出前館で業務委託として働くには、バイク(原付含む)・自転車のいずれでも任意保険の加入、任意保険証書のコピーの提出が必須となっており、補償内容としては以下が推奨されています。
<推奨される任意保険の補償内容>
・対人賠償:無制限
・対物賠償:1,000万円以上
・業務中に適用されるタイプ
ただし、「日常・レジャー使用」で契約しているバイク保険は、配達中(配達以来の了承から配達完了まで)の事故が対象外のため注意しましょう。
そのため、業務中の事故にも対応できる保険に加入する必要がありますが、一般的なバイク保険を「業務使用」で契約すると、年間20~30万円と高額な保険料を支払う必要があります。
そこでおすすめなのが、GMOが運営するフリーナンスの「フリーナンスあんしん補償」です。
フリーナンスを出前館の報酬受け取り口座に設定しておくだけで、フリーナンスあんしん補償の対象になり、最大5000万円までの補償を無料で受けられます。
出前館で働くには任意保険が必須で任意保険証書を提出しなければいけない
出前館の配達員として働くためには、自賠責保険のほかに任意保険への加入が必須となります。
応募時に任意保険証書のコピーを求められる
出前館の配達員に応募する際には、以下の書類を提出する必要があります。
任意保険証書は、任意保険(バイク保険)に加入すると保険会社から発行されるため、そのコピーを出前館に提出します。
レンタルバイク・カーシェアの場合はレンタル先が任意保険に入っていることも
自転車の場合は、家族が加入している自動車保険に付帯しているファミリーバイク特約やTSマーク(自転車向け保険)などが適用となるため、別途任意保険に加入する必要はありません。
また、自転車やバイク、車のレンタルサービスを利用する場合、車両を提供している企業が、ユーザーまで補償対象の任意保険に入っている可能性もあるので、事前に確認してみましょう。
出前館はアルバイト・業務委託で補償内容が異なり、業務委託は労災の対象外
出前館での働き方には「アルバイト」と「業務委託」の2種類があり、それぞれ補償内容が異なります。
アルバイトの場合
アルバイトとして働く場合は、出前館の直接雇用となるため、正社員と同じように「労災保険制度」が適用されます。
労災保険とは、業務中の事故やケガ、業務が起因となる病気などを対象とした給付金制度のことで、すべての労働者が対象です。
特に、出前館のようなフードデリバリーサービスの場合、業務中に車との接触や転倒などのトラブルが起きやすい傾向にありますが、アルバイトであれば、万が一のときでも補償が受けられます。
業務委託の場合
業務委託の場合は、出前館の直接雇用ではないため「労災保険制度」の対象にはなりません。したがって、自分で任意保険に加入する必要があり、出前館もこれを必須としています。
出前館には見舞金制度が存在する
出前館には、業務委託の配達員を対象とした見舞金制度があり、万が一交通事故にあってしまった場合に以下の補償を受けることができます。
◆死亡見舞金/後遺障害見舞金:最大1,200万円
給付対象者が配達中に傷害を被り、その直接の結果として、傷害を被った日からその日を含めて180日以内に死亡または後遺障害が発生した場合が対象となります。
◆医療見舞金:最大25万円
給付対象者が配達中に傷害を被り、治療を要し、入院または通院した場合の治療実費が対象となります。
◆1日あたりの入院にともなう見舞金:7,500円(最大90日間)
給付対象者が配達中に傷害を被り入院した場合で、その後、当該傷害により就業不能および自宅療養となった際、90日を限度に見舞金が支給されます。
出前館で業務委託として働く際の任意保険の選び方
任意保険は保険料が安いところを選んでしまいがちですが、万が一のときにほとんどカバーできないような補償内容では意味がありません。そのため、補償内容を含めてしっかりと検討しましょう。
任意保険とは?
任意保険とは、事故の相手に対しての補償はもちろん、自身や対物の損害についても補償対象となる保険です。
そもそも加入が義務づけられている「自賠責保険」は、相手が死傷した場合に備える保険のため、相手のバイクや自転車、自身の損害に対しては補償されません。したがって、自賠責保険で補えない部分をカバーするために任意保険に加入するのが一般的です。
保険の種類 | 自賠責保険 | 任意保険 |
---|---|---|
対人 | 〇 | 〇 |
対物 | × | 〇 |
自身・搭乗者・自身の車両 | × | 〇 |
相手との交渉 | × | 〇 |
自治体によっては自転車の任意保険を義務としているところも
近年では、自転車の任意保険を義務化している自治体が増えています。
これには、自転車事故により高額な賠償金を請求されるケースがあとを絶たないという背景があり、なかには加害者が小学生の事故も発生しています。そのため、「被害者の保護」と「加害者の経済的負担軽減」を目的に、各自治体で任意保険の加入が勧められているのです。
<自転車事故の賠償事例>
裁判所 | 判決年 | 被害者 | 被害内容 | 加害者・過失 | 賠償額 |
---|---|---|---|---|---|
神戸 | 2013年 | 女性62歳 | 歩行者 後遺障害 | 小学生 無灯火 | 9,521万円 |
東京 | 2008年 | 男性24歳 | 自転車運転 後遺障害 | 男子高校生 通行違反 | 9,266万円 |
東京 | 2003年 | 女性38歳 | 歩行者 死亡 | 男性 交差点進行 | 6,779万円 |
東京 | 2014年 | 女性75歳 | 歩行者 死亡 | 男性 信号無視 | 4,746万円 |
もし自分の住んでいる自治体で任意保険が義務化されている場合は、これを機に加入を検討してみるとよいでしょう。
出前館で業務委託として働く人向けのおすすめ任意保険3選
ここからは、数ある任意保険のなかから、出前館で業務委託として働きたい方向けのバイク保険を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
また、複数のバイク保険を一度に比較したいという方は、SBIホールディングスが運営するバイク保険一括見積もりの「インズウェブ」を利用するのがおすすめです。
以下でもご紹介するアクサダイレクトやチューリッヒ、三井ダイレクト損保なども一度に比較することができますので、忙しい中でもじっくりと比較検討したい方におすすめのサービスです。
アクサダイレクトのバイク保険
対人賠償保険 | 無制限 |
---|---|
対物賠償保険 | 無制限/2,000万円/1,000万円/500万円 |
人身傷害補償特約 | 保険金額を限度(重度後遺障害:保険金額の最大2倍) |
搭乗者傷害保険 | 死亡:保険金額の全額 後遺障害:保険金額の4~100% |
自損事故保険 | 死亡:1,500万円 医療:入院6,000円/日、通院4,000円/日 (1名につき最大100万円) 後遺障害:50万~2,000万円 介護:200万円 |
無保険車傷害保険 | 最大2億円 |
アクサダイレクトのバイク保険は、対人・対物・自損事故・無保険車傷害が補償されているほか、必要に応じて人身傷害補償特約や搭乗者傷害保険、弁護士費用等保障特約を自由に選択することができます。また、インターネットから見積もり・申し込みをすると、年間保険料が最大10,000円お得になります。
チューリッヒのバイク保険
対人賠償保険 | 保険金額を限度(無制限可) |
---|---|
対物賠償保険 | 保険金額を限度(無制限可) |
人身傷害保険 | 総損害額 |
人身傷害定額払 | 死亡:1,500万円 後遺障害:50~2,000万円 医療:4,000~6,000円 介護費用:200万円 |
チューリッヒのバイク保険は、基本補償が4種類と少ないですが、無料ロードサービスやレッカー移動が100㎞まで無料など、手厚いサポートが特徴の任意保険です。対人・対物・人身傷害といった最低限の補償は受けられるため、「余計な補償はつけたくない」という方に最適でしょう。
三井ダイレクト損保のバイク保険
対人賠償保険 | 無制限 |
---|---|
対物賠償保険 | 保険金額を限度(無制限可) |
人身傷害保険 | 3,000万円~2億円/無制限 |
搭乗者傷害保険 | 死亡:保険金額全額 後遺障害:保険金額の4~100% 医療:最大10万円 |
自損事故保険 | 最大2億円 |
無保険車傷害保険 | 死亡:1,500万円 後遺障害:上限2,000万円 |
三井ダイレクト損保のバイク保険は、事故対応満足度94.8%、車両保険平均支払所要日数35.6日といった、経験豊富なスタッフと親身な対応、質の高いサポートを強みとしているサービスです。基本補償が充実していることはもちろん、基本的なロードサービスがすべてセットになっているので、万が一の時でも安心です。また、最大3,500円割引になるインターネット契約割引(eサービス割引含む)などのさまざまな割引制度も高く評価されています。
出前館で働く際の任意保険まとめ
出前館で業務委託として配達を行う場合は、万が一のときでも労災保険制度が適用されません。そのため任意保険の加入が必須となっており、自動車やバイクを利用する方はもちろん、自転車を利用する方も必須です。
自治体によっては、自転車保険(任意保険)の加入が義務づけられている場合もあるので、この機会に加入を検討してみるとよいでしょう。
保険を契約する際には、出前館が推奨する補償内容をクリアしていること、かつ継続できる保険料であるかを確認しつつ、自分に合った保険を選びましょう。