6月4日に久しぶりにウェブマスターオフィスアワーが行われました。Googleの金谷さんとあんなさんが回答した内容をまとめます。
金谷さんのツイートより
コアアルゴリズムアップデート
本日、広範囲にわたるコア アルゴリズムのアップデート(May 2020 Core Update)を実施いたします。本アップデートは年に数回実施されるもののひとつです。コア アルゴリズムのアップデートについて詳しい情報はこちらの日本語記事をご参照ください。https://t.co/r91tpBYYa2 https://t.co/Bq7PRUsZLb
— 金谷 武明 ★ Takeaki Kanaya (@jumpingknee) May 4, 2020
特に真新しいことはないが、コアアルゴリズムアップデートが初めてという方は、ツイートに添えられた記事を確認してほしいとのこと。
新たなランキングシグナル – UX関連シグナル
Google 検索で今後使用される予定のランキング シグナルについてのブログ記事が公開されました(年内にローンチされることはありません)。現在英語記事のみとなりますが、興味ある方は是非ご一読下さい! https://t.co/8qecdE0sNX
— 金谷 武明 ★ Takeaki Kanaya (@jumpingknee) May 28, 2020
年内にローンチされることはないので、現在注力していることがあれば、そちらを対応するのがよいとのこと。
search news
Google Search News??????が更新されました。PC から日本語の字幕が自動生成できて結構理解できると思いますので、ぜひご活用下さい。
その中で(これだけを取り上げるのは本来避けたいのですが)モバイル ファースト インデックスの移行日が変わる可能性について言及しています。ぜひご確認下さい! https://t.co/yRb0en2HDc
— 金谷 武明 ★ Takeaki Kanaya (@jumpingknee) May 26, 2020
英語の動画ではあるが日本語字幕があるため見てほしい。
モバイルファーストインデックスについては、今年9月1日に完全移行予定としていたが、コロナの影響が出る前に決めたものなので、変更する可能性があるとのことです。
ビジネスにホームページの活用を始めた方向けのメッセージ
最近ビジネスにホームページの活用を始めた方、考えている方に。検索についてはまず仕組みを理解することが重要です。お時間ある時にまずはこの辺の記事をぜひ!
Google にウェブサイトを表示するhttps://t.co/Kjc5MSSmDf
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドhttps://t.co/LTicOo2ZAC— 金谷 武明 ★ Takeaki Kanaya (@jumpingknee) April 25, 2020
サイトの活用を始めたばかりなどで、検索について知りたい方に見てほしい記事です。
・Googleにウェブサイトを表示する
・検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
初心者をだますような営業もあるため、取り掛かりの予備知識をつける際などにおすすめとのことです。
Q&A
検索パフォーマンスレポートの見方
Q.# がつくURLからの表示回数やクリック数が増えているが、これは正規URLに正規化されていないのか
A.サイトリンクつきの結果(#つき) を増やすような仕様変更は行っていない
類似しているページは正規化されるが、サイトリンクやリッチリザルトの中のリンク(FAQなど)は正規化されずにそのままレポートに記録される
※注:#つきのURLは正確にはサイトリンクではなく、ページ内リンクです
各Googleサービスの集計結果が一致しない
Q.マイビジネスで表示される検索数やサーチコンソールのクリック数、Google Analytics内のサーチコンソールレポートの検索クエリなどの数値、語句、キーワードクエリと異なる。
A.それぞれ別々の異なったツールであり、異なる目的や手法のもとで取得しているため、数値が異なることはよくある。
それぞれのヘルプページを見てほしい
マイビジネスについてはマイビジネスに質問するとよい
FAQ構造化データの数値の定義
Q.サーチコンソールレポートの定義について
・検索の見え方におけるクリック数はURLに遷移した数値(回答を展開したカウントではない)なのか
・回答部分に別ページへのリンクがあり、それがクリックされた際には、クリック先はそのURLになるのか
A.その通り。
後者の場合、表示回数は両方のページにカウントされる
アコーディオンでテキストを隠すのは問題か
Q.PCページのテキストをアコーディオンで隠しても問題ない(正しく認識される)のか
A.MFI(モバイルファーストインデックス)以降はモバイルページをインデックス対象とするため、PCページにアコーディオンを使っていようが使っていまいがクローラー向けにインデックスには問題ない(スパム意図でなければ)
PCページで表示させてモバイルページで隠す場合は、PCページには全く問題がない。
検索結果に1ページ目までしか表示されない
Q.特定のキーワードで検索すると「最も的確な検索結果を表示するために、上と似たページは除外されて・・・・」となり、リンク先をクリックしても2ページ目以降は表示されない
A.様々な理由で極端に検索結果が少ないクエリがあるが、具体的に話すことができない
今回いただいたクエリについては、担当チームに伝達した
ガイド付きレシピで謎のエラー
Q.プロパティrecipeYieldについて、「整数が無効です」とのエラーが出る
A.現在の日本語ページの説明が仕様にあっていなかった
日本語ページの改善を依頼した。
※現在は日本語ページも修正されています。(https://developers.google.com/search/docs/data-types/recipe)
スマホページのみが検索結果に表示される
Q.スマホページのみが検索結果として出てきておりPC版をクロールしていない
A.MFIが適用されているサイトのため、おかしいことではない
※質問の理解が難しく、適切に回答されていない可能性があります。
rel=”canonical”属性の効果
Q.HTTPヘッダーによるcanonicalは効果あるのか。
PC/SPドメインが別々で、PDFがバラバラにインデックスされてしまっている
A.HTTPヘッダーによるcanonicalは現状でも有効である
新規サイトがMFI対応されない
Q.今年作成したサイトについて、URL検査するとユーザーエージェントはモバイルだがインデックスクローラはパソコン用Googlebotになっている
A.このサイトはMFIであり、サーバーログなどで確認するとクローラのほとんどはSPのはずだが、GSCの問題のためか、一部パソコン用と表示されているようなので、担当チームに報告した
気づいたらスクリーンショットと必ずテキスト(できれば英語で)を添えてフィードバックしてほしい
サイトがインデックスされない
Q.Googleサイトで公開し、GSC登録したWebページが60日経過してもインデックスされない。インデックスされにくいのか
A.状況が確認できなかったところがある。サイトマップ送信など行った上でインデックスされないのであれば報告してほしい
インデックス登録されないときの対処法
Q.URL検査では「登録できます」となるものの、数か月たっても登録されないケースがある
A.もう一度URL検査からインデックス依頼をかけてみてほしい
URLは登録できますが問題がある
Q.URLは登録できますが問題がある、について
A.このケースでは、httpからhttpsへの移行に問題があり、httpsページが優先されていない模様
正規化がされていないようなので試してほしい
サイトマップが送信できない件
Q.再度サイトマップが送信できない状況になってしまった
A.この件については担当チームに報告した
ヘルプフォーラムもよいが、フィードバックを送信してほしい(Googleに問題があることもあるため)
Ameba blogでSearch Consoleと連携したい
Q.HTMLファイルのアップロードで確認ファイルが見つからなかった
A.直接Amebaさんに問い合わせて欲しい
※次のページなどを参照
https://helps.ameba.jp/qguide/blog/webmastertools.html
指名検索で表示されなくなった
Q.昨年末から年明けにかけて、インデックスは残っているもののほぼすべての店舗が指名検索で出てこなくなった
A.エンジニアが問題を把握するヒントとなるためフィードバックを送信してほしい
このケースでは表示されているナレッジパネルにサイトが登録されていなかった
手動による対策の疑いや粗悪な被リンクを認識しているのであればGSCを見るとよい
新サービス立ち上げ時のドメイン
Q.サブドメインと、新規ドメインのそれぞれのメリット、デメリット
A.手動の対策がドメイン間に波及するかどうかについてはお伝え出来ないが、最初から懸念しているのはおかしいのではないか
新しいサービスが新規なのか、元のドメインで運営することに違和感があるのかなど、最初からユーザー視点で考えるとよいのではないか
ルートドメインとサブドメインの関係
Q.ルートドメインとサブドメインへのリンクは内部リンク扱いなのか、被リンクのパワーを得られるのか
A.こういったことを考えずにユーザー視点で考えてほしい
よくあるケースとして、メインのサイトよりサブのサイトのほうが大きくなるだってある
新規ドメインでコンテンツ再公開すると重複?
Q.1年前に閉鎖サイトを新規ドメインで再度公開したいが、スクレイピイング系スパムサイトでコピーされていて自然検索からの流入がある模様
A.おそらく重複扱いはされない
ハッキングされたサイトにコンテンツをコピーするようなスパムを高く評価し続けることはない→もし気になるのであればハッキングされたサイトとしてスパムレポートを送るとよい
ただ、スパムサイトに自然検索からの流入があることをなぜ知っているのか?
自分のブログ記事が無断で転用される
Q.ブログ記事が大量に転用されているがどうしたらいいかわからない
A.このケースもハッキングされたサイトに使われている模様→スパムレポート
多くのケースでは対応済みの場合もあり、スパマーとのいたちごっこになっていることもある
※スパムレポート
https://www.google.com/webmasters/tools/spamreport
スパムレポートは1件ずつ送るしかないの?
Q.スパムレポートは1件ずつ送るしかないのか
A.1件1件報告するしかない
Googleはスパムレポートをヒントにして多くのサイトを対策できるようにしている
FAQマークアップを復活させたい
Q.マークアップが消えてしまった。復活させるにはどのようにページのクオリティを上げていくのが良いか
A.ケースバイケース
マークアップに問題ないのであれば、特にできることはないと思う
実際に表示されるかどうかはGoogleが決めるため、ウェブマスター側で何かできるわけではなく、中身を改善するしかない
構造化データの重複は問題になるのか
Q.ECサイトでレビューが存在する商品のみ、aggregateRatingの項目が重複して表示されてしまう。
A.このケースでは問題なさそう。
具体的な懸念点あれば記述して質問して欲しいとのこと。
「Javascriptを使った構造化マークアップ」のガイドライン
Q.以前は構造化マークアップはサーバーサイドでの出力を推奨されていなかったか
A.サーバーサイドでできるのであればやったほうがいいのではないか
Javascriptで行う場合は以下の2つを見るとよい
JavaScript を使用して構造化データを生成する
https://developers.google.com/search/docs/guides/generate-structured-data-with-javascript?hl=ja
JavaScript SEO の基本を理解する
https://developers.google.com/search/docs/guides/javascript-seo-basics?hl=ja
FAQリッチリザルト
Q.FAQリッチリザルトを表示させるために申し訳程度のQ&Aコンテンツを作成する方法が流行している。このような実装は問題ないのか
A.これまでと変更はない
FAQとして成立していれば問題ないのではないか
他のページでも使用しているQ&Aの使いまわしや宣伝広告はガイドライン違反など問題がある可能性がある
ただし、低品質なFAQを表示させているサイトはユーザー体験がよくないのではないか(そのサイトに利益はないのでは?)
大規模サイトリスト型ページのページネーション
Q.大規模サイトのページネーションについて
・2ページ目以降もXMLサイトマップで送信すべきか?
・rel=next/prev廃止後は全てのページネーションをインデックスさせてよいか
A.XMLサイトマップには重要なページは送ってほしい
2ページ目以降はクロールさせてもよいし、クロールさせなくてもよい
現在Googleからのベストプラクティスは提示していないので、みなさんの手間などを考慮してやってほしい
※サクラサクラボの以下の記事も参照ください。
ページネーションとは?SEO上で考慮すべき実装ポイント
https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/blogs/pagination
お店の一覧ページはnoindexにするべきか
Q.カテゴリーページはnoindexにした方がいいのか
A.意図しているのか、テンプレートの仕様なのか、たまたまなのか不明であるが、noindexを駆使することはお勧めしない
ウェブマスターの順位等の観点ではnoindexしたほうがいいなどのプラクティスがあるかもしれないがGoogleとしてはnoindexしないでほしい
Googlebotのjavascriptレンダリングの処理
Q.複数のJSファイルがある場合、まとめてレンダリングされるのか?それとも1つずつなのか
A.基本的にwebブラウザと代わりなく、まとめて実行される
次回は6月後半予定とのことです。