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『話題のShopifyってなに?コマースメディア株式会社 井澤社長が0から徹底解説!』Shopifyとはなにか?基礎から知りたい方、必見!

2024年6月21日

ねぎお社長 (根岸雅之)

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『話題のShopifyってなに?コマースメディア株式会社 井澤社長が0から徹底解説!』Shopifyとはなにか?基礎から知りたい方、必見!

ねぎお社長

どうも社長のねぎおです。今日は2021年一発目の撮影になります。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
一発目ということですので新企画を始めたいと思うんですけども、今回の新企画は「ねぎおと一緒に学ぼう」という企画になります。

普段は僕が解説をする動画を中心にお届けしていますが、このYouTubeを通してねぎお自身が勉強していくという新しい企画を考えました。

「ねぎおと一緒に学ぼう」は、自身が興味あるテーマだったりジャンルに関して専門家の方にお越しいただいて、あれこれ質問させていただこうというコーナーです。

本日記念すべき第一発目は「Shopify」に関してです。非常に興味があるんですけど全然わかってないので、学んでいきたいと思います。

本日は専門家としてコマースメディア株式会社の井澤社長にお越しいただきました。

井澤さんよろしくお願いします!

井澤社長

皆さんよろしくお願いします。あけましておめでとうございます。

井澤社長自己紹介

ねぎお社長

井澤さん本当に無理をいってご出演いただきありがとうございます。
井澤さんとは個人的にお付き合いをさせていただいておりまして、僕の頭の中では「Shopify」といえば井澤さんというのがすぐ出てきまして、今回お声がけしました。

それでは早速進めていきたいと思いますが、最初に井澤社長の自己紹介や会社紹介などをしていただいてもよろしいですか?

井澤社長

はい!ではよろしくお願いします。
コマースメディア株式会社で代表しております井澤と申します。
もともとは楽天株式会社に2011年入社し、ECのコンサルタントとして業務をしていました。

2011年というと英語化第一世代で話題になった世代でして、英語がまだしゃべれない世代でした。(笑)
その後ベンチャー企業に転職してそこでECの立ち上げをしました。そこが3年ぐらいで上場までいき、モールと自社サイト両方の知見があったので独立をしたという経緯です。

2016年に独立し、ネットショップのコンサルティングを行っていまいた。 2017年にShopifyが日本に来て運よく出会うことができました。Shopify Expertsという、一定条件をクリアすると認定をいただけるのですが、日本で3社目に認定されました。

2019年に賞もいただき、2020年からはShopifyエヴァンジェリストとして、個人でShopifyの正しい情報を伝える活動をしています。

ねぎお社長

うわーすごい!僕から見てもスペシャリストなんですけど、Shopifyから見てもスペシャリストとして任命されているんですね。

会社のご紹介もぜひお願いします!

コマースメディア株式会社とは

井澤社長

我々は、コンサルティングやサイト構築、運営も全部やっている会社です。なぜこうなっているのかというと、もともと独立したときにコンサルタントをやっていたんですね。

そのときに「売上を上げるのはわかったけど手が足りなくてできない」といわれてサイトの制作を依頼されるようになりました。そこで制作チームを作りサイト制作をしてみると、今度は「運営がまわらない」という依頼があったので、カスタマーサポートから物流まで代行するようになりました。我々にEC事業をご依頼いただくと、まるっと全部行ないますよ!というサービスを提供している会社です。

ねぎお社長

ご視聴いただいている方の中には、ECサイトを作りたい、作ったけどうまくいっていないという方も多いと思いますので、そうした方は井澤社長の会社へ依頼すると売上が2倍3倍と増えていくのかなと思います。

続いて強みということで、井澤社長の会社には3つの強みがあるんですね。

井澤社長

そうですね。強みとしてはさきほどお伝えしたことと、特徴的なのは3番の「自社ECにもモールにも強い!豊富な知見と実績」の部分です。一般的な会社だと、自社サイトだけ強かったり、楽天やヤフーだけに強い会社もありますが、我々は全部プラットフォーム一定以上の価値を提供できるところが強みです。

運営しているサイトはゴーゴーカレー様、オリオンビール様、GCREST様といったクライアント様のサイトがあります。先ほど2倍3倍というお話がありましたが、実際にゴーゴーカレー様は売上が我々が引き継いだあと3倍になりました。

ねぎお社長

ほー!すごいですね!

井澤社長

他には、自分たちでも在庫を持って商売をしています。

ねぎお社長

自社ECサイトもやられているんですね。

井澤社長

はい。会社のオフィスが倉庫になっています。

ねぎお社長

(笑)。ちなみにコロナ禍において、自社ECサイトの状況はどうでしたか?

井澤社長

やはり売上は上がりますね。我々は越境ECをやっていて、シンガポール向けにやっているのがShopee(海外の楽天のようなモール)でしてここの売上が伸びました。シンガポールも当時ロックダウンしていて日本からの注文が多い状況でした。

ねぎお社長

ECのコンサルや運営に特化されているコマースメディアの井澤社長に、そもそもShopifyとは何なのか?本当にプロに聞くにはおこがましいのですが、初歩的なところから質問をさせていただきます。

Shopifyのことを初めて聞く方も多いと思いますので、まずは発音についてお伺いします。「ショッピファイ」ですか?それとも「ショピファイ」?

井澤社長

小さい「ッ」が入ります。「ショッピファイ」が正しい発音です。

ねぎお社長

ありがとうございます。本日はそうした基本的な部分からいきたいと思っています。

井澤社長

日本に入ってきた当初は「ショピファイ」と呼ばれていましたね。日本で呼び方が決まっていなかったので。私はその時代からShopifyを利用しています。

ねぎお社長

そうなんですね。

それでは、今回はShopifyとはそもそも何なのか?メリット・デメリットやどのようなことができるのかという点についていろいろお聞きしたいと思います。
今日はどこから解説していただくとわかりやすいでしょうか?

井澤社長

まずは簡単なところからですが、初めてShopifyを見られる方でもわかるように説明していきたいと思います。

ねぎお社長

ちょっと会話の合間に素人ねぎおから質問していきますね。

shopifyとは

井澤社長

まず、Shopifyとは何なのか?というところから説明します。ネットショップを行なうためのカートシステムがShopifyになります。独自のブランドサイトを作るために使われるサービスです。

代表のドイツ人の方がカナダでスノーボードを売るために開発したのが始まりです。そのサイトはまだ魚拓が残っているんですが、サイトが有名というよりはそのシステムが「これいいな!」というところから有名になり、開発が進みました。それがShopifyの生まれたきっかけみたいです。

少し前の公式データなのですが、世界でシェアナンバーワンのカートシステムがShopifyです。175ヵ国…今はもっと増えているようですが、ほぼ全世界で使われているカートシステムです。日本には2017年に入ってきました。

最近だと、よく日経とかでAmazonキラーといったワードで紹介されていたり、楽天と提携したニュースで注目されてきています。

他の特徴として、「100万アクティブ店舗」があります。
よくカートシステム会社で、何社導入といったふうに書かれていることがありますが、延べなんですよね。しかし、Shopifyはアクティブ店舗数を公表しています。実際使われている店舗数が100万店舗以上ということです。

ねぎお社長

聞いていると、いわゆるメディアでいうところのWordPressの位置付けのように思えますが?

井澤社長

そのとおりです!

ねぎお社長

Shopifyが出てくる前って他のサービスはなかったのですか?

井澤社長

いろいろあるんですがECサイトの作り方のパターンは、自分でサーバーを持ちWordPressのように開発をするか、SaaSの仕組みを利用するかという大きく2パターンがありました。その中でEコマース単体で圧倒的なシェアを持っているカートシステムは今までありませんでした。

海外で有名なのがMagento(マジェント)とか。ねぎお社長は聞いたことありますか?

ねぎお社長

いやー初めて聞きました。

井澤社長

結構大きかったんですよ。アドビに買収されて更に有名になりましたね。

ねぎお社長

日本だとGMOさんがやっているMakeShopとか、Eストアーさんがやっているサービスがあったと思いますが、それらをShopifyは凌駕してきているのですか?

井澤社長

そうですね、実際そこからの移行は多かったりします。日本で一番店舗数が多かったのがEC CUBEさんです。歴史もあって店舗数も多かったのですが、Shopifyへ移行する流れが増えてきていますね。

ねぎお社長

なるほど〜そうですか。

Amazonキラーみたいなところでいうと、モールvs Shopifyという構図をよく目にしますがこれはライバル関係にあるということですか?

井澤社長

捉え方によりますね。我々としては共存しているイメージです。
海外のShopifyはAmazonと連携機能があるので、競合という感じではないですね。

ねぎお社長

ネットニュースを見ると、どこどこの企業がAmazonからShopifyに乗り換えた、ユーザーが抜けていっているという話を聞いていました。

井澤社長

そういう企業もありますが、基本的にモールと自社ECサイトではお客様のターゲット層が違うので、十分共存できるやり方があると思います。ブランディングを優先して、しっかり自分のサイトでお客さんを抱えたいと考える企業は、乗り換えするところもあります。いろいろな正解があると思いますね。

ねぎお社長

2017年から日本対応という話でしたが、井澤さんが4年間見てきた中で伸び具合はどうですか?

井澤社長

おもしろいデータがあるのでお見せしますね。

Shopifyが来たときからずっとGoogle Trendsを見ているのですが、これは日本の主要なプラットフォーム間の検索ボリュームの変化を表しています。EC CUBE、MakeShop、futureshop、STORESというのがある中で、Shopifyは2018年の6月ぐらいから、競合他社より検索ボリューム数値が高くなっています。

当社が事業を開始したのが、2017年のはじめです。そこでShopifyはこれから伸びていくだろうと、システムを触ったときにわかりました。

たしかねぎお社長と会ったときも、そのあたりですよね?

ねぎお社長

そうですね。

井澤社長

まだそのときにはShopifyのすごさに気付いている人は少ない状況でした。知っているかな?ぐらいの人はいましたが、その状況からドーンと来たわけです。

ねぎお社長

ちなみに初期の段階で、お客様への説明やShopifyを導入する際に「大丈夫なの?」と不安視するお客様はいませんでしたか?

井澤社長

たくさんいました。その点については、ちょうどメリット・デメリットのところでお話ししようと思っていました。

この表は、我々がShopifyを触りだしたときに作った資料なんですが、実際にお客様へ説明するときに使っていました。デメリットも結構ありました。日本のカートシステムと何が違うの?だったり。

ねぎお社長

際立ったメリット・デメリットのところで、メリットのほうから教えていただけますか?

shopifyのメリット・デメリット

井澤社長

圧倒的に他のシステムと違うところでいうと意外に皆さん認識されていないところですが、インフラの強さです。

考えるとわかりますが、Shopifyは世界で一番使われているプラットフォームなんです。
つまり、毎日世界で一番の流通量をさばくインフラを持っているということです。
ねぎお社長も経験あると思いますが、テレビでアイテムが紹介されて、そのサイトへ行くとサイトが落ちてる、みたいな。

ねぎお社長

よくありますよね。

井澤社長

システムに詳しい方ならわかりますが、集中的なトラフィックをさばくのが一番難しいので、それが日本規模で構築されたものなのか、世界規模で構築されたものなのかによって、全然違います。

ねぎお社長

サーバーのところにGoogle Cloudって書いてあるのですが、裏側のサーバーはGoogleになっているのですか?

井澤社長

GCP(Google Cloud Platform)ですね。
実はこのデメリットのほうで、日本からのアクセスが初期遅かったことがあります。サービスが入ってきたときですね。GCPに変わったときに速くなり、問題がなくなりました。

ねぎお社長

つまり、巨大サイトだろうが小さいサイトだろうが、アクセスが変動するサイトでも安定して運用できるところは大きなメリットということですね。

井澤社長

極端な話、日本の大手企業が使うプラットフォームだと構築費数千万円とかのシステムでも集中トラフィックでサイトが見られなくなることがあります。それがShopifyの通常プランへ移行したところ、全然問題なくなったりします。

ねぎお社長

へぇー!!

井澤社長

我々がShopifyを使いだしたきっかけが、SEO設定のしやすさでした。WordPressに『All in One SEO』ってプラグインがありますよね?Shopifyはあの機能がデフォルトで入っているような感じなんですよ。

ねぎお社長

なるほど。その点はSEO会社の人間なのに僕がよくわかっていなかったポイントなんですが…。ShopifyがSEOに強いとは聞いていましたが、どのへんが強いのかよくわかっていませんでした。

井澤社長

私が2016年にECで独立したときにあったのが、重複URL問題が当時結構いわれてきた頃でした。ECはカラーバリエーションやサイズで、同じような商品ページがたくさんできてしまいます。重複URLが非常にSEO上のダメージが大きいものであったとき、昔開発をがっつり数百万いれてカノニカルタグを入れるということをやっていました。

ねぎお社長

わからない人に少し説明しますね。例えばスニーカーがあった場合、黒と赤と黄色で同じURLが出てきたりとか、値段やサイズの違いで、1つのスニーカーで10ページぐらいできてしまう問題が重複URLです。これが全部Googleに認識されると同じようなコンテンツページがインデックスされるので、Google側としては「やめてください」ということになります。

その対応として重複させないような設定を簡単にできるのが、Shopifyのいいところってことですね。

井澤社長

そうですね。デフォルトでついている設定ですので。

ねぎお社長

いわゆるメディアとかだと、「テクニカル入れればいいじゃないですか?」とSEOコンサルの立場でいってしまいますが、EC機能の中に入れようと思うとすごい開発費用がかかるということですね。

井澤社長

そうですね。ECは通常のWebシステムとは異なり決済が絡むので、システム上の連携が大変なんですよね。したがって、通常の開発コストは非常に高いという点が特徴としてありますね。

ねぎお社長

Shopifyではアプリが多いという話を聞いたことがあります。

井澤社長

これもWordPressと似ていまして、Shopify以外の会社がアプリの開発をして、それを公開できるストアがあります。世界中でアプリ開発されているので、開発者がいなくても機能実装ができるのが大きなメリットです。

ねぎお社長

どこかの開発者が「これあったらいいな」というのをアプリにしてくれて、それを勝手に利用できるということですか?

井澤社長

無料もあれば月額や買い切りといった有料のものもあります。

ねぎお社長

なるほど。自分で1から開発せずに、まず検索してあるものを実装すれば、すぐ使えるようになるということですね。

井澤社長

そのとおりです。海外のシステムなのでドルですが、数百円〜数千円のアプリがたくさんあります。自社開発だと何十万〜何百万かかるものが月額それぐらいの値段で使用できます。

ねぎお社長

なるほど。

日本の会社もいいシステムをたくさん出していると思いますが、日本の会社の強みはどこでしょうか?

井澤社長

圧倒的に、ポイントと会員ランクのシステムが海外より優れています。海外はポイントがなくて、クーポンなんですよ。

ねぎお社長

そっか、なるほど。楽天とかだとポイントのイメージが強いですけど、Amazonだとほとんどポイントもらえませんよね。そこらへんは日本と海外の文化の違いが関係しているのですかね?

井澤社長

そうだと思います。ポイント・会員ランクを本当にやりたい場合は、Shopifyを進めないこともあります。外部アプリや自社開発をすればできないことはないのですが、Shopifyの良さはそこではない部分なんですよね。それをしてしまうと運用にしわ寄せが来てしまうことがあります。

エヴァンジェリストですが、Shopifyだけ推すわけではないんですよ(笑)。

ねぎお社長

素晴らしいです。

ここまではShopifyのいい部分を教えてもらったのですが、今まであったデメリットで直ったところや、まだまだ弱いという部分を教えてもらえますか?

井澤社長

この表を作ったのが2017年ぐらいで、当時デメリットとなっていたのが解決されている部分を「解決」と書いています。Shopifyのすごいところが開発部隊のすごさです。毎年アップデートがあり、昔できなかったことがここ2〜3年でできるようになっています。

上から説明すると、日本からのアクセスが遅かったのは解決しています。次に、日本独自の決済文化には非対応なものがあったのですが、最初はクレカとコンビニ払い、代引に関しては金額の設定、手数料の変更ができなかったのですが、去年から業者さんと後払いの連携だったり、SBペイメントの連携があるのでほぼ使えるようになりましたね。

あとメルマガもありませんでした。メールマガジンは専用の会社と連携して使うのが文化だったので、別のサービスと契約してShopifyと繋ぐしかありませんでしたが、去年からShopify内でメルマガを送れるようになりました。

ねぎお社長

オウンドメディアでいったらHubSpotさんが有名だと思うのですが、日本だとMAツールを使ってメルマガを送る文化が強いと思います。Shopifyの中に会員のデータベースを構築できるということでしょうか?

井澤社長

そうですね。そもそもネットショップの仕組みなので、受注データとして会員情報は必ずあります。メルマガはそこに送るだけなので簡単です。ちなみにHubSpotも連携できます。

ねぎお社長

他のデメリットは、解決済みばかりですね。ポイントシステムが弱いという点ぐらいでしょうか?

井澤社長

あとは定期に関してですね。昔はいろいろな開発を入れなければなりませんでしたが、去年アナウンスがあり、定期は公式の開発環境が提要されるようになりました。

ねぎお社長

定期っていうのは、毎月購入するということですか?健康食品みたいに。

井澤社長

そうです。サブスクリプションのことです。

ねぎお社長

Shopifyのメリット・デメリットについて聞いてきましたが、日本のカートシステムのデメリットについてもお聞きしたいです。私も海外ツールを使いますが、日本人の細やかさみたいなところは日本のツールが圧倒的に強いと思います。

そこで逆に日本のカートシステムの弱いところを教えてもらえますか?

井澤社長

一番はインフラ部分です。諸説ありますが、いろいろなカートシステムの得意な売上のゾーンがあるようです。例えば年間百万円ぐらいしか売れないゾーンの場合は、このカートシステムがいい。年間1千万ぐらいはこのカート、それ以上はこのカートシステム、といったものですね。

しかし事業は伸びていきますよね、伸びていって縮小化することもあるので、そのときにカートのシステムを入れ替える必要が出てきます。そうなると、今はセキュリティの時代なのでパスワードは引き継げません。システム入れ替えの際、パスワードの再設定があるとユーザーの離脱が生じてしまいます。これが、日本のカートシステムの構造上の問題です。

例えば上位システムを利用して事業が縮小化した場合、維持費がものすごく負担になります。耐えきれないケースをたくさん見てきました。

ねぎお社長

それは大きいですね。構築するときにどうなるのか想定して作らないといけなかったということですね。

井澤社長

そうですね。Shopifyはその点柔軟です。プランも1ヵ月単位で変更できます。

ねぎお社長

Shopifyが当たり前になってしまうと、デメリットってそりゃそうだよね、ってことになりますけど、そのデメリットがデフォルトだったってことですよね。

井澤社長

シェアオフィスに似ていると思っていて、オフィスも事業が拡大すると移る必要がありますよね。

ねぎお社長

弊社がコロナの影響で去年移転したので、まさにそうですね。

井澤社長

要はWeWorkみたいな感じです。1人でも同じインフラを使えるし、10人になってもすぐ移れるみたいな。これが大きな違いですね。

ねぎお社長

そう聞くともうShopifyだろ、という感じになりますが、費用感はどうですか?

shopifyの料金プラン

井澤社長

プランは通常プランとPlusプランがあります。
ECサイトの作り方は、イメージとして戸建てを作るか。マンションに入るかの2種類です。従来は自分で土地を用意してその上に設計図を書き、戸建てを作る方式でしかネットショップをやる方法がありませんでした。ここ10年ほどで分譲マンションタイプのような他の管理会社が管理しているけどそこに入れるプランが出てきました。このマンションタイプにあたるサービスがShopifyと考えてください。

戸建てのパターンだとサーバーを自分で契約・構築するのでそこそこ値が張ります。数百万〜数千万、場合によっては億かかります。マンションの場合は家賃のような形式で、毎月支払えば使えます。通常プランの「Shopify」というのは普通の部屋を契約するような形なのですが、「Shopify Plus」というのは、新築マンションの最上階のようにカスタマイズができるんです。

ねぎお社長

年間1億ぐらいの売上のある会社はどのあたりのプランを使うのでしょうか?

井澤社長

実はどのプランでもいけます。手数料やレポート機能の違いとか…詳しくはShopifyのホームページに詳しい違いが載っていますが、あとは従業員のアカウントを何人まで招待できるかぐらいの差ですね。インフラは変わらないので、ベーシックでも大丈夫です。

1億円ぐらいの売上ですとクレカの手数料が変わってくるので、スタンダードプランを選ぶ会社が多いですね。

ねぎお社長

29ドルって3千円ぐらいですよね?すごい安いですね!3千円から3万円ぐらいの範囲ってことですね。通常プランで。

実際3千円払って、どのような感じでECサイトが持てるのでしょうか?

井澤社長

流れとしては、Shopifyのアカウントを契約して、WordPressのようにテンプレートを使うか自分でテーマを作るかですね。テンプレートを使う場合は画像をはめていくだけです。商品登録をして、あとは決済登録ですね。その後クレカを使えるようにしたらドメインに載せ公開。これですぐサイトができます。

ねぎお社長

コーディングやHTMLといった専門知識はどのくらい必要ですか?

井澤社長

どこまでやるかにもよりますが、テンプレートを使う分には専門知識は必要ありません。

ねぎお社長

すごい便利ですね!

井澤社長

テンプレートの操作画面に行くと、画像を入れる箱が用意されていて、そのとおりに入れていくだけですね。コーディング知識がなくてもサイト構築まで持っていけます。もちろんやりたいことがたくさんある場合はコーディングの知識は必要になります。

ねぎお社長

先ほど、大企業がECサイトを持つ場合、うん千万、うん億ぐらいの初期費用がかかっていたと話にありましたが、Shopifyにすることで初期費用がかなり圧縮されますね。

井澤社長

そうですね、圧縮されることが多いですね。

ねぎお社長

井澤社長のところに来る案件はShopify指定のものか、与件がきて「これだったらShopifyでいけますよ」という流れのどちらが多いのでしょうか?

井澤社長

最近はShopify指定のパターンが多いですね。昔はみんなShopifyを知りませんでした。

ねぎお社長

私がSEOのセミナーをよくやるときに、ECのお客様がよく来ます。その際、「モールと自社ECサイト、どっちがいいんですか?」という質問をよくもらいます。僕なりにメリット・デメリットを伝えていますが、井澤社長はモールと自社ECサイトの棲み分けについてどのように考えていますか?

なぜ楽天(モール)をおこなうのか

井澤社長

その話をするときに必ずする話があります。「そもそも日本のEコマースの市場を皆さんご存知ですか?」と。約10兆円がEコマースの市場で、どうなっているのかというと全体の約6割がモールなんです。

残りの4割が独自のEコマースサイトです。カタログ通販とかも入ってくるので、純粋にWebだけで考えるともっとモールの割合が多いといえます。

Eコマースの現状については、『先輩がやさしく教えてくれるEC担当者の知識と実務』という本がわかりやすく解説されています。

ねぎお社長

購入させていただきます(笑)。

井澤社長

ちゃんと許可をいただいていつも紹介しているんですよ(笑)。

ねぎお社長

全体感をまず知っているのは大事ですね。

井澤社長

はい。ここで書いているように、プラットフォームのユーザー数の被りは極めて少ないんですよ。何が起きているのかというと、楽天で買う人は楽天でしか買いません。Amazonで買う人はAmazonでしか買わないんですよ。

もちろん両方使っているパターンもあります。例えば食品だったら楽天でしか買わないとかみんな分かれているんですね。自社モールでは自分たちのファンしか買わない、みたいに。

ねぎお社長

僕も楽天ポイントをいっぱい貯めている楽天派です。本だけはAmazonですけど。

井澤社長

そういうことですよね。そういう方はあまり楽天ブックスを使わないですよね。

ねぎお社長

なんでかと聞かれたら答えるのが難しいのですが…。

井澤社長

実際に、月間売上数億の会社のユーザー被りを調べたことがありますが、数%以下でした。

何が起こるのかというと、単純に楽天へ出店しない・Amazonをやめるとなったときに、そこのユーザーのパイがなくなるだけというのが一般的に多いです。
ユーザー層が全然違うという話を踏まえて、出店計画についてお話することは多いですね。

ねぎお社長

なるほど、そうするとモールが強いと。モールの中で被ってないのでそれぞれやったほうがいいということは理解できました。

自社サイトで買うユーザーも40%いるようなので、ここにもちゃんとアプローチしなければならないってことですよね。

それでいうとどちらへ先にアプローチすべきでしょうか?

井澤社長

ものによりますね。例えば自社の独自ブランドを持っていない会社だと、セレクトショップのような形でやらなくていけませんので自社ECサイトに連れてくるのは相当ハードルが高く、モールから攻めることをお勧めする確率は高いです。本当に商品によって変わってきますが。

ただ、最近流行りのスイーツとか独自の商品で単品勝負、というときはブランディング要素が強くなるので、SNSを強化してしっかり自社サイトでというケースも多いです。

ねぎお社長

たしかに。インスタ映えするケーキやスイーツで、Instagramをいくら頑張ってもそこから楽天に誘導されたときの違和感ってありますよね。

参考 国内ECプラットフォーム比較

井澤社長

そこはやはり自社ECサイトがあってほしいですよね。
自社ECサイトはブランドサイトも兼ねているので、そこが必要かどうかですね。あとは売上目標も重要です。年間何億といった規模でやりたい場合は、パイを持っているモールですかね。

実際、国内の年間流通総額を見るとよくわかります。EC CUBEさんが独自のECプラットフォームの中で一番頑張っていますが、やはりAmazon・楽天が日本では圧倒的なんですよね。なので、売上の母数を狙っていくパターンの場合は、Amazon・楽天の選択肢は外せませんね。

ねぎお社長

楽天・Amazonで頑張っているけど自社サイトを作るまでの余力や体力がない会社にとっては、3千円から始められるShopifyでスモールスタートするのはハードルが下がりますね。

そのうえで「自社ECを使ってどうやって集客するの?」という点に僕は興味があります。ShopifyがSEOに強いとお話しされていたので、その部分を深堀りしてお話ししてもらえますか?

shopifyを使うきっかけ

井澤社長

まず、我々がShopifyを使うきっかけになったのがSEOでした。最初に衝撃を受けたのが、同じような商品のカラーバリエーション登録をしたときに重複認定をされないような裏側の構造になっていたことですね。canonicalタグにあたる部分ですが…この点はちょっと注釈が必要ですね。

もう1つすごいと思った点があります。WordPressのようなテンプレートがあるとお話ししましたが、Shopifyもテーマにいろいろなパターンがあって、そのテーマに構造化データが実装されていました。

ねぎお社長

おぉーすごいですね!

井澤社長

サーチコンソールを見たら構造化データがもう入っていて「何だこれは!」と。

ねぎお社長

簡単にいうと構造化データというのは、あるものに対して何なのかとGoogleにわかりやすく説明するためにマークアップするものです。最近流行ってきていて、Googleも「構造化データを入れてくださいね」といっています。これを入れると検索結果でリッチスニペットといって画像や動画が出てきて、よりアピールすることができます。

それがデフォルトでマークアップされているってことですね。

井澤社長

そうしたテーマがあるということですね。テーマを作る会社によって入れているところとそうでないところがありますが。入っているのが前提になっているテンプレートが多いのにびっくりしました。

なんでなのかと考えたときに、Shopifyは海外で一番使われているツールだからかなと。SEOもアメリカから日本へ入ってくる流れがあるので、それと同じだと思います。 最新のものを実装しているということです。

ねぎお社長

スタンダードのレベルがアメリカや海外基準でできているので、それがデフォルトなんですね。それは強いですね。

井澤社長

ですので最初にShopifyを使うと、それが当たり前に思えてしまい、違うツールでやったときが大変で、私はいろいろなものを使用して苦労したので、Shopifyのすごさが実感できました。

オウンドメディアを作るこのも可能?

ねぎお社長

SEOに強い観点というと、我々もコンテンツ・マーケティングをメインに提供しています。ECサイトの中にディレクトリを切ってオウンドメディアをくっつけることもできますか?

井澤社長

できます。我々のコーポレートサイトはShopifyで作っています。
実はすでにコーポレートサイトを10サイト以上Shopifyで作っています。構造が本当にWordPressみたいなんですよ。

これが弊社のコーポレートサイトです。

ねぎお社長

これの裏側がShopifyなのですね。

井澤社長

はい。コーポレートサイトなのでカートは入れていません。オウンドメディアではありませんが、ブログ機能があります。Shopifyに関する記事をいろいろ書いていますが、これはすべてShopifyのデフォルト機能で作れちゃいます。

ねぎお社長

ShopifyはECだけじゃないってことですね。

井澤社長

CMSと捉えてもらったほうがいいかもしれません。CMSにカートの仕組みがついているイメージですね。

ねぎお社長

それは知りませんでした。

井澤社長

たまにShopifyにWordPressをディレクトリに入れたいという要望がありますが「ありますよ」と伝えて「あ、あるじゃん」となって解決したりします。

問い合わせフォームも、コーディングの領域ですがShopifyで作りましたし、LPのようなページもデフォルト機能で作っています。

ねぎお社長

ドメインは自分で取得しますよね。サーバーはShopifyが用意してくれるということなら、ドメイン代とShopify代しかかからないということですか?

井澤社長

そうですよ。ここだから話しますが、自社のコーポレートサイトも月29ドルです。

ねぎお社長

世の中の制作会社もShopifyについていかないと困りますね。

井澤社長

それゆえに今Shopifyが広がっているのだろうと思います。

Google ショッピング連携も可能?

ねぎお社長

あと2点気になることを聞いてもいいですか?

去年コロナの影響かもしれませんが、Googleショッピングが無料決済できることが話題になりました。無料決済となるとSEO関係で質問をいただくのですが、ShopifyはGoogleショッピングとの連携も進んでいますか?

井澤社長

そうですね、Shopifyのデフォルト設定の中にGoogleショッピング連携があります。Merchant Center を自分で用意して繋ぐ必要はありますが、商品のフィードはShopifyにもあるので、それをGoogle用に変換して送ってくれる機能がすでに備わっています。

ねぎお社長

すごい楽ですねそれは。

井澤社長

広告運用で一番大変なのはフィードの生成ですよね?これがすでにあります。
いろいろな変遷を経てSEOや広告をやってきた方からしてみると「すごい!」と思いますよ。

ねぎお社長

過去の歴史を飛び越えている感じがしますね。

井澤社長

ガラケーやポケベルを経由しないでスマートフォンを初めて触った世代、みたいな(笑)。

ねぎお社長

(笑)そうですよね。昔のガラケーの制作会社は3キャリア分作らなきゃいけなかったんですよね。

井澤社長

絵文字やテンプレをちゃんとチェックしたりと。

SNSの連携も可能?

ねぎお社長

最後にお聞きしたい点があります。SNSがあまり強くないと資料に書いてあったのですが、SNS連携についてはいかがですか?

井澤社長

歴史からお話しすると、例えば同じFacebookアカウントでも、海外と日本の仕様は少し違って連携アプリはたくさんありましたが、エラーの出ることが多かったんです。

最近に関してはトランスコスモス様やフィードフォース様がLINEの連携アプリを作りました。独自で日本企業がアプリを作る土壌ができてきたので、どんどん改良されています。

ねぎお社長

今後はそこも強化されていって、SNSでも強く発信できるということですか?

井澤社長

はい、SNSでも強く発信できる世界になってきています。

まとめ

ねぎお社長

今回は根掘り葉掘り教えていただきありがとうございました。すごい勉強になりました。Shopifyは非常に可能性のあるサービスだと感じています。

最後になりますが、Shopifyを検討しているEC事業者様に対してアドバイスをいただけますか?

井澤社長

Shopifyは注目されているプラットフォームで、非常に盛り上がっています。ただShopifyはあくまで注文をさばくためのツールなので、売上を上げていくのはマーケティングの領域になりますので、そこを混同しないようにしてほしいです。極端な話、Shopifyにすれば売れると考える方がたくさんいらっしゃいます(笑)。

ねぎお社長

実は僕もそう思ってました(笑)。

井澤社長

売れません(笑)。Shopifyにして構造がきれいになってSEOが上がって売れる、というのはありますけど、それは副次的な話になります。ただ、Shopifyは世界で一番使われているプラットフォームでシステムの返しも速く、事業者目線で作られているものが圧倒的に多いプラットフォームです。

Shopifyを勧めるときに必ず伝えるのが「Shopifyは売上を上げるために時間をたくさん確保できるツール」ということです。そこをしっかりご認識いただければと思います。

ECは大変なので、皆さんと一緒に頑張っていければと思っています。

ねぎお社長

筋トレの話と似ていると思いました。エニタイムフィットネスとか、24時間365日やっていますよね。あれ自体は素晴らしいですけど、ちゃんと通って筋トレしないと筋肉つかないですからね。

井澤さん本日は正月の頭からお付き合いいただきありがとうございました!

この動画を見て井澤さんに相談したいと思った方は、コメントなりDMなりでねぎおまでご連絡いただければお繋ぎします。

今日は第一弾、ねぎおと一緒に学ぼうでShopifyについて井澤さんに解説していただきました。井澤さんどうもありがとうございました。

井澤社長

ありがとうございました。

ねぎお社長

また違う機会にもご出演いただければと思います。
ありがとうございました。

井澤社長

失礼します。

▼コマースメディア株式会社さんのHP
https://commerce-media.info/

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https://twitter.com/izawatakahiro

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執筆者 / 監修者

サクラサクマーケティング
株式会社

取締役 社長

ねぎお社長 (根岸雅之)

ねぎお社長 (根岸雅之)イラスト

サクラサクマーケティング株式会社 取締役社長 COO

1980年生まれ 大学卒業後、一貫して、広告・マーケティング業界に身を置く。2006年にSEM コンサルタントとして、インターネット総合代理店、株式会社オプトに入社。リスティング、ディスプレイ広告の運用から、SEOの施策提案など主にキーワードマーケティング領域に特化した業務に従事。同年10月に株式会社ブルトア(現サクラサクマーケティング株式会社)に転職。入社後は、営業をはじめ、SEOコンサルティング、新規事業開発、自社マーケ、人事、財務と幅広い領域を経験し、営業部長、執行役員、取締役と経て、2015 年に社名変更とともに取締役社長に就任。

SEOコンサルタントとして大規模サイトから新規サイトまで、売上向上に繋がるコンサルティングを武器に200サイト以上の実績。2023年には『なぜほとんどコンテンツマーケティングは失敗に終わるのか?』を執筆。ねぎお社長のSEOチャンネルをはじめ、YouTube、メルマガ、SNを通じて積極的に情報発信。

◇ 出版書籍

◇ 情報発信

◇ 掲載メディア

◇ 共催セミナー歴

  • オウンドメディアの成功事例とSEOを支える運用型広告の活用
  • 今日から始められるWebマーケティング~コンテンツマーケティングとGoogle マイビジネス~
  • GMO TECH × サクラサク共催セミナー~テクニカルSEOとコンテンツマーケ~
  • リモート環境下においても売上・利益が成長し続ける組織創りと営業戦略

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