適化(SEO)の観点から効果的に調整することが重要です。
具体的な方法としては、ページのメインテーマやコンテンツを反映するキーワードを取り入れたり、タイトルの文字数をスマートフォンの検索結果でも閲覧可能な32文字前後にしたりする方法があります。
ユーザーの関心を引きつつ、短くてわかりやすいタイトルタグの作成を意識しましょう。
タイトルタグについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。
SEOに強いタイトルタグの付け方・書き方・文字数・長さなどをねぎお社長が解説!
メタディスクリプション最適化
<title>タイトル文字列</title>
※メタディスクリプションタグ例
メタディスクリプションとは、WebページのHTMLコード内に挿入されるメタタグの一種です。このタグにはページの要約や説明が記述され、検索エンジンにページの内容を端的に伝える役割を担っています。
そのメタディスクリプションを最適化することで、ユーザーの関心を引き、検索でのクリック率向上が期待できます。
サイト上におけるユーザーの行動が良くなると、検索順位が向上する可能性もあります。メタディスクリプションに含まれるキーワードや内容が検索クエリにマッチする場合、検索エンジンはページの関連性を高く評価しやすくなるからです。
なお、メタディスクリプションの最適化は、関連するキーワードやフレーズを自然に組み込むことがポイントとなります。特に、検索クエリと関連性の高いキーワードを含めることで、検索エンジンがコンテンツのテーマを正確に理解しやすくなります。
メタディスクリプションについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。
SEOの主要なメタタグ(description等)の書き方
見出しタグ(h1~h6)最適化
<h1>H1文字列</h1>
<h2>H1文字列</h2>
※見出しタグ例
見出しタグであるhタグの階層構造を正しく設置することは、Googleも公式に推奨している重要な要素です。
見出しタグは、どのような内容が書かれているのかをクローラーが認識するための重要なタグであり、ユーザーに対しても内容を理解させるうえで必要不可欠な要素となります。
なお、見出しタグは、h1からh6の若い順に利用していくことが鉄則です。h1が最も重要で大きな見出しであり、h6が最も小さな見出しという階層的な構造を遵守することで、コンテンツの意味を正確に伝えられます。
特に、h1はページ全体の主題を示し、それに続くh2からh6はさらに詳細なトピックやサブセクションを示す役割を担っているのが特徴です。
見出しタグの適切な使用は、Webページのアクセシビリティにも関連しているので、階層構造を確立させる必要があります。
Alt属性の利用
<img src="画像.png" alt="ALT文字列">
※ALT属性の例
Googleは、imgタグでどのような画像が指定されているのかをAlt属性から判断しています。
Alt(Alternative)タグは、HTMLの画像要素(タグ)に付与される属性で、画像の内容や意味をテキストで説明するためのものです。
何かしらのトラブルで画像を認識できなくなったとしても、Altタグを設定しておけば、クローラーに内容を伝えることができるというメリットがあります。
Googleも公式で利用を推奨しているため、Altタグの利用はインデックス最適化には欠かせない要素と考えられます。
なお、Altタグには、画像の内容や意味をできるだけ正確に説明するテキストを記述する必要があります。簡潔で明確な説明が理想であるため、過度に長い文やページの主要なコンテンツを含む詳細な説明は避け、必要な情報だけにしてください。
Altタグについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。
altテキストとは
noindexタグの最適化
<meta name="robots"content="noindex"/>
※Noindexの例
noindexタグとは、ページがインデックスされないようにブロックするタグです。おもに、特定のページを検索エンジンのインデックスから除外するために使用します。
noindexタグをページに設定すると、検索エンジンはそのページをインデックスしないようにするため、そのページが検索結果に表示されることはありません。
一般公開する必要がないページをnoindexでマークできるほか、古いコンテンツの除外も可能です。検索エンジンのクローラーがサイト内の重要なコンテンツにより多くのリソースを割けるようになるため、クロールの効率向上も期待できます。
なお、最適化においては、noindexタグを正確に設定することが重要です。また、サイトのコンテンツが変更されるたびに、noindex設定が適切であるかどうかを定期的に確認し、必要に応じて更新する必要もあります。
URLの正規化(Canonical)
検索エンジンやユーザーにとって最適なページが正確に表示されるように、複数のURLが同じコンテンツを指すように統一します。URLの正規化は、重複をなくすことがおもな目的です。重複コンテンツが多いと、サイト全体の評価も上がらないため、正規化は重要な要素です。
この正規化には通常Canonicalというタグを使います。重複しているコンテンツがある場合、無駄なインデックスが起きている状態なので、そこを解消する目的でCanonicalを設置します。
<link rel="canonical" href="正規化対象のURL">
※Canonicalの例
URLの最適化には、httpをhttpsに統一したり、wwwの有無や末尾のスラッシュを正規化したりなどがあります。
特に、URLの大文字と小文字を混同しやすい傾向があるため、しっかりと確認しましょう。多くのWebサーバーはURLの大文字・小文字を区別せずに扱いますが、一貫性を持たせるために正規化を行ないます。
URLの正規化については、こちらの記事も合わせてご確認ください。
【サンプル有】canonicalとは?canonical(カノニカル)タグの書き方・SEO施策における重要性を解説
構造化マークアップ
構造化マークアップとは、Webページのコンテンツに対して意味付けされたマークアップのことです。
マークアップすると、Googleにページ内容を理解させることができます。検索結果に特別な表示が行なえるほか、リッチスニペット化(検索結果ページで特定の情報を強調して表示すること)を行なうことが可能です。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "http://schema.org",
"@type": "Corporation",
"name": "サクラサクマーケティング",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"postalCode": "150-0022",
"addressRegion": "東京都",
"addressLocality": "渋谷区",
"streetAddress": "恵比寿南1-24-2 EBISU FORT 5F"
},
"telephone": "+81367122480",
"URL": "http://www.sakurasaku-marketing.jp/"
}
</script>
※構造化データの例
構造化マークアップは、ページのコンテンツが意味論的に検索エンジンに理解されやすくするだけでなく、ユーザーエクスペリエンスを向上させる重要な要素といえます。
構造化マークアップを適切に実装することで、検索エンジンがWebサイトのコンテンツを正確に理解し、ユーザーに有益な情報を提供できるようになるからです。
検索結果の表示がリッチになり、ユーザーのクリック率やサイトの信頼性が向上すれば、最終的には全体的なユーザーエクスペリエンスの向上につながります。
構造化データについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。
構造化データとは?~HTMLを構造化する前に知っておきたいこと~
ユーザー体験最適化に関する内部施策4選
ユーザー体験は、ランキングシステムに大きな影響を与えます。ユーザー体験を最適化するポイントは、以下の4点です。
- MFI対応/モバイルフレンドリーにする
- サイトスピード最適化
- サイトのSSL化(HTTPS化)
- ユーザーフレンドリーな404ページ設定
MFI対応/モバイルフレンドリーにする
MFI対応/モバイルフレンドリーとは、Webページがモバイルデバイスで適切に表示されるように最適化することを指します。
モバイルユーザー向けのWebエクスペリエンスを改善し、検索エンジン結果でのランキングや表示を向上させるために重要な作業です。
具体的には、以下のような要素に注目してみてください。
- レスポンシブデザイン:Webページが異なるデバイスの画面サイズに、自動的に適応するよう設計されているか
- 高速な読み込み速度:Webページの読み込み速度を最適化し、快適なユーザーエクスペリエンスを提供できているか
- タッチ操作に対応したUI/UX:ボタンやリンクが適切なサイズで配置され、タッチ操作に応じて正しく動作するように設計されているか
なお、 Google Search ConsoleのURL検索から、Webページがモバイルフレンドリーであるかどうかを判断することもできます。
MFI/モバイルフレンドリーについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。
モバイルファーストインデックス(MFI)とは?導入時期や必要な対策まとめ
サイトスピード最適化
Webサイトの読み込み速度を向上させるために、サイトスピードの最適化を行なう必要があります。
Webサイトの読み込み速度が速いほど、ユーザーエクスペリエンスが向上し、検索エンジンのランキングにもプラスの影響を与えるからです。
サイトスピードの指標には、Googleが定義している「コアウェブバイタル(Core Web Vitals)」を参考にしてください。ページの読み込み速度・視覚的な安定性・インタラクティブ性に焦点を当てており、特にユーザーが直面する最も重要なパフォーマンスの測定が可能です。
ただし直近では、Googleも重要視している新しい重要指標(INP)に置き換わりつつあります。
サイトスピードを最適化すれば、直帰率や回遊など、対ユーザーにおいても大きなメリットがあります。
ページスピードについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。
ページスピードインサイトの使い方とコアウェブバイタル(LCP/FID/CLS)のスコア改善方法
サイトのSSL化(HTTPS化)
Googleは、サイトが安全に接続・保護されているか、HTTPSによるセキュア通信の必要性を重要視しています。
Webサイトのセキュリティを向上させるためのSSL化とは、SSL証明書を使用して、Webサイトとユーザーの間の通信を暗号化することです。
SSL化されたサイトはURLの先頭に「https://」が付き、ユーザーはサイトが安全であると認識しやすくなります。
最近のブラウザはSSL化されていないサイトを「安全ではない」と表示することがあり、SSL化は信頼性を高める要素の一つです。
なお、Googleではページエクスペリエンスの観点からも、サイトのSSL化が重要であると定義しています。
SSL化を実現するためには、ウェブホスティングサービスまたはSSL証明書プロバイダからSSL証明書を購入し、Webサイトのサーバーに設定しましょう。
ユーザーフレンドリーな404ページ設定
ユーザーが誤ったURLを入力したり、存在しないページにアクセスしようとしたりした際に表示される「404 Not Found」というエラーページは、ユーザー体験に影響を与える要素の一つです。
エラーメッセージだけが表示される404ページは、ユーザー体験を低下させる恐れがあります。ランキングには関係しませんが、ユーザーの離脱(機会損失)を防ぐ意味合いがある要素です。
そのため、何かしらの理由で404ページにユーザーがたどり着いたとしても、ほかのコンテンツへの動線など、ユーザーが次の行動を起こせるようなUI設計にすることが大切なポイントとなります。
例えば、サイトのトーンやスタイルに合ったカスタマイズ可能なメッセージを入れたり、ユーザーがリンク先のページを見つけるまでの間、関連するコンテンツやサイトの特集記事などを表示したりするなどです。
ただし、404であることをしっかりとユーザーに伝えるシンプルさも必要なので、注意しましょう。
404エラーについては、こちらの記事も合わせてご確認ください。
404エラーを理解しよう!エラーページの意味や作成方法なども解説
SEOスパムは実施しない
SEOの内部対策を実施する際に、NGとされているグレーな手法は実施してはいけません。
SEOスパムとは、検索エンジン最適化(SEO)のルールやガイドラインに違反して、人工的に検索エンジンのランキングを上げようとする手法や行為のことです。
ページのランキングを一時的に上げることはできますが、発覚すればペナルティを受ける可能性が高く、信頼性と長期的なSEO戦略に悪影響を与える恐れがあります。
具体的なSEOスパムの手法は、以下のとおりです。
- キーワードスタッフィング:ページのコンテンツに無関係なキーワードを過剰に使用することで、検索エンジンのランキングを操作しようとする手法
- 隠しテキストやリンク:ページの背景色やCSSを使用して、検索エンジンには表示されないキーワードやリンクが埋め込まれている手法
- リンクスキーム:質の低いサイトやページ同士が互いにリンクし合うことで、人工的にリンクの数や品質を操作しようとする手法
- ドアウェイページ:実際のコンテンツとは異なる専用のページを作成し、検索エンジンにはそのページを表示させ、ユーザーをほかのページに誘導する手法
たとえ、内部対策で困った状態になったとしても、上記のSEOスパムは実施しないようにしてください。
GSCで内部対策の項目をチェックする方法
内部対策の項目をチェックしたいときは、GSC(Google Search Console)を使用しましょう。
GSCとは、WebサイトのSEOパフォーマンスを監視し、内部対策の項目をチェックするうえで有用なツールです。
まずはGSCにアクセスし、Googleアカウントでのログイン後、Webサイトのプロパティを選択します。
検索パフォーマンスをチェックしたいときは、サイドバーの「パフォーマンス」から「検索パフォーマンス」のレポートを確認するとよいでしょう。上部のグラフはクリック数や表示回数、下部のタブはクエリ・デバイスごとのデータ分析を表しています。特定の期間や条件でデータをフィルタリングして詳細を確認することも可能です。
また、「インデックス作成」→「ページ」から「ページがインデックスに登録されなかった理由」が確認できます。
「エクスペリエンス」→「ページエクスペリエンス」からは、デバイス別のCVWs数値、HTTPS化の有無がチェックできるでしょう。HTTPSに関しては、「エクスペリエンス」→「HTTPS」からでも可能です。
さらに、「設定」から「クロール統計情報」もチェックできます。ただし、クロールの詳細を知るためには、GSCだけでは難しいので注意が必要です。
クロールに関する情報をより深く知りたい場合は、GSCだけでなく、アクセスログなどを分析することが大切なポイントとなります。
まとめ
SEOの内部対策は、Webサイト内部の要素を最適化して、検索エンジンの評価を向上させる施策です。内部対策の項目はたくさんありますが、クロール最適化・インデックス最適化・ユーザー体験の最適化におけるポイントを押さえておけば、適切に実施できます。
これらをバランス良く実行し、スパム行為を避けることで、検索エンジンとユーザー双方にとって有益なサイト運営が可能になるでしょう。また、定期的にサイトのSEO状態をチェックし、最新のSEOトレンドに対応させることも重要です。