ページスピードインサイトとはGoogleが提供しているツールで、Webページを解析し、表示速度が遅くなってしまう要因を特定し、対応策の提案を行ってくれるツールです。
この記事では、ページスピードインサイトの診断の中でも、「サーバーの応答時間を短縮する」にフォーカスを当ててご紹介します。
「サーバーの応答時間を短縮する」の項目が出る理由と改善方法
サーバーの応答時間とは、リクエストを送ってから始めのデータが返されるまでの時間で、Googleは0.2秒以下を推奨しています。
サーバーの応答速度が遅くなっている場合、考えられることは以下の3つです。
・速度の遅いアプリケーションロジック
・遅いデータベースクエリ
・過負荷によるメモリの不足
これらについて調べて、原因箇所の改善する必要があります。
サーバーの応答時間が遅くなる原因はさまざまで、メモリ不足に原因がある場合もあれば、クエリの実行が長い場合、サーバーに何かしらのエラーがある場合などがありますが、外から見て原因がわかることはあまりありません。
専門のエンジニアでないと判断できないことも多いですので、専門の方がいるのであれば相談するのがよいかと思います。
いずれにしても原因の特定も解決方法も難しい場合も多いです。
アプリケーションが原因で応答時間が遅い場合は、アプリケーションロジックを作成しなおさなくてはなりません。。
また、使用しているサーバーやデータベース自体に問題がある場合、サーバーの変更やメモリ増強を検討する必要があります。
なお、WordpressなどCMSを入れた場合は、それだけでも速度が低下してしまいます。これはHTMLでの静的ファイルと比べて、コンテンツが生成されるまでに経る処理が多いためです。CMSを使用している場合は表示速度を遅くする原因となっている不要プラグインを停止するだけでも速度が改善することがあります。
SEOへの影響
SEOの観点では表示速度はランキング要因であるものの、極端に遅い場合を除きあまり影響はないようです。
Webサイトの表示にかかる時間が1秒から6秒に増加すると、離脱率が2倍以上になるという報告があり、応答時間の短縮は、ユーザーの離脱率を減らすことに直結します。
SEO対策の観点よりもユーザビリティ改善の面で、サーバーの応答時間の短縮は重要な要素の一つと言えるでしょう。