使っているデスクトップパソコンに内蔵カメラが付いていない人、ノートパソコンの内蔵カメラが壊れて映らない人のなかには、「Zoomミーティングの予定があるけれど、カメラなしでも参加できるの?」と不安になる人がいるのではないでしょうか。
パソコン環境にカメラがなくても、基本的にはZoomミーティングには参加可能です。しかし、ビジネスにおいてはミーティング参加者の顔を見ながらコミュニケーションを取りたいもの。
この記事では、カメラがない(もしくは使えない)パソコンでZoomミーティングに参加する際のコミュニケーション方法と、使用できないカメラの代わりにスマートフォンをWebカメラ化する方法などをご説明します。
Zoomミーティングはカメラなしでも参加できる
Zoomミーティングでは、基本的に音声と映像でコミュニケーションを図っていきます。
カメラがない(もしくは使えない)パソコンからは、音声のみでZoomミーティングに参加可能です。(発言しないシーンでは、音声もオフ(ミュート)にしてかまいません)
音声以外に、Zoom に備わっている次の機能を使ってほかの参加者とコミュニケーションをとることもできます。
• チャット機能 :
参加者全員や特定の参加者とテキストメッセージやファイルを送受信できる
• 画面共有機能 :
パソコンのデスクトップや開いているファイルなどをZoom画面上で共有する
※ミーティング主催者(ホスト)の許可が必要
映像については、カメラなしのパソコンからZoomミーティングに参加すると、当然ながら参加者のZoom画面上に自分の姿は映りません。
映像の代わりに、設定しているアイコンや名前がビデオパネルに表示されます。
自分のZoom画面上には、ほかの参加者のビデオ映像が表示されます。
カメラがないパソコンで映像付きでZoomに参加するには
内蔵カメラが付いていなかったり壊れていたりするパソコンからでも、ビデオ映像付きでZoomミーティングに参加できる方法があります。
その方法は、次の2つです。
• 外付けのWebカメラを用意する
• アプリを利用してスマートフォンをWebカメラ化する
2つ目の方法については、次章をご覧ください。
ここでは、1つ目に挙げた外付けのWebカメラについてご説明します。
Webカメラとは、カメラで撮影したビデオ映像を、パソコンとインターネットを介して相手の環境(パソコンやスマートフォン)に送るカメラのことです。
外付けWebカメラの選び方のおもなポイントとしては、次の3点が挙げられます。
• 自分のパソコン環境に合った接続方法・設置方法を選ぶ :
接続方法は、USBケーブルを用いる有線タイプが主流です。
設置方法は、パソコンのモニターに挟めるクリップタイプ、卓上スタンドや三脚を用いるタイプの大きく2種類があります。
• 実績があるメーカー品を選ぶ :
Webカメラのメーカーは国内外を問わず多数ありますが、パソコン周辺機器メーカーとして実績があるメーカーの製品(例えば、ロジクールやバッファローなど)を選ぶと品質面・サポート面で安心です。
• ビジネスシーンに適したスペックの製品を選ぶ :
1080p(フルHD)以上の解像度のスペックがあれば、一般的な室内環境でのZoomミーティングで、ビデオ映像の明暗や鮮明さに問題が生じにくいでしょう。
このほか、自分のパソコン環境の必要に応じて、マイク内蔵の有無なども考慮するとよいでしょう。
スマートフォンをWebカメラとして利用する方法
スマートフォンアプリ「iVcam」(iOS版・Android版)を使うと、スマートフォンをWebカメラ化できます。
(Zoomの純正アプリではないため、自己責任のもと使用してください)
iVcamの使用に必要な環境は次のとおりです。
• パソコンはWindowsのみ対応(Macは未対応)
• スマートフォンはiOS・Androidともに対応
• iVcamでつなぐパソコンとスマートフォンが同じネットワーク上にあること(パソコンはWi-Fi、スマートフォンはキャリア回線という環境では使用できません)
• パソコンとスマートフォンそれぞれにiVcamがインストール済みであること
iVcamは、こちらのWebサイトからインストールできます。
• Windows版 http://www.e2esoft.com/ivcam/
• iOS版(AppStore) https://apps.apple.com/app/ivcam-webcam/id1164464478
• Android版(GooglePlay) https://play.google.com/store/apps/details?id=com.e2esoft.ivcam
インストールできたら、パソコンとスマートフォンの両方でiVcamを起動します。
パソコン上とスマートフォン上のiVcamが接続すると、スマートフォンのカメラ映像がパソコン上のiVcamに映し出されます。
これでスマートフォンのWebカメラ化は完了です。
パソコン版Zoomを起動して、iVcamの使用テストをしましょう。
Zoomクライアントのホーム画面で[設定]>[ビデオ]メニューをクリックします。
[カメラ]のプルダウンに「e2eSoft iVcam」が表示されていること、「e2eSoft iVcam」を選択するとスマートフォンのカメラ映像がプレビュー画面に表示されることを確認します。
留意点として、Zoomのカメラ設定で映像サイズを「オリジナルサイズ」にすると、iVcam無料版では画面左上にロゴの透かしが表示されてしまいます。
映像サイズを「16:9(ワイドスクリーン)」にすると、ロゴの透かし部分がトリミングされて非表示になります。
iVcamには、美肌補正や映像の反転、撮影解像度の変更、画面の向きの調整などの機能が備わっています。
Zoomの[設定]>[ビデオ]メニューの[マイビデオをミラーリングします]や[HD]の設定と勘案しながら、必要に応じて調整してください。
なお、最大解像度については、トライアル期間終了後は「640ドット×480ドット」に制限されてしまいます。
「急に映像が粗くなった!」と焦らないよう、あらかじめ留意しておきましょう。
まとめ
Zoomミーティングは、音声だけでの参加も可能です。
パソコンにカメラがないからと参加を諦める必要はありません。
とはいえ、音声と映像でのコミュニケーションが主軸となるZoomミーティングでは、ビデオ映像もあったほうがより円滑なコミュニケーションを図ることができるのも事実です。
必要に応じて外付けのWebカメラを用意したり、アプリを使用してスマートフォンをWebカメラ化したりするとよいでしょう。