よくある質問(FAQ)はその名のとおり、よくある質問とその回答をマークアップする構造化データですが、一問一答形式のインタビューのようなコンテンツもマークアップすることができます。
構造化データサンプル
以下はJSON-LDによるマークアップのサンプルです。
質問と回答の数だけマークアップを複製し、サンプルの質問回答のテキスト部分を適宜編集してお使いください。
<script type=”application/ld+json”>
{
“@context”: “https://schema.org”,
“@type”: “FAQPage”,
“mainEntity”: [{
“@type”: “Question”,
“name”: “これは質問です”,
“acceptedAnswer”: {
“@type”: “Answer”,
“text”: “これは回答です”
}
}, {
“@type”: “Question”,
“name”: “特筆すべき点はありますか?”,
“acceptedAnswer”: {
“@type”: “Answer”,
“text”: “<p>回答部分にはpやulやaタグなどのHTMLタグを使うことができます。詳しくは<a href=\”https://developers.google.com/search/docs/data-types/faqpage?hl=ja\”>こちら</a>。適宜エスケープが必要です。</a></p>”
}
}, {
“@type”: “Question”,
“name”: “注意点はありますか?”,
“acceptedAnswer”: {
“@type”: “Answer”,
“text”: “複数のページに全く同じFAQ構造化データをマークアップするとガイドライン違反となってしまうのでそうならないように注意しましょう。”
}
}]
}
</script>
構造化データについては以下の記事をご覧ください。
構造化データとは?~HTMLを構造化する前に知っておきたいこと~
リッチリザルトの種類と構造化データの設定方法
リッチリザルトプレビュー
構造化データが認識されてリッチリザルトとして表示された場合、検索結果には以下のように表示されます。
デフォルトの状態では質問のみが表示され、回答部分は隠れているので、ユーザーがクリックすると回答部分が表示されます。
FAQ構造化データやリッチリザルトのメリット
FAQリッチリザルトはクリック率が非常に高いリッチリザルトであるとのこと。
流入数を高めることができる可能性がありますので積極的に導入したいところです。
ただし、2021年6月頃、表示される質問数が2つほどの制限されてしまったようです(上記キャプチャ参照)。この仕様がテストでない場合は、以前と比べてクリック率にも影響が出る可能性があります。
一方で、導入により流入や問い合わせが減った事例もあるとのことです。
これは、FAQリッチリザルトによりユーザーの疑問が解消できたという側面があり、簡単な質問への対応にオペレーターの工数を割かなくてよいというということで、これもメリットであると考えられます。
いずれにしても、導入後は表示回数やクリック数を注意深く見ることをおすすめします。
FAQ構造化データやリッチリザルトに関する注意点
FAQ構造化データの回答部分にはHTMLが使用可能です。必要に応じてp, a, ulなどのタグを使用しましょう。
ただし、ダブルクォーテーションなどを使用する場合にはエスケープを併用するようにします。
また、同じFAQ構造化データを複数ページに挿入すると、構造化データ/リッチリザルトのガイドラインに違反してしまいますので注意しましょう。
なお、構造化データマークアップを行ったからといって、必ずしもリッチリザルトに表示されるわけではありません。