ConoHa WING(コノハウィング)は、GMOインターネット株式会社によるレンタルサーバーサービスです。2018年9月より提供が開始され、処理速度国内NO.1を誇ります。レンタルサーバーを比較検討するうえで、ConoHa WINGが選択肢に入っている方も少なくないでしょう。
今回は、ConoHa WINGのメリットとデメリット、料金や機能、ConoHa WINGに適している人、WordPressインストールの手順、よくある質問について解説します。
ConoHa WINGの特徴
ConoHa WINGの特徴として、以下が挙げられます。
- サーバー処理速度が国内NO.1
- 「WINGパック」を契約中は、独自ドメインを2つ無料で利用できる
- WordPressが簡単に設定できる
- サーバー料金が安い
- 管理画面(コントロールパネル)が使いやすい
会社概要
ConoHa WINGを提供する、GMOインターネット株式会社の会社概要は次のとおりです。
会社名 | GMOインターネットグループ株式会社 (英文表記:GMO Internet Group, Inc.) |
設立日 | 1991年5月24日 |
所在地 | • グループ本社 〒150-8512 東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー 4~14階・総合受付11階 TEL 03-5456-2555(代表) FAX 03-5456-2556 • グループ第2本社 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目2番3号 渋谷フクラス 9~16階・総合受付15階 • GMOインターネットTOWER 〒158-0097 東京都世田谷区用賀4丁目10番1号 26〜27階 • 大阪 〒530-0011 大阪府大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪タワーB23階 • 北九州 〒802-0002 福岡県北九州市小倉北区京町3-1-1 セントシティ12階 • 宮崎 〒880-0801 宮崎県宮崎市老松2丁目2-1 GMO hinataオフィス • 仙台 〒980-0014 宮城県仙台市青葉区本町1-1-1 大樹生命仙台本町ビル15階 |
事業内容 | インターネットインフラ事業 インターネット広告・メディア事業 インターネット金融事業 暗号資産(仮想通貨)事業 |
資本金 | 50億円(2022年12月末日時点) |
ConoHa WINGのプラン一覧と料金・機能表
ConoHa WINGには、容量やvCPUなどが異なるベーシック、スタンダード、プレミアムの3種類のプランがあり、「通常料金」と「WINGパック」のどちらの形態を選ぶかで料金が決まります。
通常料金のプランは、使った分だけ料金が発生する仕組みです。最低利用期間がなく、1時間単位の料金体系を採用しているため、月の途中からでも無駄なく始められます。
それに対してWINGパックは、独自ドメイン・レンタルサーバーがセットになっているプランです。契約期間は3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月、24ヵ月、36ヵ月から選択でき、契約期間が長いほど料金が安くなります。
通常料金、WINGパックの各プランの料金、およびスペックは次のとおりです。
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | |
最低利用期間 | 無し | 無し | 無し | |
WINGパック | 3ヵ月 | 1,331円 | 2,783円 | 5,566円 |
6ヵ月 | 1,210円 | 2,602円 | 5,203円 | |
12ヵ月 | 1,089円 | 2,360円 | 4,719円 | |
24ヵ月 | 1,029円 | 2,239円 | 4,477円 | |
36ヵ月 | 968円 | 2,118円 | 4,235円 | |
通常料金 | 1ヵ月 | 1,452円 | 2,904円 | 5,808円 |
1時間 | 2.5円 | 4.9円 | 9.7円 | |
ディスク容量(SSD) | 300GB | 400GB | 500GB | |
転送量目安 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
リソース保証 | なし | |||
メモリ | 8GB | 12GB | 16GB | |
vCPU | 6コア | 8コア | 10コア |
なお、1契約ごとにメモリとvCPUが割り当てられた、「リザーブドプラン」も用意されています。リソースの確保により、他のユーザーの影響を受けないため、大量アクセスでも安定した稼働が可能です。リザーブドプランも料金体系は同じですが、以下のようにリソース量で料金が変動する仕組みとなっています。
プラン | リザーブド1GB | リザーブド2GB | リザーブド4GB | |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | |
最低利用期間 | 無し | 無し | 無し | |
WINGパック | 3ヵ月 | 1,694円 | 3,509円 | 7,018円 |
6ヵ月 | 1,573円 | 3,328円 | 6,655円 | |
12ヵ月 | 1,452円 | 3,086円 | 6,171円 | |
24ヵ月 | 1,392円 | 2,965円 | 5,929円 | |
36ヵ月 | 1,331円 | 2,844円 | 5,687円 | |
通常料金 | 1ヵ月 | 1,815円 | 3,630円 | 7,260円 |
1時間 | 3.1円 | 6.1円 | 12.1円 | |
ディスク容量(SSD) | 300GB | 400GB | 500GB | |
転送量目安 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
リソース保証 | あり | |||
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | |
vCPU | 2コア | 3コア | 4コア |
つづいて、以下の表で、全プラン共通で利用可能な機能の一部を紹介します。
サーバー機能 | マルチドメイン、サブドメイン(無制限) 自動バックアップ コントロールパネル リソースグラフ モニタリング サーバーマイグレーション SSH ジョブスケジューラー(Cron) 自動プランアップ モバイル連携 |
Web機能:基本機能 | データベース サイト転送 FPTアカウント(無制限) FTP転送 ファイルマネージャー アクセス解析 ログ確認 |
Web機能:セキュリティ関連 | ディレクトリアクセス制限 IPアクセス制限 WAF(Webアプリケーションファイヤウォール) 無料独自SSL |
Web機能:WordPress関連 | WordPressかんたんセットアップ WordPressかんたん移行 WordPressサイトコピー WordPressプラグイン ログイン回数制限 スパムコメント、海外コメント/トラックバック制限 |
Web機能:高速化 | コンテンツキャッシュ ブラウザキャッシュ LiteSpeed LSAPI HTTP/2 |
メール機能 | メール転送 Webメール 迷惑メールフィルター ウィルスチェック メーリングリスト メール自動返信 |
ConoHa WINGの5つのメリット
ConoHa WINGのメリットとして、以下の5つが挙げられます。他社のレンタルサーバーと比較検討するうえで、メリットを把握しておきましょう。
表示速度が圧倒的に速い
公式サイトで処理速度が国内No.1とうたっているように、ConoHa WINGはサイトの表示速度が極めて速いのが特長です。
独自のキャッシュ機能、最新の高性能サーバーや高速SSD、「LiteSpeed LSAPI」を採用するなど、高速化に特化しています。さらに、同時大量アクセスの高速処理に優れた「nginx」を採用。速さと安定したサーバー環境を両立しています。
サイトの表示速度の速さを重視する方には、ConoHa WINGが適しているでしょう。
初期費用無料・最低利用期間がない
ConoHa WINGでは、通常料金、WINGパックともに初期費用が無料です。通常料金は、時間単位の料金体系であり、最低利用期間がないというメリットがあります。
ただし、WINGパックの場合、「3ヵ月」の最低利用期間がある点に注意しましょう。
管理画面が初心者でも使いやすい
ConoHa WINGの管理画面は、シンプルで使いやすいと評判です。各項目に簡単な説明書きがあるため、初心者でも直感的に操作しやすくなっています。
WordPressへの移行が簡単にできる
「WordPressかんたん移行ツール」によって、他社のサーバーからConoHa WINGへワンクリックで移行作業が完了します。サイトのデータを一括で移行できるうえに、プラグインのインストールなども必要ありません。
なお、本格的な移行前にテスト移行ができるため、事前に動作をチェックすることも可能です。他社のサーバーでWordPressを運営していた方でも、簡単にConoHa WINGに乗り換えることができます。
また、新規でWordPressを開設する場合も、「WordPressかんたんセットアップ」を利用できるので、初心者にもおすすめです。
独自ドメインを2つ取得できる
WINGパックを契約すると、独自ドメインを2つ取得できます。そのため、複数のWebサイトを並行して運営したい方にもおすすめです。
また、更新料が永年無料なだけでなく、DNS管理やWHOIS情報公開代行なども無料で利用することができます。
ConoHa WINGの3つのデメリット
ConoHa WINGのデメリットとして、以下の3つが挙げられます。レンタルサーバーを契約する際は、メリットだけでなくデメリットもふまえて検討しましょう。
無料のお試し期間がない
ConoHa WINGには、無料のお試し期間がありません。使いやすいと評判の管理画面も、契約しない限りチェックできないのはデメリットといえるでしょう。
実際に使ってみて検討したい方には、有料にはなりますが、時間単位の通常料金でConoHa WINGを試すことをおすすめします。
土日祝日はサポート対応がない
ConoHa WINGのサポートには、電話、メール、チャットの3種類があります。いずれの方法も「平日の10時~18時」の対応になり、土日祝日はサポートが受けられません。
サポートが平日に限られる点は、ConoHa WINGのデメリットといえるでしょう。
サーバーの運営歴が浅い
老舗のレンタルサーバーには20年ほどの運用歴がある一方、ConoHa WINGがスタートしたのは2018年です。ConoHa WINGの口コミはおおむね良好ですが、運用歴の浅さに不安を感じるケースも少なくないでしょう。
なぜなら、運用歴が長いレンタルサーバーほど、大きなトラブルがなく、信頼性が高いと判断されるためです。さらに老舗のレンタルサーバーには、トラブルが起きた場合でも、これまで培ったノウハウにより迅速なサポートが受けられるというメリットがあります。
とはいえ、ConoHa WINGを運営するGMOインターネット株式会社には、これまで「ロリポップ」などのレンタルサーバー事業を行なった経験があります。完全な新規参入とは異なるため、運用歴の浅さをカバーしてくれるでしょう。
ConoHa WINGはこんな人におすすめのレンタルサーバー
それでは、どのような人にConoHa WINGが適しているのでしょうか。どこのレンタルサーバーにするか迷っている方は、参考にしてみてください。
高速のレンタルサーバーを利用したい
処理速度が速いレンタルサーバーを探している方は、ConoHa WINGがおすすめです。ページの表示速度が遅いと、訪問者が離脱する原因になります。ECサイトなどでの機会損失を防ぎたい方は、ConoHa WINGのサーバー環境が適しているでしょう。
費用をなるべく抑えたい
サーバーの処理速度が速いだけでなく、コスパが良いレンタルサーバーを探している方にもConoHa WINGがおすすめです。
WINGパックは長期間の契約になるほど料金が安く、2つのドメインを無料で使用できます。資産になるようなブログを運営したい方は、ConoHa WINGを利用してコストを抑えましょう。
WordPressでブログを始めたい
前述のとおり、ConoHa WINGはWordPressを簡単にセットアップできる機能が備わっています。WordPressを立ち上げるには、デザインのカスタマイズやプラグインの設定など、専門的な知識が必要になりますが、ConoHa WINGでは必要な情報を入力するだけで、WordPressを簡単に始めることが可能です。
また、初期のWordPressは最低限のデザインになっており、見た目を変えるにはプログラミング言語を用いる必要があるなど、初心者には難易度が高いといえます。その点ConoHa WINGでは、SEOに特化したテーマを提供しているため、初心者でも簡単に設定することが可能です。
なお、ConoHa WINGのコントロールパネルでは、サーバーとテーマを一括で管理することができます。
ConoHa WINGを人気のレンタルサーバーと比較!
ここからは、人気の高いレンタルサーバーと、ConoHa WINGの違いを解説していきます。
サーバー | エックスサーバー | シン・レンタルサーバー | ConoHa Wing | お名前.com | さくらレンタルサーバー | ラッコサーバー |
---|---|---|---|---|---|---|
プラン | スタンダード | ベーシック | スタンダード | RSプラン | プレミアム | RK1 |
月額料金 (12ヶ月契約) | 1,100円 | 880円 | 1,325円 | 1,078円 | 1,310円 | 440円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
無料ドメイン | 1つ | 1つ | 2つ | 1つ | なし | 1つ |
無料お試し | 10日間 | 10日間 | 初月無料 | なし | 2週間 | 10日間 |
監修者コメント | バランス最強 迷ったらこれ! | エックスサーバーの進化版! | WordPress特化 運用ならぜひ! | 運用の手間を減らしたい 人は選択肢に! | コスパと安定! | 新世代のレンタルサーバー! |
公式サイト | こちら | こちら | こちら | こちら | こちら | こちら |
これらのレンタルサーバーの詳しい比較は、おすすめのレンタルサーバーをまとめた記事でもご紹介しています。
レンタルサーバーおすすめ6選と目的別の最適なサーバー12社を徹底比較!
エックスサーバー
プラン | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
---|---|---|---|
月額費用(12ヵ月契約) | 1,100円 | 2,200円 | 4,400円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
SSD | 300GB | 400GB | 500GB |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
無料独自SSL | 可能 | 可能 | 可能 |
エックスサーバーは2003年に提供を開始した、日本で一番利用者が多いレンタルサーバーです。運用歴が長く、安定した運営をしてきたという実績や、充実したサポート体制あります。
WordPressの高速実行環境である「KUSANAGI」の技術を導入しており、サーバーの速度が速いことも特長です。また、「WordPress簡単インストール」、「WordPress簡単移行」などWordPressの運営に便利な機能もあります。
しかし、エックスサーバーの月額料金は990円~と、長期的に利用するならばConoHa WINGよりも割高です。多少料金が高くとも、実績と安定性を優先したい方にはエックスサーバーが、なるべく費用を安く抑えたい方にはConoHa WINGが適しているでしょう。
詳細記事:エックスサーバーのメリット・デメリット!人気のレンタルサーバーと料金・機能を比較
XSERVERのプランによる容量(ストレージ)の違いと選び方
シン・レンタルサーバー
プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
---|---|---|---|---|
月額費用(12ヵ月契約) | 880円 | 1,780円 | 3,560円 | 7,120円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
SSD | 300GB | 400GB | 500GB | 600GB |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
無料独自SSL | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
シン・レンタルサーバーは、エックスサーバー株式会社が提供する新しいレンタルサーバーです。
シン・レンタルサーバーを36ヵ月契約した場合の月額料金は、ベーシックで770円、スタンダードで1,540円、プレミアムで3,080円、リソース保証のリザーブドで968円~です。ConoHa WINGの36ヵ月契約と比較しても、ベーシック以外はシン・レンタルサーバーのほうが安いといえます。
エックスサーバーのシステムをベースとしているため、性能の良さも両立。それだけでなく、最新技術を積極的に採用し、さらなる高速性・機能性を追求しています。
しかし、シン・レンタルサーバーはConoHa WINGと異なり、プラン変更が即日対応ではない点に注意が必要です。
詳細記事:シン・レンタルサーバーとエックスサーバーの違いを徹底検証!価格・スピード・容量などを比較
お名前.comレンタルサーバー
プラン | 1つのみ |
---|---|
月額費用(12ヵ月払い) | 988円 |
初期費用 | 無料 |
SSD | 400GB |
転送量 | 無制限 |
マルチドメイン | 無制限 |
無料独自SSL | 可能 |
ドメイン取得サービスで知られるお名前.comが提供するレンタルサーバーで、ConoHa WINGと同じGMOインターネット株式会社が運営するサービスです。
独自ドメインも更新料無料で利用できるうえに、「WordPressかんたんインストール」「WordPressかんたんお引越し」などWordPressの運営に便利な機能も利用できます。
また、24時間365日の無料電話サポートがある点は、ConoHa WINGにはないメリットです。しかし、月額料金は、36ヵ月契約で891円とやや高いため、夜間や土日祝日のサポートが不要で少しでも安く利用したい方はConoHa WINGを選ぶことをおすすめします。
詳細記事:お名前.com レンタルサーバーのメリット・デメリット!人気のレンタルサーバーと料金・機能を比較
さくらのレンタルサーバ
プラン | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
---|---|---|---|
月額費用(12ヵ月契約) | 437円 | 1,310円 | 2,183円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
SSD | 300GB | 400GB | 600GB |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
マルチドメイン | 200 | 300 | 400 |
無料独自SSL | 可能 | 可能 | 可能 |
さくらのレンタルサーバの特長は料金の安さで、WordPressを使う場合は月額425円~のプラン、月額900円~のプレミアムプランを選択することができます。
レンタルサーバーを比較検討する際、「さくらのレンタルサーバは遅い」という意見を聞いたことがあるかもしれません。しかし、さくらのレンタルサーバは、2022年2月から新サーバーに移行し、従来比で最大5倍もの高速化を実現しました。
ConoHa WINGの管理画面が使いやすい一方で、さくらのレンタルサーバは管理画面が使いにくく、慣れるまでに時間を要するケースもあるようです。無料のお試し期間が2週間と比較的長いため、実際に触れてみてから契約するのもよいでしょう。
詳細記事:【スクショ有】さくらインターネットのレンタルサーバーとは?評判やWordPressについても解説
ラッコサーバー
プラン | RK1 | RK2 | RK3 | RK4 | RK5 |
---|---|---|---|---|---|
月額費用(12ヵ月契約) | 440円 | 1,210円 | 2,420円 | 3,630円 | 7,260円 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
SSD | 100GB | 400GB | 600GB | 800GB | 1,000GB |
転送量/月 | 6TB | 24TB | 36TB | 42TB | 54TB |
マルチドメイン | 不可 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
無料独自SSL | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
ラッコ株式会社が提供するラッコサーバーは、2021年にリリースされたばかりのレンタルサーバーです。WordPressの立ち上げに必要な作業が自動化されており、最短5分でブログを開設することができます。
ラッコ株式会社はレンタルサーバーのほかに、サイトの売買(M&A)も行なっているので、運用歴があるブログを購入してサイト運営をしたい方や、将来的にブログを売却する可能性がある方にもおすすめです。
また、ラッコサーバーはサイトの売買に携わっていることもあって、SEO対策の観点から速度に重きを置いています。全プランSSDを採用、新世代の通信プロトコル「HTTP/3」に対応、「LiteSpeed」の採用など、高速なサーバー環境で構成されています。
ただし、最安のRK1プランは36ヵ月契約で月額385円と安い反面、SSDの容量が少ない、使用できるドメインが1つのみといった制限があります。全プランで転送量に制限がある、提供から間もないため情報が少ないといったデメリットもあるので注意が必要です。
ConoHa WINGの申し込みからWordPressのインストールまでの手順
ConoHa WINGの申し込み方法に加え、独自ドメインの取得、WordPressのインストール方法について解説します。
申し込み
以下のボタンから公式サイトへ移動し、ConoHa WINGの公式ホームページにある「お申し込み」のボタンをクリックし、以下のページで必要項目を入力します。
次に、WINGパックまたは通常料金のいずれかを選び、契約期間とプランを決定しましょう。リザーブドプランを選択する場合は、プラン選択の下部にある「リザーブドプランを見る」をクリックしてください。
契約するプランを選択したら、「初期ドメイン」を入力し、必要に応じて「サーバー名」を変更します。WINGパックで申し込む場合は、WordPressかんたんセットアップを利用するかどうかも選択しましょう。利用する場合の流れは、のちほど解説します。
つづいて、右側にある合計金額を確認し、「次へ」のボタンをクリック。氏名、住所、電話番号を入力したのち、電話またはSMSによる認証を行ないます。
認証が完了したら、クレジットカード(デビットカード不可)、プリペイド形式のConoHaチャージなどの支払い方法を選択しましょう。ConoHaチャージを利用する場合、チャージ方法を選択し、金額を入力してチャージを行ないます。
最後に、「お申し込み」をクリックすると決済が行なわれ、ConoHa WINGの申し込み手続きは完了です。
独自ドメインの取得
ConoHa WINGのWINGパックで独自ドメインを取得してWordPressを開設する場合、申し込みの際に「WordPressかんたんセットアップ」を利用するとよいでしょう。この機能は、サーバー、独自ドメイン、WordPress、WordPressのテーマ、SSLを一括で設定できるためです。
まずは、申し込みページでプランを決め、WordPressかんたんセットアップの項目で「利用する」を選択しましょう。つづいて「新規インストール」を選択し、独自ドメインの設定、作成サイト名、WordPressのユーザー名とパスワードを入力します。
なお、WordPressかんたんセットアップを選択しなかった場合でも、コントロールパネルから独自ドメインを取得することが可能です。
コントロールパネルにログイン後、「WING」→「ドメイン」の順にクリック。ドメインに関する以下の表示が出たら、「ドメイン新規取得」を選択して「追加する」のボタンをクリックしましょう。
希望するドメイン名で検索を行ない、取得可能なドメインをカートに追加します。支払い画面で決済を終え、「ドメイン取得中」という画面が100%になれば手続き完了です。
WordPressのインストール
申し込みの時点でWordPressかんたんセットアップを「利用する」と選択した場合、WINGパックの申し込み完了と同時にインストールは完了します。ただし、WordPressかんたんセットアップを利用しない場合でも、あとから単体でインストールすることが可能です。
コントロールパネルにログイン後、「サイト管理」→「サイト設定」の順にクリックし、上のタブから「WordPress」を選択します。「+WordPress」から新規インストールを選択し、必要事項を入力しましょう。
サイト名、メールアドレス、ユーザー名、パスワード、データベースの名称などを入力。最後に「保存」をクリックすれば、WordPressのインストールは完了です。
ConoHa WINGに関するよくある質問
最後に、ConoHa WINGについてのよくある質問を紹介します。
契約は自動で更新される?
WINGパックでは、自動更新が行なわれます。契約した時点で自動更新がオンになっているため、ユーザー側の作業は不要です。ただし、解約する場合のみ、契約自動更新日までにコントロールパネルから自動更新をオフにする必要があります。
なお、時間単位、かつ契約期間を定めない通常料金の場合、サーバーが削除されるまで料金が発生する仕組みです。
別のプランへの変更は可能?
ConoHa WINGでは、任意のタイミングでプランの変更ができます。ただし、WINGパック契約中、現行プランから上位プランに変更した場合は差額を請求されますが、現行プランより下位プランに変更した場合は差額の返金がありません。
なお、「料金タイプ変更」を選択すると、WINGパックまたは通常料金への変更が可能ですが、WINGパックから通常料金へ変更できるのは、WINGパックの契約期間が満了してからになります。
無料独自SSLとオプション独自SSLの違いは?
「無料独自SSL」では、無料・無制限で簡単にセキュリティの強化が可能です。個人サイトなどで、手軽にセキュリティを強化したいときに適しています。
一方の「オプション独自SSL」は、サイトシールに対応していたり、企業の実在性を証明したりするなど、より信頼性が高めることができ、用途に合わせて選ぶことができるのが特徴です。追加料金を支払うことで、利用することができます。
なおConoHa WING契約中は、オプション独自SSLの一つである「アルファSSL」を無料で利用することが可能です。「アルファSSL」は、Let’s EncryptよりもSSL信号化通信が強度で、信頼性が高いSSLサーバー証明書といわれており、個人・法人のどちらでも利用できます。
Webサイトの転送はできる?
ConoHa WINGでは、コントロールパネルからサイト転送の設定が可能です。
コントロールパネルの「WING」→「サイト管理」→「サイト設定」→「基本設定」→「サイト転送」→鉛筆アイコンの「編集」の順にページを開きます。ステータスコードを任意で選択したうえで、転送元と転送先を入力し、最後に保存をクリックすれば手続きは完了です。
取得したドメインは他社でも利用できる?
WINGパックの契約中に限り、ConoHa WINGで取得した無料独自ドメインは他社での利用ができません。WINGパックを解約すると、他社のレンタルサーバーに移管が可能です。